Swan Lake / Mariinsky Ballet, 2013

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改訂振付:コンスタンティン・セルゲイエフ
出演:エカテリーナ・コンダウローワ、ティムール・アスケロフ 他
収録:2013年6月6日 マリインスキー劇場 / 147分

録画

3D映画として撮影されたマリインスキー・バレエ「白鳥の湖」。日本でも2Dで映画館上映されたこの映像が、NHKプレミアムシアターで放映されました。


クレジット

音楽
P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
原振付

マリウス・プティパ Marius Petipa
レフ・イワノフ Lev Ivanov

改訂振付
コンスタンチン・セルゲイエフ Konstantin Sergeyev
衣装
ガリーナ・ソロヴィヨーワ Galina Solovieva
音響
ウラディーミル・リャペンコ Vladimir Ryabenko
照明
セルゲイ・ルーキン Sergei Lukin
芸術監督/指揮
ワレリー・ゲルギエフ Varely Gergiev
管弦楽
マリインスキー劇場管弦楽団 Mariinsky Orchestra
映像
ロス・マクギボン Ross MacGibbon

キャスト

白鳥オデット/黒鳥オディール:エカテリーナ・コンダウーロワ Ekaterina Kondaurova
ジークフリート王子:ティムール・アスケロフ Timur Askerov
悪魔ロットバルト:アンドレイ・エルマコフ Andrei Yermakov
王妃:エレナ・バジェノワ Elena Bazhenova
王子の家庭教師:アンドレイ・ヤコブレフ Andrei Yakovlev
道化:ワシーリー・トカチェンコ Vasily Tkachenko
パ・ド・トロワ:エカテリーナ・イワンニコワ Ekaterina Ivannikova / ナデジダ・バトエヴァ Nadezhda Batoeva / ザンダー・パリッシュ Xander Parish

ダンサーの日本語表記はNHKによる

感想

お馴染みのプロダクション。幕があがった時の舞台上の光景が懐かしくて、じわーんときました。中堅どころのお気に入りがあまり出演していなかったのが淋しかった反面、若手張り切る!という勢いも感じられました。

王子役のアスケロフは、見るの初めてかな、私。キエフから移籍したのでしたっけ。足が長いですねー。踊りの性質は身分の高い役によく合っていたと思いますし、平均点の高いダンサーなのでは。コンダウローワとの相性が凄くよいという訳ではなさそうだし、サポートは少しだけ心許ない印象も受けたものの、ステージの立ち居振る舞いもノーブルだし自身のソロではきちんとテクニックがある事もわかります。アームスが綺麗なところに好感を持ちました。ぜひ今度は個性の強い役で見てみたいですね。キャラ立ちしたら面白そう。

コンダウローワのオデットは美しくおっとりした姫君でした。反面、1幕2場は音楽からは遅れがちであったのはちょっとむずむずしたのですけれど。初めて王子に遭遇して驚いた時の羽ばたきは鋭くするダンサーが多い中、彼女はここもゆったり大きく一羽ばたき。大柄な人だからかしら、、って思っていたのですが、オディールはキビキビ踊ってましたものね。オディールがオデット風に動いてみせるところがゆったりだったので、そういう踊りわけというか役作りなのでしょう。

オデットもオディールもコンダウローワならではの詩情があって、あー「白鳥の湖」って愛の物語よね、、と改めて。特に終幕のオデットが素敵でした。1幕2場みたいに音に遅れることもなく、愛と哀しみと強さが心地よく同居するオデット。このオデットには幸せな結末を迎えて欲しいよね、という。


1幕パ・ド・トロワは音楽が早かったのか?ちょっと雑だった印象。ザンダー・パリッシュお気に入りだし彼の王子はアスケロフよりドラマティックそうだと思うのですが、この舞台を見る限りでは、隅々までノーブルなのはやはりアスケロフなのかな、と。でもファテーエフがマリインスキーに連れて行きたくなるのがよくわかる逸材ですよね。

ロットバルトのエルマコフもソリッドに踊りまくっててよかったです。ロットバルト大事。道化のトカチェンコも思い切りのよいテクニシャン。でも道化としてはちょっと笑顔が足りないかも?バイムラードフのスペインも堪能。踊り終わって舞台後方にいるときも、ぴっと胸を反らせててかっこいいんだよねー。黒スペインのヤングラゾフもなかなか素敵でした。やっぱりスペインは眼福ポイントですね。

ゲルギエフの指揮は今回も音楽優先だったと思うのですが、あまり違和感がなかったのは私が実際の舞台から離れているからかしら。それともマリインスキーのダンサーたちがこのテンポに鍛えられた?細部をおろそかにすることなく、これからも隅々まで丁寧で気品に溢れた踊りを魅せてほしいです。