Romeo & Juliet / Royal Ballet, 2011

Romeo & Juliet [DVD] [Import]

振付:ケネス・マクミラン
出演:ローレン・カスバートソン、フェデリコ・ボネッリ 他
収録:2011年3月22日 英国ロイヤル・オペラハウス / 本編158分 + 特典15分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

映画館中継もあった、カスバートソンとボネッリの「ロミオとジュリエット」がDVD/Blu-rayになりました。マクミラン版ロミジュリの映像はいくつかありますが、それぞれに違って毎回気づきがあります。HD画質で美しいのも嬉しいですね。


商品情報

特典映像:Documentaries on Kenneth MacMillan's production, and "Sharps, Points and Pirouettes" the famous sword fight scene.(Subtitle: EN/FR/DE/IT/ES/PT/JP)

海外|DVD(Opus Arte:OA1100D) Release: 2013/02/25

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Opus Arte:OABD7116D) Release: 2013/02/25

クレジット

音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
振付・演出
ケネス・マクミラン Kenneth MacMillan
美術
ニコラス・ジョージアディス Nicholas Georgiadis
照明
ジョン・B.リード John B. Read
演出

モニカ・メイソン Monica Mason
クリストファー・サウンダース Christopher Saunders

指揮
バリー・ワーズワース Barry Wordsworth
演奏
ロイヤル・オペラハウス管弦楽団 Orchestra of the Royal Opera House

キャスト

ジュリエット:ローレン・カスバートソン Lauren Cuthbertson
ロミオ:フェデリコ・ボネッリ Federico Bonelli
マキューシオ:アレクサンダー・キャンベル Alexander Campbell
ティボルト:>ベネット・ガートサイド Bennet Gartside
ベンヴォーリオ:ダヴィド・チェンシーメフ Dawid Trzensimiech
パリス:ワレリー・フリストフ Valeri Hristov
キャピュレット卿:クリストファー・サウンダース Christopher Saunders
キャピュレット夫人:クリスティーナ・アレスティス Christina Arestis
ヴェローナ大公:ギャリー・エイヴィス Gary Avis

感想

映画館中継があったせいでしょうか、ダンサーたちの演技がとても細かく、カメラ割も入念に準備されていたように感じました。見るべきところ見てほしいところを捉えていた印象。「ロミオとジュリエット」はとても有名な戯曲だけれど、この映像ならバレエに馴染みのない人も中世のヴェローナへと誘われる事でしょう。

私自身、発見がとても多かったです。感情表現についてはダンサーに任されているにしろ…HD画質のクリアな映像のおかげで舞台の奥の方に目がいくようになった事などもあるでしょうけれど、自分の目は節穴かと。もうね、あの場面この場面、語りたいところが多すぎます(笑)。

例えば舞踏会に集まる人々の衣装の細工、教会にかけられた宗教画、夜明けの光が差し込むジュリエットの部屋、墓所の上にある一対の天使たち…例えば広場やキャピュレット家の舞踏会。2階の回廊から1階を見下ろす人々がまるでルネサンス絵画のように浮かび上がっているのに はっとしたり(特に舞踏会、何度見ても2階に目が行くようになってしまったわ…)。


演技面では、まずベネット・ガートサイドのティボルトが凄かった。ロミオ役のボネッリは身長がとても高いので、ティボルトという役のイメージ的にはもっと背が高い人が…と見る前は思っていたのですが(身長はボネッリよりほんの少し背が低いくらい?)全然気にならない。不遜な態度といい、台詞劇を見ていると錯覚するくらいにリアルなティボルト。

そして新鮮だったのが、キャピュレット夫人(クリスティーナ・アレスティス)。長身でべっぴんさんの若い妻…銀髪の夫(サウンダースさんも実際にはそんなお年じゃないけども)が一家の主として、娘が好きでもない相手との結婚を強要するのを黙って見ていなければならない。絶望して従う娘の姿を見て涙を浮かべる様子に、彼女もそうして嫁入りしたのではないか…とはっとさせられました。この場面、今まではキャピュレット夫人は夫の言うなり…という風にしか見ていなかったから。

