Beethoven's Ninth Sympony / The Bejart Ballet Lausanne & Tokyo Ballet

ベートーヴェン : 「第九交響曲」 / モーリス・ベジャール 振付 (The Ninth Symphony by Maurice Bejart) [DVD] [輸入盤] [日本語帯・解説付]

振付:モーリス・ベジャール
出演:ベジャール・バレエ・ローザンヌ / 東京バレエ団
収録:2014年11月9日 NHKホール / 本編 86分 + ミニドキュメント 4分

画像リンク先:amazon.co.jp - 輸入盤 国内流通仕様 DVD

BBLと東京バレエ団、ズービン・メータとイスラエル・フィル、それに実力派のオペラ歌手たちが集結したこの舞台が収録されたのは何より嬉しい事でした。NHKとユーロアーツが共同収録した映像は日本だけでなく世界数カ国で放映され、DVD/Blu-rayの発売も予定されているとのこと。BBLと東京バレエ団の「第九」は昨年の東京・上海に続いて、今年もヨーロッパ公演が予定されているようですから、創立50周年の興奮がまだまだ続きそうですね。

(2015.08.13追記)DVD/Blu-ray情報が出たので反映させました。日本では2015年10月末発売。


商品情報

海外|DVD(Euroarts:2060878)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤](キングインターナショナル:KKC-9124) Release: 2015/11/20

[海外盤] Release: 2015/10/30

海外|Blu-ray(Euroarts:2060874)

[国内仕様盤](キングインターナショナル:KKC-9123) Release: 2015/11/20

[海外盤] Release: 2015/10/30

クレジット

テキスト
フリードリヒ・ニーチェ Friedrich Nietzsche
音楽
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven
オリジナル美術・衣裳

ジョエル・ルスタン Joelle Roustan
ロジェ・ベルナール Roger Bernard

照明
ドミニク・ロマン Dominique Roman
衣裳制作
アンリ・ダヴィラ Henri Davila
指揮
ズービン・メータ Zubin Mehta
演奏
イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団 The Israel Philharmonic Orchestra
出演

東京バレエ団 Tokyo Ballet
モーリス・ベジャール・バレエ団 Maurice Bejart Lausanne
アフリカン・ダンサー(特別参加)

ソプラノ:クリスティン・ルイス Kristin Lewis
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子 Mihoko Fujimura
テノール:福井敬 Kei Fukui
バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ Alexander Vinogradov

パーカッション:J.B.メイヤー Jean-Bruno Meier
ティエリー・ホクシュタッター Thierry Hochstatter
(シティーパーカッション)

合唱指揮
栗山文昭 Fumiaki Kuriyama
合唱
栗友会合唱団

キャスト

≪プロローグ≫

フリードリヒ・ニーチェのテキスト朗読:ジル・ロマン Gil Roman

≪第1楽章≫

柄本弾 / 上野水香

梅澤紘貴 / 吉岡美佳 / 入戸野伊織 / 高木綾 / 岸本秀雄 / 奈良春夏
乾友子 / 渡辺理恵 / 村上美香 / 吉川留衣 / 岸本夏未 / 矢島まい / 川島麻実子 / 河合眞里 / 小川ふみ / 伝田陽美
安田峻介 / 杉山優一 / 吉田蓮 / 松野乃知 / 原田祥博 / 和田康佑 / 宮崎大樹 / 上瀧達也 / 山田眞央 / 河上知輝

≪第2楽章≫

キャサリーン・ティエルヘルム Kathleen Thielhelm / 大貫真幹

コジマ・ムノス Cosima Munoz / アルドリアナ・バルガス・ロペス Aldriana Vargas Lopez / 大橋真理 Mari Ohashi / 沖香菜子 / キアラ・ポスカ Chiara Posca / クレリア・メルシエ Clelia Mercier
ヴァランタン・ルヴァラン Valentin Levalin / ウィンテン・ギリアムス Kwinten Guilliams / ドノヴァン・ヴィクトワール Denovane Victoire / マッティア・ガリオト Mattia Galiotto / アンジェロ・ペルフィド Angelo Perfido

