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出演:吉田都、フィリップ・バランキエヴィッチ、中村恩恵、首藤康之 他
収録:2014年3月29日 NHKホール / 150分

録画

今年で3回目となった「NHKバレエの饗宴」。地上波(Eテレ「クラシック音楽館」)で放映されるのはよい事ですよね。この催しと共に地上波での放映も長く続けていただきたいです。


クレジット

指揮
大井剛史
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団
司会
渡邊佐和子

演目

オープニング(バレエ音楽「ガイーヌ」から絨毯の刺しゅうの場面)

音楽:アラム・ハチャトゥリアン Aram Khachaturian

「スコッチ・シンフォニー」スターダンサーズ・バレエ団 Scotch Symphony / Star Dancers Ballet

振付:ジョージ・バランシン George Balanchine
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン Felix Mendelssohn
演出・振付指導:ベン・ヒューズ Ben Huys

林ゆりえ / 吉瀬智弘
佐藤万里絵 / 大野大輔 / 川島治

「3月のトリオ」(初演) Trio of March

振付:島地保武、酒井はな
音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach
チェロ:古川展生

酒井はな / 島地保武 ユニット<アルトノイ>

「The Well-Tempered」

振付:中村恩恵
音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bach
ピアノ:若林顕

首藤康之 / 中村恩恵

「ドン・キホーテ」第1幕 貞松・浜田バレエ団 Don Quixote / Sadamatsu-Hamada Ballet

原振付:マリウス・プティパ Marius Petipa / アレクサンドル・ゴルスキー Aleksandr Gorsky
再演出・指導:ニコライ・フョードロフ Nikolai Fyodorov
新演出・振付:貞松正一郎
音楽:レオン・ミンクス Leon Minkus

キトリ:瀬島五月
バジル:アンドリュー・エルフィンストン
ドン・キホーテ:岩本正治
街の踊り子:正木志保
エスパーダ:武藤天華

「ラ・シルフィード」パ・ド・ドゥ La Sylphide

振付:オーギュスト・ブルノンヴィル August Bournonville
音楽:ヘルマン・レーヴェンスヨルド Herman Lovenskiold

吉田都
フィリップ・バランキエヴィッチ Filip Barankiewicz, シュツットガルト・バレエ団プリンシパル

「ベートーベン 交響曲第7番」東京シティ・バレエ団 The Seventh Symphony / Tokyo City Ballet

振付:ウヴェ・ショルツ Uwe Scholz
音楽:ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven

第1楽章:佐合萌香 / キム・セジョン
第2楽章:志賀育恵 / キム・セジョン
第3楽章:玉浦誠 / 内村和真 / 志賀育恵 / 佐藤雄基
第4楽章:佐合萌香 / キム・セジョン

フィナーレ(「眠りの森の美女」からワルツ)

音楽:P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky

感想

今回は関西から貞松・浜田バレエ団が初お目見え。都さんのお相手はバランキエヴィッチ、はなさんと島地さん、首藤さんと恩恵さん、シティはショルツ作品、スタダンはバランシンと(順序がめちゃくちゃですが)興味深い演目が続きました。

放映されたものには、それぞれ冒頭にリハーサル時の映像やダンサーのコメントが挿入されていました。


「スコッチ・シンフォニー」は全編通して見たのは初めて。映像だと分かりにくいけど、スコットランドの森の中といったセットで女性たちのピンクのチュチュがふわふわと広がるのがとても印象的でした。劇場で見たらもっと綺麗だったでしょうねー。バランシンはこのふわふわを見せたかったのかと思うくらい。林ゆりえさん、リリカルで魅了されました。スタダン、みんなコンパクト(に見える)で可愛いね。

バッハ2連続は、それぞれの美しさ。好きなのは前者かな。会場で見たかったです。映像だと切り取られた外側の空間が気になって仕方ない。島地さん、開いた胸から腕にかけてが美しくて。今まで気付かなかったけど、腕長いですね〜。貞松・浜田は、ドンキよりナハリンとかキリアンとかが見たかったかなぁ。気合いの入った「ドン・キホーテ」でしたけど、キャラクテールがちょっと微妙だったような。

都さんのシルフィードには言葉がありません。あの無邪気さが悲劇を引き寄せるのだなと、抜粋なのに結末まで内包するシルフィード。ふんわり、易々と踊っているけれど、あの柔らかくもぴしっと決まる動作の一つ一つにどれだけの鍛錬があるか…。見られて本当によかったです。お相手がバランキエヴィッチと発表になった時は意外でしたが、確かにこの場面って最後の最後にサポートが1つあるだけなので、二人の踊りの相性はそこまで気にしなくてもいいのかな。ちょっと身体は重そうかなーとも思ったけど、彼の踊りが映像に手元に残せたのは嬉しいわ。

一番期待してた「交響曲第7番」は私はちょっとダメでした。面白いのだけど、これって一人でも音痴さんがいると全楽章見るのはキツイですね…。もう少しダイナミックさも欲しい、、とか偉そうな事言いますけども。志賀さんはやはり好きなダンサーです。そういえばあの装置、愛知県美の常設にでーんと飾られているモーリス・ルイスによく似てるわーと思ったら、ショルツがモーリス・ルイスの「ベータ・カッパ」に基づいてデザインしたものだそうで。へええ。


それにしても毎回思うのが、オケと指揮者の大井さんにかかる負荷の大きさ(それでも今回はお休みの時間もとれてよかったのかな…)と舞台スタッフの方々のご苦労。第一部はともかく第二部は頭がドンキの街の場面だし、それを撤収して「ラ・シルフィード」の後は白リノ敷いてのショルツ作品ですものね。大井さんは今回でバレエの指揮はおしまいだということですが、いつかまたバレエの指揮もして下さる日が来るといいなと思います。