Balanchine: New York City Ballet in Montreal, Vol.3

Balanchine: New York City Ballet in Montreal 3 [DVD] [Import]

振付:ジョージ・バランシン
出演:マリア・トールチーフ、アンドレ・エグレフスキー、タナキル・ルクラーク 他
収録:72分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外盤DVD

カナダのテレビ放送用に撮影されたNYCBの映像を集めたシリーズの第3弾。今回はバランシンによる古典の再振付2つとジョン・バトラーがメノッティに振り付けた作品、という組み合わせ。


商品情報

海外|DVD(Video Artists Internationalキングインターナショナル:VAIDVD4573) Release: 2014/07/14

FORMAT:NTSC / REGION:0

収録

「白鳥の湖」第2幕より Scenes from Act II of SWAN LAKE

振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
音楽:P.I.チャイコフスキー Pyotr Ilyich Tchaikovsky
放映日:1954年3月25日

マリア・トールチーフ Maria Tallchief / アンドレ・エグレフスキー Andre Eglevsky

「コッペリア」より Scene from COPPELIA

付:ジョージ・バランシン George Balanchine
音楽:レオ・ドリーブ Leo Delibes
放映日:1954年3月13日

タナキル・ルクレール Tanaquil Le Clercq / アンドレ・エグレフスキー Andre Eglevsky

「ユニコーン、ゴーゴンおよびマンティコーア(詩人の3つの日曜日)」 THE UNICORN, THE GORGON, AND THE MANTICORE (or THREE SUNDAYS OF A POET)

振付:ジョン・バトラー John Butler
音楽:ジャン=カルロ・メノッティ Gian Carlo Menotti
放映日:1957年11月5日

The Countess:アレグラ・ケント Allegra Kent
The Poet(The Man in the Castle):ニコラス・マガリャネス Nicholas Magallanes
The Count:ロイ・トビアス Roy Tobias
The Unicorn:アーサー・ミッチェル Arthur Mitchell

# 日本語表記はキングインターナショナルによる

感想

今回もモノクロ映像ですが、貴重な事この上なしの映像が詰まっておりました。「白鳥の湖」と「コッペリア」は今までのvol.1/vol.2とあわせても一番古い録画だけれど、スタジオの狭さを感じさせないようセットや照明、あとたぶん振付や踊り方にも工夫をしているので今までのものより狭さを感じにくいかも。ストーリーのあるバレエだから、視聴者もとっつきやすかったのでは。

「白鳥の湖」は2幕のオデットの出のところから。トールチーフは可憐なオデットでした。愛らしい年頃のお嬢さんって感じがするのに、ヴァリエーションになった途端エグレフスキー共々スイッチ入ってびゅんびゅん踊りまくるのが可笑しい。きっとそれは音楽が早い(バレエとしては)せいもあるのかな。

今回新たに発見されたというルクラークとエグエフスキーのコッペリアも素敵。テレビ放映の便宜上再構成されています。ストーリーは違ってきちゃうのだけど(笑)最初は人形だったコッペリアにフランツが花束を渡したら、その香りで人間になるっていうの、、バランシンらしいロマンティックさだなって。その後に踊られるのは結婚式のPDDかなー。ル・クラークはうっとりするほどプロポーションもよくてバービー人形みたい。踊りも美しいし、何よりこういう作品を踊っている姿は本当に貴重ですね。


最後の「ユニコーン、ゴーゴンおよびマンティコーア(詩人の3つの日曜日)」は初めて知りました。バランシンとロビンズ以外の作品というのがちょっと意外だったのですが、ル・クラークがヨーロッパツアーでコペンハーゲン滞在中にポリオに襲われたのが1956年10月で(バランシンが彼女につきそってデンマークにとどまっていた為に)その後1年以上の間NYCBはカンパニー設立以来初めてバランシンの新作なしで公演をしなければいけなかったのだとか。それでこの作品の振付家であるジョン・バトラーなどが作品を提供することになったのですね。

この作品は1956年10月にメノッティの曲が初演されて、1957年1月にNYCB初演という事なので、収録されたのも初演から間もない時期の事。この映像はアレグラ・ケント以外の名前が出ている人はみな初演キャストのようです。ゴーゴンはゴルゴーンの事で、タイトルにある3つの神話上の生き物は主人公(詩人)の人生の三段階のステージを示しているのだとか。若者、中年、老年、という訳ですね。

当然ながらバランシンとは全く作風が違うので新鮮に楽しめました。合唱の歌詞が分かると理解度進みそうだなーと思っていたら、作品解説(http://www.aoc.nrao.edu/~bbutler/play/music/unicorn/ )と台本(http://www.aoc.nrao.edu/~bbutler/play/music/unicorn/libretto.html )のページがありました。ありがたや。歌詞にそったお話なので説明調っぽく思う時もあるのだけど、なかなかシニカル……。振付的にはそんなに踊りまくる作品という訳ではないけど、ところどころ面白い。でも最大の見どころは当時20歳で輝ける美しさのアレグラ・ケントだと思うわ。人間の底知れぬ欲の表現も迫力がありました。

最後にレネ・レヴェックがバランシンにインタビューする様子が収められているのですが、2人とも割と人の話を最後まで聞かずに話し出す人っぽくて、特にインタビュアーがそれじゃダメだろうと(笑)。聞いててちょっとイラっとした…。

Official Trailer

vc

この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え