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出演:東京バレエ団, 吉田都, ロバート・テューズリー, 小林紀子バレエ・シアター, 橋本清香, 木本全優, 東京シティ・バレエ団, 中村祥子, ヴィスラウ・デュデック
収録:2013年3月16日 NHKホール / 146分

録画

第2回を迎えたこの公演、前年とは東京バレエ団と吉田都さん以外は総入れ替え。でも、こうしていろいろなカンパニーを見ていけるのは良い事ですよね。次はぜひ在京団だけでなく他の地域からも。そして末長ーく上演&テレビ放映をお願いしたいです。


クレジット

指揮
大井剛史
管弦楽
東京フィルハーモニー交響楽団
コメント
吉田都

演目

「コンチェルト」 concerto 小林紀子バレエ・シアター

振付:ケネス・マクミラン Kenneth MacMillan
音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ Dmitrii Shostakovich
演奏:菊池洋子(ピアノ)

1st Movement Principals:真野琴絵 / 上月佑馬
2nd Movement Principals:島添亮子 / ジェームズ・ストリーター James Streeter, イングリッシュ・ナショナル・バレエ団
3rd Movement Princiapl girl:高橋怜子
3 Couples:萱嶋みゆき / 喜入依里 / 荒木恵理 / 佐々木淳史 / 杜海 / 冨川直樹
6 Girls:松居聖子 / 工藤彩奈 / 西玉絵里奈 / 廣田有紀 / 瀬戸桃子 / 澁可奈子


「ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ」 Donizetti Pas de Deux

振付:マニュエル・ルグリ Manuel Legris
音楽:ガエターノ・ドニゼッティ Gaetano Donizetti

橋本清香 / 木本全優(ウィーン国立バレエ団)


「春の祭典」 Le sacre du printemps 東京バレエ団

振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky

生贄:吉岡美佳 / 宮本祐宜
2人のリーダー:柄本弾 / 森川茉央
2人の若い男:氷室友 / 小笠原亮
4人の若い娘:西村真由美 / 乾友子 / 高木綾 / 吉川瑠衣


「ラプソディ」 Rhapsody

振付:フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
音楽:セルゲイ・ラフマニノフ Sergei Rachmaninov
演奏:菊池洋子(ピアノ)

吉田都 / ロバート・テューズリー Robert Tewsley


「コッペリア」第三幕 Coppelia 3rd act 東京シティ・バレエ団

振付:石井清子
音楽:レオ・ドリーブ Leo Delibes

時のワルツ:古藤舞 / 坂本麻実 / 春野雅彦 / 李悦
曙:齋藤佳奈子
祈り:土肥靖子 / 友利知可子 / 清水愛恵
仕事の踊り:信田洋子 / 大内雅代 / 佐合萌香 / 大石恵子 / 中森理恵 / 松本佳織
戦いの踊り:キム・ボヨン / チョ・ミンヨン / 内村和真
結婚の踊り:草間華奈 / 扇春佳 / 飯塚絵莉 / 石井初美 / 浅井永希 / 岸本亜生 / 髙井将伍 / 石黒善大
平和の踊り:志賀育恵 / キム・セジョン


「白鳥の湖」から黒鳥のパ・ド・ドゥ Black swan PDD from Swan Lake

振付:マリウス・プティパ Marius Petipa
音楽:P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky

中村祥子 / ヴィスラウ・デュデック(ベルリン国立バレエ団)


フィナーレ
「眠れる森の美女」よりワルツ

感想

「コンチェルト」は、だいぶ前に島添さんとテューズリーが第2ムーヴメントを踊ったのを観て本当に素晴らしかったのを覚えています。島添さんはその時よりしっとり女性らしく、詩情豊かで素晴らしかった〜。お相手のENBジェームズ・ストリーターは初見。今度はまた違うタイプの踊りを見てみたいです。

そして、第1楽章の上月佑馬さんがとてもよかったと思うの。気品のある上半身のムーヴメントとステージプレゼンスに感心。他にどんな役を踊る方なのかなーと検索してみたのですが、この方もゲストでしょうか…お名前覚えておかなければ。

「ドニゼッティPDD」、お顔が小さくて四肢が長ーい日本人離れしたプロポーションのお二人。見る度に存在感が増して華やかなダンサーになっていくのを頼もしく思います。二人とも難しさハードさを感じさせないだけでなく、とても音楽的。特に橋本さんの音楽性がとても好き。


「春の祭典」、放映を見た時は映像の編集がやりすぎなのでは、と思ったのですが、繰り返し見ているうちにそんなに気にならなくはなりました。この作品はクローズアップより舞台全体を少し上から見るのが一番伝わるとは思うのですが、客席から見られないアングルからの映像は新鮮でした。

それにしても世代交代の急激な事に毎度の事ながら驚かされます。今回の個人的な収穫は森川茉央さんかな。もうすっかり大活躍の方なので私の認識が遅いだけなんですけど、以後気をつけて見たいと思います。

都さんとテューズリーの「ラプソディ」は短いながらも珠玉の一時。キラキラと光がこぼれ落ちるような美しさに泣きそうでした。2人が築きあげたパートナーシップの確かさ、詩情、音楽性…素晴らしかったです。今回の都さんの衣装はレスリー・コリアが初演に召されたものを託されたのだとか。よくお似合いでしたよね。テューズリーだってもうベテランさんなのに今もあのラヴリーな衣装が似合ってしまうロマンティックな佇まい。はー、素敵でした…


東京シティ・バレエ団は「コッペリア」3幕から。こういう装置込みの抜粋があるのは大賛成なのですが、コッペリアの3幕って華やかではあるけどストーリーがないので、バレエファン以外には集中力が切れちゃうかもですね。平和の踊りになると2人の感情の行き来が見えるのでぐっと楽しいのですけど。志賀さんは愛らしく安定感も抜群。お相手のキム・セジョンさんもラインの綺麗な踊りでした。カンパニーの特色って短い時間でもくっきり分かるものですねぇ。

最後は中村祥子さんとデュデックの黒鳥のパ・ド・ドゥ。なかなかねっとりとしたアダージオでございました。SHOKOさんはテクニックは盤石だしドラマティックだけれど、今回のブラックスワンは私にはtoo muchだったかな…ちょっと荒さもありましたよね。筋肉の付き方もチュチュ向きじゃなくなって来ているかしら、、という事と、現代的な感覚をもつお二人という印象なので、クラシックよりコンテの方が面白そうだなぁ、とも。


それにしても、これだけヴァラエティに富んだ曲を一夜の公演で演奏して下さった大井剛史さんと東京フィルハーモニー交響楽団に惜しみない拍手を。ピアノの菊池洋子さんも素晴らしかったです。お疲れさまでした〜。