パリス役のワレリー・ヒリストフの演技もなかなか見ものでしたよね。最初はジュリエットの事を「まだ赤ちゃんみたいだな」と愉快に思う余裕があったのに、いつしか思うにまかせぬジュリエットにいらだつようになり、その親に不満をぶつける。舞踏会では幸せそうに一緒に踊り、手へのキスすら許してくれたジュリエットだったのに(ロミオに一目惚れした衝撃でジュリエットは上の空だったのだけど)、結婚を承諾してくれた彼女は同じ踊りを踊ろうにも死人のようにぐったりとしているし、その手どころかスカートの裾さえ自分に預けてくれはしない。ワレリーさん、こんな演技をする人だったのかーと新鮮に思いましたですよ。

あとはロザライン(タラ=ブリギット・バフナニ)。最初は自分にしつこいくらい言い寄ってきたロミオ、舞踏会だって無理矢理自分の隣にやってきて困惑しながら踊ったというのに、その舞踏会で自分の目の前でジュリエットに一目惚れ。2度目に一緒に踊った時には、もう自分の事なんて全く眼中にないだなんて、女性としてはプライドずたぼろよね。そういうところまでもがしっかり映っていてHD凄い、どの役にもリアルな人生がある…さすがロイヤル、と思ったのでした。


と、この4役が特に私には新たな発見があって印象的だったのですが、もちろんカスバートソンもボネッリも素晴らしかった。小柄な訳でもなく大人顔のカスバートソンは見た目で子供っぽくするのは難しいと思っていたけれど、幼さや大人の男性に感じる本能的なおびえ、ロミオと出会った後の迷いのなさなど、感情の1つ1つがリアルでしたよね。おっとりした、そして芯の強いお嬢さん。ジュテもふんわり高くて、それが育ちの良さに繋がって見えたように思います。

ボネッリは絶対ロミオ似合うと見る前から期待していて、そしてやっぱり素敵でしたわん。彼よりくっきり鮮やかに踊って記憶に残るロミオはいるのだけど、ボネッリの好青年ぶり、ロマンティックな持ち味は貴重。そして予想以上に情熱的。スウォードシーンも凄い迫力だったし、仮死状態のジュリエットを前にした嘆きも激しい。仮死状態のジュリエットを手加減なしに床に放り出しちゃったりして、ジュリエット頭を打たなかったかしら…と心配したりもしました(笑)。

3バカトリオが3人ともよく踊れるダンサーだったのもポイント高し。音の使い方なんかはボネッリよりチェンシーメフとキャンベルの方が好きかも。ギャリーの大公も、もちろん素敵です。出番が少なくて残念ですけどね…。


映画館上映の際、幕間に放映されたという映像、たぶん特典映像に収録されたものと同じですよね。海外盤ですが日本後字幕も用意されているので(SET-UP画面に"Nihongo"って書いてある・笑)そちらもご心配なく。ロイヤル・バレエの「ロミオとジュリエット」映像はどれも好きだしそれぞれに感動がありますが、この映像も素晴らしいです。大満足でした。


この映像を含んだ商品

ケネス・マクミラン振付 バレエBOX (更新日:2017/10/06)

海外|DVD(Opus Arte:OA1246BD)

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2017/10/27

[海外盤] Release: 2017/09/29


この映像を含んだ商品

英国ロイヤル・バレエ「ザ・コレクション」BOX(ロイヤル・チャーター60周年記念,15枚組)(更新日:2017/02/03)

海外|DVD(Opus Arte:OA1222BD) Release: 2016/09/30

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2016/11/11

[海外盤] Release: 2016/09/30

海外|Blu-ray(Opus Arte:OABD7210BD) Release:

[国内仕様盤] Release: 2016/11/11

[海外盤] Release: 2016/09/30


Official Trailer


この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2016.09.15 - Opus Arte「The Royal Ballet Collection」DVD/Blu-ray Box 追加
  • 2015.01.05 - 国内代理店変更によるリンク貼り替え
  • 2014.03.08 - リンクメンテナンス
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