Swan Lake / The Royal Ballet

ロイヤル・バレエ 〜チャイコフスキー:バレエ《白鳥の湖》[DVD]

演出:アンソニー・ダウエル
出演:ナタリア・オシポワ、マシュー・ゴールディング 他
収録:2015年3月17日 コヴェントガーデン王立歌劇場 / 180分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

映画館中継されたオシポワ/ゴールディング主演の公演がDVD/Blu-ray化されました。ダウエル版「白鳥」としては、ヌニェス/ソアレス主演のものに続いて2本目。本シーズンをもってダウエル版上演は最後ということで感慨深いものがあります。


商品情報

特典映像:Introduction with Natalia Osipova and Matthew Golding / Anthony Dowell in conversation with Darcey Bussell / Coaching Swan Lake / Cast Gallery

海外|DVD(Opus Arte/ナクソス・ジャパン:OA1181D)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2015/06/24

[海外盤] Release: 2015/06/01

海外|Blu-ray(Opus Arte/ナクソス・ジャパン:OABD7174D)

[国内仕様盤] Release: 2015/06/24

[海外盤] Release: 2015/06/01

クレジット

振付

マリウス・プティパ Marius Petipa
レフ・イワノフ Lev Ivanov

追加振付

フレデリック・アシュトン Frederick Ashton (Act III Neapolitan Dance)
デイヴィッド・ビントレー David Bintley (Act I Waltz)

音楽
P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
演出
アンソニー・ダウエル Anthony Dowell
美術
ヨランダ・ソナベント Yolanda Sonnabend
照明
マーク・ヘンダーソン Mark Henderson
ステージング
クリストファー・カー Christopher Carr
指揮
ボリス・グルージン Boris Gruzin
演奏
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団 Orchestra of the Royal Opera House
映像
ロス・マクギボン Ross MacGibbon

キャスト

オデット/オディール:ナタリア・オシポワ Natalia Osipova
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング Matthew Golding
王妃:エリザベス・マクゴリアン Elizabeth McGorian
ロットバルト:ギャリー・エイヴィス Gary Avis
家庭教師:アラステア・マリオット Alastair Marriott
ベンノ:平野亮一 Ryoichi Hirano

Act I
Pas de Trois:Francesca Hayward / Yuhui Choe / Alexander Campbell
Chaperones:Tara-Brigitte Bhavnani / Nathalie Harrison
A General:Erico Montes
Young Girls:Manon Forssell Pyk / Emily-Rose Holland
Waltz:Emma Maguire / Paul Kay
Christina Arestis / Beatriz Stix-Brunell / Fumi Kaneko / Kristen McNally
Sander Blommaert / Tristan Dyer / Ryoichi Hirano / Fernando Montano
Polonaise:Artists of the Royal Ballet

Act II
Cygnets:Francesca Hayward / Meaghan Grace Hinkis / Emma Maguire / Yasmine Naghdi
Two Swans:Melissa Hamilton / Itziar Mendizabal

Act III
Lord Chamberlain:Erico Montes
Six Princesses:Tara-Brigitte Bhavnani / Beatriz Stix-Brunell / Olivia Cowley / Nathalie Harrison / Mayara Magri / Yasmine Naghdi
Spanish Dance:Christina Arestis / Kristen McNally / Kevin Emerton / Thomas Whitehead
Czardas:Claire Calvert / Bennet Gartside
Neappolitan Dance:Laura Morera / Ricardo Cervera
Mazurka:Jacqueline Clark / Sian Murphy / Demelza Parish / Lara Turk / Sander Blommaert / Nicol Edmonds / Fernando Montano / Donald Thom

Act IV
Two Swans:Melissa Hamilton / Itziar Mendizabal
Swans, Cygnets, Peasants, Ladies-in-Waiting, Cadets, Servants, Pages, Dwarves:Artists of the Royal Ballet, Students of the Royal Ballet School

感想

オシポワとゴールディング主演のダウエル版。2幕のマイムが残るのみならず、4幕もマイムがあって、とても演劇的なプロダクションになっています。ロイヤル・バレエらしくドラマティックですね。エンディングはオデットと王子が身を投げて天国で一緒に、というバッドエンドとハッピーエンドのハイブリッド的なもの。

この作品が誕生した時代の帝政ロシアを舞台にした設定と美術が、とても気に入っています。舞台の上にいるそれぞれの人に人生があるってわかるくらい演劇的なのもいいですよね。1幕からして、そこが宮殿前の広場であることが一目瞭然だし、誰が貴族で誰が庶民かも衣装で一目でわかる。2幕と4幕の白鳥たちのフォーメーションもユニークなのだけど、実際白鳥ってこんな感じで集団でざわめくよねっていう。奇を衒ったわけではなく、それもちゃんと美しい。3幕の花嫁候補たちは分かりやすく媚を売り、ロットバルトの手下たちのディヴェルティスマンは禍々しく。

ゴールディングの王子も(も、というのは以前の映像のソアレスを念頭に置いてます)、いずれは王になるという自分の立場もわかっているけれど、今はまだ仲間とわいわいやるのが楽しい、という等身大の青年でした。彼のこういう演技、嫌いじゃないです。ヴァリエーションも良かった。ただ、オシポワとはあまり合わないのかなー、という印象も。身長的にもちょっとあっていないように思うし、パワフルな彼女をサポートするには、ゴールディングはちょっとパワーが足りないような印象も。そのせいか、二人とも「一緒に踊る」だけになっているように見えました。お互いに良いところを消し合っている気がして勿体無いかも。

オシポワはアームスが独特といいますか、意外に鳥らしいムーヴメントではないのだなーと思ったのだけど、あれは人間に戻っている時だからなのかな。オディールの方がいいだろうと思っていたけど、オデットの方が好きかもしれない。マイムに情緒がありました。2幕グランアダージオのコーダで大きく羽ばたきながらアントルシャとパッセで踊るところは、彼女の羽ばたきと高いジャンプゆえに、このまま本当に飛んでいきそう!とちょっとびっくりしちゃったわ。オディールは妖艶というより邪悪さが強くて、あのロットバルトの娘だものね、と。お城中の視線を独り占めして気持ちよさそうに踊っていました。お城のみならずオペラハウスの客席も、オディールのヴァリエーションから興奮状態になってましたね。

トロワの3人はレベルが高くて、王子はちょっと退屈そうに見ていたけど私は楽しくて仕方なかったです。3人とも音楽的で多幸感がありますし、演技も抜かりなく。踊り終わって王子にご挨拶したら手の甲にキスされちゃって、うそ、、というユフィさんの表情!そしてすかさず割り込んで彼女たちを売り込むシャペロンたちもナイス。1幕ではマリオットさんの家庭教師が今回も素晴らしくて、酔っ払って少女たちを踊りに誘ってからかわれるのが可愛いのだけど、今回の映像でその後 村人たちが踊るのを見て我慢できずに隅っこで踊っているのがわかって、萌えたわー。

3幕のディヴェルティスマンは、今回もナポリの二人の名人芸を堪能。チャルダッシュのクレアとベネットのリードペアも良かったです。平野さんのベンノも堪能しました。
現在はリアム・スカーレット版に切り替わってしまったロイヤル・バレエの「白鳥の湖」ですが、ダウエル版もいくつかキャスト違いで映像が残ったのが幸いです。


Official Trailer

vc

この記事の更新履歴

  • 2018.08.12 - 感想書きました
  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え