Romeo and Juliet / Mariinsky Ballet

マリインスキー・バレエ/ゲルギエフ指揮「ロミオとジュリエット」ヴィシニョーワ&シクリャローフ [DVD]

振付:レオニード・ラヴロフスキー
出演:ディアナ・ヴィシニョーワ、ウラジーミル・シクリャローフ 他
収録:2013年2月28日, 3月1日 マリインスキー劇場 / 155分

画像リンク先:amazon.co.jp - 国内盤DVD

ヴィシニョーワとシクリャローフ主演のラヴロフスキー版「ロミオとジュリエット」は国内盤DVDが新書館から、海外盤DVD+Blu-rayのDouble Playがマリインスキーレーベルから発売に。収録のニュースから発売まで、待ち遠しかったです〜。


商品情報

国内|DVD(新書館/キングインターナショナル:DD14-0903) Release: 2014/10/10
海外|DVD+Blu-ray(Mariinsky Label:MAR0522) Release: 2014/09/15

FORMAT:NTSC / REGION:0

クレジット

振付
レオニード・ラヴロフスキー Leonid Lavrovsky
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
装置・衣装
ピョートル・ウィリアムス Pyotr Williams
指揮
ワレリー・ゲルギエフ Valery Gergiev
演奏
マリインスキー劇場管弦楽団 Mariinsky Orchestra
撮影
Olivier Simonnet

キャスト

ジュリエット
ディアナ・ヴィシニョーワ Diana Vishneva
ロミオ
ウラジーミル・シクリャローフ Valdimir Shklyarov
マキューシオ
アレクサンドル・セルゲイエフ Alexander Sergeyev
ベンヴォーリオ
イスロム・バイムラードフ Islom Baimuradov
ティボルト
イリヤ・クズネツォフ Ilya Kuznetsov
パリス
ユーリ・スメカロフ Yuri Smekalov

感想

ヴィシニョーワのラヴロフスキー版ジュリエットはずっと、見てみたいもののトップリストに入っていました。昔NHK BSで見た「ロイヤル・ボックス」でマリインスキーを訪れたウラノワがジュリエットを指導する様子をきらっきらした大きな瞳で見つめる姿が忘れられなくて。まぁそのトップリストはファジェーエフとの組み合わせを願っていたので、彼がダンサーを引退してその夢は消えてしまったのですけれど、、シクリャローフとでもヴィシニョーワのジュリエットが見られたのは嬉しかったです。でも、やっぱりもうちょっと早く見たかった。

実際の舞台では私はラヴロフスキー版と縁がなくて、まだ生で全幕は見たことがないのです。映像化されているのも古いものばかりなので、ここで最近の舞台が見られたという意味でも念願が叶いました。やっぱり舞台の使い方や表現手法など古さを感じる部分はあるものの段々入り込んで気にならなくなるし、この版ならではのいいところもあるので、私はやっぱりラヴロフスキー版も好もしく思います。

象徴的だと思うのはジュリエットの部屋の下手側の窓なんですけど(笑)。ロミオが逃亡前の一夜をジュリエットと明かした後にカーテンをあけて差し込む光は別れを告げるものだけど、ロミオがその窓から去っていた後は、ジュリエットにとってはロミオがいる場所へ続く窓、なんですよね。そういうところとか結婚式の描き方などを見ると、ラヴロフスキー版ってけっこうロマンティックだよね、と。娘の意に染まぬ結婚を強いる両親が、自分たちが間違っているかもと思いながらそうせざるを得ないと描かれている(ように思える)ところやパリスが無駄死しないところも好き。


ヴィシニョーワのジュリエットは今も十分愛らしい。そして前時代的ともいえるプロダクションの中でとても自立して現代的なジュリエットだとも感じます。でも作品の枠からはみ出るのではなくて、作品に輝きを与えている。生命力あふれる意志の強さがこの役にぴったりだと私は思うのですよね。

シクリャローフはこの撮影の時は髪型のせいかかわいらしさがあって。ヴィシニョーワとはベストのペアではないかもだけど、でもロシアのロミオだよなー。ソロのダイナミックさは増しているし、演技力もごく自然、サポートも危なげなく。よいダンサーになったではありませんか。日本公演のガラでPDDのリフトをプルプルさせたあの頃から比べたら立派になったなーと思ってしまうのは許していただきたいところ。
しかしシクリャローフの最初から最後まで一人で疾走していっちゃうロミオを見ると、ほんとロミオって。。って思うわ。

脇を固めるキャストも立派です。まず嬉しかったのはオスモールキナがジュリエットの友人役で踊っていたところ。ヴィシニョーワのジュリエットが見たかった私ですが、オスモールキナで収録されていたとしたら、それも嬉しかったに違いないと思うの。やっぱり好きなダンサーだわ。

凄い存在感なのがクズネツォフのティボルト。憎々しいんだけど(笑)彼がいるからこそ舞台に厚みが出ていて。ブラヴォ!でした。そのティボルトが死んだ時に髪を振り乱して嘆き悲しむバジェノワさんのキャピュレット夫人も大迫力でした。

マキューシオがセルゲイエフ、ベンヴォーリオがバイムラードフというキャストを知った時はちょっと不思議な気がしたのですが、見てみたら納得。ラヴロフスキー版のベンヴォーリオはバイムラードフだからかもしれないけど、ロミオとマキューシオの兄貴分的ないい役ですね。


もう撮影隊に文句言うのも疲れましたが、バレエ撮影するのに膝下カットしてどうするのよ、というのは今回も強く思いました。ホントつま先まで写らない場面が多すぎる。あとカメラがダンサー追いかけすぎる、とも。そういう撮影も入れて構わないのだけど、もう少し控えめでお願いしたいわ。

とはいえヴィシのジュリエット、もうしばらく堪能したいのでしばらくリピートして見続けると思います。幸せ。。


Official Trailer

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