Matthew Bourne's Sleeping Beauty: A Gothic Romance - A New Adventure Production

Sleeping Beauty: A Gothic Romance [DVD] [Import]

振付:マシュー・ボーン
出演:ハナ・ヴァッサロ、ドミニク・ノース 他
収録:2013年5月10日 ブリストル / 本編104分 + 特典映像52分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

マシュー・ボーンの待望の新作は「眠れる森の美女」をゴシックロマンスに。早速映像化もされて(2013年12月15日深夜にはNHK BSプレミアムで放映も!)楽しめるのが嬉しい限りです。


商品情報

特典映像:Imagine-A Beauty is Born: Matthew Boune's Sleeping Beauty

海外|DVD(Deutsche Grammophon:0735064) Release: 2013/09/30

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Deutsche Grammophon:0735065) Release: 2013/09/30

FORMAT:NTSC / REGION:0

クレジット

演出・振付
マシュー・ボーン Matthew Bourne
音楽
P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
衣装・装置
レズ・ブラザーストーン Lez Broherston
指揮
ブレット・モリス Brett Morris
演奏
ザ・スリーピング・ビューティー・オーケストラ The Sleeping Beauty Orchestra
撮影
ロス・マクギボン Ross MacGibbon

キャスト

オーロラ:ハナ・ヴァッサロ Hannah Vassallo
レオ:ドミニク・ノース Dominic North
ライラック伯爵:クリストファー・マーニー Christopher Marney
カラボス/カラドック:アダム・マスケル Adam Maskell

感想

2012年12月初演の この「眠れる森の美女」はニュー・アドヴェンチャーズ4年振りの新作だったのですね。「子供に恵まれない王夫妻が、絶望のあまり悪の精カラボスに『自分たちの子と呼べる赤ちゃんを』望んだ」事から始まる100年とちょっとの物語。

今までのマシュー・ボーンの古典の読み替え同様に、様々な出典を思い起こさせ、「オリジナルをこんな風に!」と驚かせてくれます。今回は何となく「これ、マシューの「白鳥」ぽいなー」と思うところもありますし、ジゼルやロミジュリを想起させるところなどもあり。彼の古典読み替えを見る度に思う事ですが、今回もマシュー・ボーンはチャイコフスキーの音楽とバレエとへの合いをたっぷりツメコミながら独自の世界を作り上げたのですね。


作品は4つの年代を進みます。オーロラが生まれた1890年、成人した1911年、100年の眠りを経た2011年、そして結婚が昨日(!)。1890年はチャイコフスキーの「眠れる森の美女」初演の年ですし、1911年といえばバレエ・リュスが年間興行を打つカンパニーとなった年でもあります(それまでは夏休みだけの興行)。そしてその100年後。つまりオーロラの人生を辿ることがバレエの歴史を辿る事にも重なる…と言ってもいいのではないかしら。レス・ブラザーストンの素晴らしい美術に加えてダンサーたちの踊りも場面が変わる事にその年代の要素を加えて行くのがワクワクします。(2011年のレオがナイキのパーカーを着ているのにニッコリ。)

設定もユニーク。リラの精にあたるライラック伯爵は妖精たちの王様で、カラボスはオーロラ姫にのろいをかけた事によって妖精の世界を追放されて死んでしまい、息子のカラドックがオーロラを呪いの世界へ引きずり込む、と。そしてオーロラはお城の狩猟番レオと愛し合っているけれど呪いによって引き裂かれてしまうし、せっかくレオのキスで100年の眠りから目が覚めたのに、また離ればなれに…。最後の最後まで飽きさせない、見事なプロダクションでした。楽しかった!

そうそう、生まれたばかりのオーロラ姫として操り人形が出てくるのですが、その動きもまた可愛らしくもユニークで。客席が思わず笑ってしまうような動きをするので見逃せません。人形じゃないオーロラ姫役のハナ・ヴァッサロはとてもよいダンサーですね。役にぴったり。レオ役のドミニク・ノースも「白鳥」映像で見た時より更によかったわー。それにしても、これだけ大がかりなプロダクションなのに出演しているダンサーは決して多くないんですよね。エネルギッシュな舞台を展開したダンサーたちみなさんに拍手を。


特典のドキュメンタリーも見応えあり。日本語字幕がないのは残念だけれど、マシュー・ボーンの今回のドキュメンタリーだけでなく様々な引用があって楽しめました。これ、きっとイギリスで放送されたものなのでしょうね。「眠り」は絵画からボリショイやロイヤルのまで、ローレン・カスバートソンのコメントも紹介されていました。そしてカンパニーの過去の作品映像もオリジナルキャストから最近のもの?までちらりと登場しますし、制作中の様子もマシューのインタビューもたっぷり。最後の最後にはダーシーも登場。

制作中のデスクの上に置かれた沢山の参考図書たち、興味深いですよ。


この記事の更新履歴

  • 2014.03.08 - リンクメンテナンス
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