≪第3楽章≫

エリザベット・ロス Elisabet Ros / ジュリアン・ファヴロー Julien Favreau

リザ・カノ Lisa Cano / ファブリス・ガララーギュ Fabrice Gallarrague
ポリーヌ・ヴォワザール Pauline Voisard / フェリペ・ロシャ Felipe Rocha
ジャスミン・カマロタ Jasmine Cammarota / 渡辺理恵 / キアラ・ポスカ / カルメ・マリア・アンドレス Carme Maria Andres / アルドリアナ・バルガス・ロペス
スン・ジャ・ユン Jiayong Sun / エクトール・ナヴァロ Hector Navarro / ヴァランタン・ルヴァラン / ハビエル・カサド・スアレス Javier Casado Suarez

≪第4楽章≫

導入部:オスカー・シャコン Oscar Chacon
これまでの楽章のソリスト:柄本弾 / 大貫真幹 / ジュリアン・ファヴロー
「歓喜の歌」:オスカー・シャコン(バス) / 那須野圭右 Keisuke Nasuno(テノール) / マーシャ・ロドリゲス Marsha Rodriguez(ソプラノ) / コジマ・ムノス(アルト)
フーガ:大橋真理 / ウィンテン・ギリアムス / アルドリアナ・バルガス・ロペス / エクトール・ナヴァロ
フィナーレ:アランナ・アーキバルド Alanna Archibald

感想

冒頭に4分程のミニドキュメンタリー放送もありました。リハーサル映像と、ジルやナルデリ、メータ、吉岡さん、アーキバルト、イスラエルフィルの奏者、そして三浦雅士さんのコメントあり。

舞台を大きく取れる(かつ客席も大きな)NHKホールだからこその公演ですね。ステージの後ろにオーケストラのスペースがあって、その両脇高い位置に合唱団という配置。出演者の合計は350人!だとか。初演から50年だそうですがちっとも古さを感じさせないだけでなく、新たな力強さに溢れていました。ベジャールさんも凄いけど、第九交響曲そのものの奥深い凄みにも感嘆し、更にこんな曲に振り付けるベジャールさんの偉大さにひれ伏し、、と以下ループから抜け出せないのでした。この曲以上にuniteの象徴に相応しいものはないでしょう。

スペクタクルは、天体図形が描かれた舞台の中央でジルとメータさんががっちり握手をするところから。私、初見だったので「最初がジルの朗読」って聞いて想像してたものとは全く違っていてびっくりしました(笑)。シティパーカッションとジルの朗読のセッション、かっこよかったです。

第1楽章は東京バレエ団。地を意味すると念頭において見ているせいもあってか、どこか「春の祭典」的な生命力と土の匂いが感じられて。第2楽章以降はBBLがメイン。赤い衣装の大貫真幹さんとキャサリーン・ティエルヘルムが左右からにこやかに舞台中央へと歩みよるだけで暖かいものに満たされる不思議。ここで描かれる「火」は燃やし尽くす激しさではなく暖かさや平和をもたらす柔らかなもので、だから大貫さんが男性陣を軽やかに率いていくのが相応しく思いました。第3楽章までくると世界が広がって宇宙的に。エリザベット・ロスとジュリアン・ファヴローの成熟した安らぎにみちた踊りは、「水」というより天空の神々のよう。

第4楽章はオスカー・シャコンのソロから各楽章の男性ソリストを迎え入れ、それぞれの歌手に呼応したソリストが踊り、アランナ・アーキバルトのソロへ(ここで入った地震速報の無念…これは仕方のない事ですが、ぜひ再放送をお願いします!)。オスカーのソロもしなやかで美しい。楽章のソリストたちがユニゾンで踊ると個性がはっきり分かりますね。BBLダンサーは上半身が柔らかく、天に向かって大きく胸が開かれるのが象徴的に美しい。那須野さんのソロも晴れやか。アーキバルトのソロは四肢の使い方がとても印象的で、なんだか鳥のひなを連想させるのは黄色のレオタードと振付のせいかな。周囲のダンサーたちを鼓舞した後は徐々に広がる歓喜の輪の中央で一人うずくまり、ようやく最後に彼女が晴れやかに舞う事で迎えるフィナーレ。

第4楽章にはアフリカン・ダンサーが入っていましたが、映像だとそんなに目立たなかった気がします。最初に通しで見た時は彼らの存在を忘れていて、そういえば、と見直した位。メータさんとイスラエル・フィル、歌手のみなさんも素晴らしく、この公演が日本で実現した事とそれを放映で見られた事を改めて感謝したいです。


Official Trailer


この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2015.08.13 - DVD/Blu-ray情報とYTトレイラー追加
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