Ballettguttene / Ballet Boys

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監督:ケネス・エルヴェバック
出演:ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド、シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア、トルゲール・ルンド
制作:2014年 ノルウェー / 48分

録画

注目のドキュメンタリー映画「バレエ・ボーイズ」の短縮版がNHKで放映されました。映画についてはこちらで記事にしています。


クレジット

監督
ケネス・エルヴェバック Kenneth Elvebakk

出演

ルーカス・ビヨルンボー・ブレンツロド Lukas Bjørneboe Brændsrød
シーヴェルト・ロレンツ・ガルシア Syvert Lorenz Garcia
トルゲール・ルンド Torgeir Lund

感想

ノルウェーのバレエ学校で学んでいるルーカス、シーヴェルト、トルゲールという3人の少年を4年間追ったドキュメンタリー映画です。ドキュメンタリーにも色々な形があるけれど、これはナレーション抜き。3人それぞれのモノローグと両親や教師など周囲の人たちとの会話から彼らの状況や心情が伝わるタイプのもので、時折経過を知らせる字幕が出る、というもの。

テレビ用の短縮版のせいもあると思いますが、踊るシーンはそう多くないです。何故バレエなのかとか、技術を習得するためにハードワークであるとか、コンクールでの緊張とか、怪我の克服とか、バレエのドキュメントで描かれがちなこともあまり出てきません。ここで描かれているのは、とても仲が良く切磋琢磨してきたバレエボーイズの、これからいくつも迎えるであろう人生の選択の一つめ、でした。

3人はそれぞれにバレエが好きだけれど、バックグラウンドも意識もそれぞれに違う。顔立ちにもプロポーションにも恵まれ、プロになるという確固たる意志を持ち努力を惜しまないルーカス。彼には家族の熱心なバックアップもあります。

アジア系のシーヴェルトの両親は彼によい教育を受けてしかるべき職業についてほしいと願っていて、本人も一度は勉強に専念するためにバレエを諦めるのですよね。でも戻ってくる。もう一人のトルゲールは一番情報が少ないのですが、体格に恵まれ運動神経抜群。ご自宅にいらしたのはおばあさまかしら。シーヴェルトとトルゲールにはプロになることへの迷いがまだあるようです。

3人が目指すオスロ国立芸術アカデミー(KHiO, 国立芸術大学)ダンス学部クラシック・バレエコースは1年に10人以下しか入学できない超難関ですが、入学できればプロへの展望が開けるし、座学も充実しているのでバレエ以外の道に進む場合の助けにもなる。授業料は無料で、卒業すれば大卒資格も得られるそう。

3人は無事に入学試験に受かるのですが、イギリスのロイヤル・バレエ・スクールからルーカスの元へ入学の最終オーディション招待が舞い込みます。家族や恵まれた環境のあるオスロから費用のかさむイギリス留学を選ぶかどうかで悩むルーカスでしたが、いざロンドンにいってみれば、そこにはプロをめざす意志を持ったレベルの高い男子生徒がたくさん。刺激をうけたルーカスはロイヤル・バレエ・スクールを選びます。


オスローでもまだ数が多くない「バレエを踊る男子」である彼らの4年間。映像を追っているうちに、彼らの姿はみるみる少年から青年のそれへと変わっていきます。顔つきも体型もバレエの技術も。

3人とも思わず応援したくなる魅力を持っているけれど、シーヴェルトの人なつこい笑顔とざっくばらんな物言いは何ともチャーミング。彼は今年2015年のローザンヌ国際バレエコンクールの決勝にも出場していたけれど、やはり本番は緊張していたようですね(ドキュメンタリーの中でもコンクールの本番に緊張して振付を忘れてしまった姿が映っていました)。3人とも素敵なダンサーになってほしい、と心から願っています。

オリジナルの映画は75分なので25分強カットされている事になります。全体の1/3といえばけっこうなボリューム。テレビ版として59分尺のものも用意されているそうで、おそらくNHKのはそちらを編集したのでしょうけど。この放映と前後してトーキョーノーザンライツフェスティバルでも上映されていましたよね。海外盤DVD/Blu-rayが発売されています。
(2017.11.13追記)国内版DVDにリンクを張り替えました。映画についてはこちらで記事にしています。


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この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え