TuTuMUCH

Tu Tu Much [DVD] [Import]

監督:Elise Swerhone
製作:2010年 /83分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

カナダのロイヤル・ウィニペグ・バレエ・スクールのサマープログラムはRWBスクールのプロフェッショナル・ディヴィジョン入学選考の為の4週間のプログラムなのだそう。この映像は、オーディションを経てこのサマースクールを受ける数十名のうち9名の生徒を追ったドキュメンタリー映画です。


商品情報

海外|DVD(First Run Features) Release: 2013/11/12

FORMAT:NTSC / REGION:0

クレジット

Director
Elise Swerhone
生徒たち

Alicja / Lauren / Melissa / Sidnie / Kayla / Carmen / Alia / Raquel / Won-Jung

コメント

Arlene Minkhorst (Director, RWB Schoo) / Bruce Monk (Teacher) / Janice Gibson (Ballet Mistress) / Andre Lewis (Artistic Director, Royal Winnipeg Ballet)

感想

世界中からオーディション参加者が集まるというロイヤル・ウィニペグ・バレエ学校のサマースクール。この映画はそのサマースクール期間中の様子を9人の女子生徒を通して見るものです。1000人以上から選ばれた70名のサマースクール参加者は4週間に渡って講習を受けるのですが、このサマースクール自体が、ロイヤル・ウィニペグ・バレエ・スクールの全日制プロフェッショナル・ディヴィジョンへの入学選考となっています。

プロを目指す教育を受ける為の選抜という講習の性格上か、受講する生徒たちはみな若くて10代前半くらい。自宅から通えない生徒は寮に入る事になりますが、生徒たちの多くは4週間も親元から離れるのは初めてでしょう。バレエという目標がある分だけ同年代の子たちよりしっかりと自分を持っているという印象を受けましたが、それでも大きな出来事ですよね…

集まった生徒たちの受けたバレエ教育のレベルも様々だし本人の熱意も身体条件も様々。生徒たちは最初のレベル分けテストでいくつかのクラスに別れて授業を受ける事になるのですが、それこそ基礎の基礎から徹底的にたたき込まれていた印象。彼女たちがカメラの前でしっかりと自分の意見を述べるのでつい忘れてしまいそうになるけれど、10代前半へのバレエ教育なのだから、そりゃそうか、と。そしてきっと、今までのバレエの先生が教えてくれなかったような事もたくさん授けてもらったのだろうと思います。

この4週間はバレエ学校側が見込みのあるダンサーの卵を選抜する機会でもあるけれど、まだ若い生徒たちにとっても自分がこの世界でやっていく覚悟と熱意を持っているかどうか、そして送り出す親にとっても更に子供の夢を支え続けていく覚悟を確認する機会でもありそうです。この映画では、バレエを学ぶ生徒たち、受け入れる学校側、そして送り出す親御さんやそれまでの教師たちからも話を聞いていて、特に生徒たちの話がとても率直なので、こちらもつい同じ目線に。。。。リアルなドキュメンタリーだと感じたのは、そんな彼女たちの語り口も大きいのかもしれません。


4週間の講習が終わった時にRWBのプロフェッショナルディヴィジョンに進めなかった生徒については、先生と親との面談があり先生から率直にその理由が告げられます。本人が同席したりも。これはとても大事な事ですね。映画の最後に9人のその後の進路が出てくるのですが、怪我が理由でバレエを辞めた子もいれば、趣味として踊りながら別の道に進んでいる子、別の学校で学んでいる子も。合格してプロフェッショナル・ディヴィジョンに進んだ3人の生徒は、その年のRWB「くるみ割り人形」にみなクララ役で舞台に立った、という報告も。

実はこのサマースクールの期間中にクララ役のオーディションがあり、サマースクール受講中の生徒も数名が参加(招待制)して、合格者数名の中にMelissaが入った、というエピソードがありました。13歳の彼女は普段は淡々とした感じに見えるのだけど、踊っている時はとても楽しそうで、オーディションでもすっかりクララになりきっていたのが印象的だったのです。あれはきっと天性のものなんだろうなぁ。彼女にも入学許可はおりたのですが、家族と愛馬から遠く離れてバレエに絞って行く覚悟がまだ出来ていなかったのでしょうね、辞退していました。でも、その後もバレエは続けて(乗馬も)いたようです。

いやはや、予想以上に興味深いドキュメンタリー映画でした。これ、NHKさんあたりで日本語字幕付けて放映してほしいなぁ。パリ・オペラ座バレエ学校とはまた違う、バレエ教育とバレエ学ぶ生徒たちの世界を垣間見る事ができて面白いと思うのですよね。

そうそう、冒頭のオーディションの時に、お嬢さんの髪をまとめてシニヨンにしようとしているお父さん!何というか、ぐっときました。(本編には登場しないんですけどね)


Official Trailer