Schwanesee - Swan Lake / Wiener Staatsballett

Swan Lake [DVD] [Import]

振付:ルドルフ・ヌレエフ
出演:オルガ・エシナ、ウラジーミル・シショフ
収録:2014年3月ウィーン国立歌劇場 / 132分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外盤DVD

DVD/Blu-ray発売前にクラシカジャパンで視聴。ウィーンで初演されたヌレエフ版上演50年を記念して、美術や衣裳も一新しての公演だそうです。ワガノワ出身のエシナとシショフが主演。


商品情報

海外|DVD(C Major Entertainmentキングインターナショナル:717608) Release: 2014/12/01

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(C Major Entertainmentキングインターナショナル:717704) Release: 2014/12/01

クレジット

振付&演出
ルドルフ・ヌレエフ Rudolf Nureyev
オリジナル振付

マリウス・プティパ Marius Petipa
レフ・イワーノフ Lev Ivanov

再演出

マニュエル・ルグリ Manuel Legris
アリス・ネシェア Alice Necsea
ルーカス・ガウデルナク Lukas Gaudernak
ジャン・クリストフ・ルサージュ Jean Christophe Lesage

装置・衣裳
ルイザ・スピナテッリ Luisa Spinatelli
照明
マリオン・ヒューレット Marion Hewlett
指揮
アレクサンダー・イングラム Alexander Ingram
演奏
ウィーン国立歌劇場管弦楽団 Orchestra of the Wiener Staatsoper
映像監督
ミヒャエル・ベイヤー Michael Beyer

キャスト

オデット/オディール:オルガ・エシナ Olga Esina
ジークフリート王子:ウラジーミル・シショフ Vladimir Shishov
ロットバルト:エノ・ペシ Eno Peci
女王:ダグマール・クロンベルガー Dagmar Kronberger
家庭教師:クリストフ・ヴェンツェル Christoph Wenzel
執事:ガボール・オベレッガー Gabor Oberegger
王子の友人たち:橋本清香 Kiyoka Hashimoto / 木本全優 Masayu Kimoto / アリス・フィレンツェ Alice Firenze / グレイグ・マシューズ Greig Matthews

# 役名・人名表記はクラシカジャパンによる

感想

ウィーンのヌレエフ版はフォンテインとヌレエフ本人が踊る古い映像がありますが、それ以来の映像化。67年の映画版はそれなりにカットもあったし、作品の本質は不変なれど、衣装装置だけでなく振付や演出も若干違っていて印象が違います。パリ版とも別物なので、ウィーンのバージョンがルグリ監督の下で新しく収録されたのは何よりでした。

改めてウィーンのヌレエフ版をじっくり見ていると、確かに振付はヌレエフの好きな語彙が見られるし、音楽の使い方であるとか道化がいなくて最後には王子に悲劇的なラストが訪れて、という特徴はあるのだけど、演出的にはずっとオーソドックスだと感じます。家庭教師はともかくロットバルトはステレオタイプだしね。61年に亡命して63年にマーゴと踊り初めて、この作品を振り付けたのが64年でまだ20代後半。ずっと身近だったキーロフ版の影響も大きかったのでしょう。

新しくなった美術は品のある豪華さ。背景も装置も美しいし、衣装の色合いなども好み。ゴールドの効かせ方もよい感じ。照明もとても美しいと感じます。ルイザ・スピナテッリが衣装を手掛けているということで、新国ライモンダをちょっと連想させるような立ち役のヘッドピースも登場。彼女が使うテキスタイルの美しさがとても好きなので、衣装は大変に眼福でした。クローズアップで見たら白鳥たちのチュチュも素敵だったわ。ヘッドピースは西洋人が着用しても不思議だったけどね。


エシナはウィーンで一番この演目が似合う人だろうと思っていましたが、白鳥の方がよい印象。よいダンサーだし好ましく思う人だけど、この役はまだ途上というか、これから更によくなっていくと思います。そういえば、67年版にはなかった2幕の矢継ぎ早なマイム「この湖は母の涙で出来ました…」が今回は入っていましたね。確かこの公演でエシナは負傷したと聞いた覚えがあるのですが、3幕だったのかな。シショフが巧くフォローしていたと思います。公演自体は降板せずに最後まで踊ったとの事。

シショフはジークフリートとしてはかなり落ち着いたルックス。1幕で王子の友人たちと踊るパ・ド・サンクは怪我から復帰の木本全優さんとグレイグ・マシューズがフレッシュな印象なので、余計にそう見えますね。分別もしっかり持ち合わせていそうで、母女王に嫁を選べと言われれば自分の好みはさておいて国の為に戦略的選択ができそうな感じ(笑)。踊りもちょっと重いと感じますが、見ているうちに物語に没頭させてくれる不思議な魅力の持ち主です。それに、パートナーとしては非常に安心できる人ですよね。

ロットバルトはエノ・ペシ、なんですが、あのメイクだとわからないわー(笑)。彼くらい存在感があって踊れるダンサーがロットバルトというのは作品に厚みが出てとても良いと思うのですが、衣装とメイクが微妙で。プロダクションをオーソドックス(つか、ロットバルトに関してはold fashionedと言ってもいいかも)と感じたのはロットバルトの衣装のせいかもしれません。難しいですけどね、ロットバルト…。

そしてこの演目で見るとウィーンのダンサーの実力がルグリ監督就任当初とは比較にならないほど上がっているのもよくわかります。橋本清香さん、木本全優さん始め日本人ダンサーの活躍も見られます。女王も威厳があってよかったし、とても厚みのある舞台になっていました。
カーテンコールには制作陣とルグリ監督も登場します〜。


Official Trailer

vc

この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え