Raymonda / Teatro alla Scala di Milano

ミラノ・スカラ座「ライモンダ」ノヴィコワ&フォーゲル [DVD]

復元振付:セルゲイ・ヴィハレフ
出演:オレーシア・ノーヴィコワ、フリーデマン・フォーゲル 他
収録:2011年 ミラノ・スカラ座 / 154分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

ミラノ・スカラ座バレエによる、ヴィハレフ復元版「ライモンダ」の舞台。イタリアで映画館中継もされた2011年10月初演時の映像です。


商品情報

国内|DVD(新書館:DD-120407) Release: 2012/06/04
海外|DVD(Arthaus Musik:109268) Release: 2016/09/30

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Arthaus Musik:109269) Release: 2016/09/30
海外|DVD(Arthaus Musik:101630) Release: 2012/03/26

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Arthaus Musik:108051) Release: 2012/03/26

クレジット

音楽
アレクサンドル・グラズノフ Aleksandr Glazunov
原振付
マリウス・プティパ Marius Petipa
復元振付
セルゲイ・ヴィハレフ Sergei Vikharev
指揮
ミハイル・ユロフスキ Michail Jurowski
演奏
ミラノ・スカラ座管弦楽団 Orchestra of the Teatro Alla Scala

キャスト

ライモンダ
オレシア・ノーヴィコワ Olesia Novikova
ジャン・ド・ブリエンヌ
フリーデマン・フォーゲル Friedemann Vogel
アブデラフマン
ミック・ゼーニ Mick Zeni

感想

壮大な時代絵巻といった趣きの「ライモンダ」でした。なんといっても衣装が民族色強くて色鮮やか。手の込んだ細工とリッチなテキスタイルにうっとりでした。人によっては罰ゲーム的な衣装もありますが、スカラ座衣装部でこの衣装に埋もれたい…と。装置にしても緞帳からバックドロップから何からとにかく気合い入ってました。舞台の上には総勢150名。スカラ座バレエバレエ学校、そしてヴァンダだけではなくエキストラっぽい人たちもけっこう乗っていたような。正に豪華絢爛。

指揮にミハイル・ユロフスキを迎えたスカラ座管の奏でる音楽は豊かな色彩を帯びていて、美しく。緩急のメリハリがあって速いところはダンサーも大変だったでしょうけど、映像で見てこれだけうっとりするなら、あの豪華なスカラ座で音楽に包まれたならば…と想像するだけで鳥肌が立ちます。ユロフスキさん、ちょいちょいカメラに映っていましたがとてもチャーミングなお方ですね。

ライモンダという役はものすごく踊るしそれぞれの幕に難しいヴァリエーションがあるので、ノヴィコワを持ってしても相当ハードそう。それでもパをないがしろにしない細部まで行き届いた踊りは最後まで変わらず。(ノヴィコワのせいじゃないけど)あの夢のヴェールのヴァリエーション、ヴェールの素材がもっさりしていて綺麗にふんわりしなかった事が惜しかった位であとは大満足でした。

フォーゲルはニコニコ好青年なので十字軍の騎士っていうのはピンと来ないのだけど、逆にそれがアブデラフマンとの対比として面白いのかも。ジャンの踊りの見せ場は少ないのでゲストとしてはもったいないけれど、スカラ座の他のダンサーたちと比べるとフォーゲル(もちろんノーヴィコワも)の使う空間は段違いに大きいし、気品もあるしで、ステキなジャンでした。あのコ(とつい呼んでしまいたくなる…)の空間での脚&足の美しさは一体何なんでしょうねー。なのに、一番の罰ゲーム系衣装はジャン、という…。グラン・パの衣装は彼に一番似合う可愛い衣装でよかったけども。

アブデラフマン役のミック・ゼニも情熱的に大熱演。ただ、元々のキャラクターが野蛮な異教徒という敵役で浅い描写しかされていないから、この版に限らず説得力を持たせるのには難しい役なんでしょうね…。もっと風格を出してみたら面白いドラマになるのかなーという気もするのですが、そういう話じゃないって言われちゃうかしら。(未見のヌレエフ版、見てみたいです…)

白の貴婦人はライモンダの夢にジャンだけでなくアブデラフマンも登場させて、荒々しい情熱であなたに求愛する異教徒に気をつけるのよ…って伝える訳だけど、その白の貴婦人のメッセージがくっきり明確。おかげで、夢に出てきた男性が翌日のパーティに乱入してきた為にライモンダの心が乱れるというのもすっと腑に落ちました。この辺り、ヴィハレフの交通整理のおかげでしょうか。

ヴィハレフの意図なのか、この比較的若い2人が踊る事でそういう風が持ち込まれたのかはわかりませんが、復元という歴史を感じさせるドラマの中で、若い恋人たちの情熱にちょっと現代の風味が加えられていたのが印象的でした。久しぶりの再会に思わず駆け寄って抱きついてしまいそうな勢いだったけど、はっと気付いてお行儀よくご挨拶したり、つい熱く見つめ合いすぎちゃったり。そういう小さなリアリティが可愛いな、と。

キャラクターダンスは、新国の切れ味よいダンサーたちが脳裏に焼き付いているので、ちょっと緩めに感じてしまったけど、キラリと光るよいダンサーも散見。ベランジェかベルナールかわからないけど、青い衣装の男の子、よいダンサーでしたよね。あと、たぶんクレメンス役のFrancesca Podini、背の高いプロポーションに恵まれた彼女。勢い任せっぽい踊りは今のところそんなに好みではないけれど、目を惹く存在感。主役で舞台に立つ事もあるみたいだし、今後目にする機会も増えるかもですね。


この映像を含んだ商品

Teatro Alla Scala: The Ballet Classics(2013.04.20記載)

海外|DVD BOX(Arthaus Musik:107530) Release: 2013/04/29

FORMAT:NTSC / REGION:0

Official Trailer


この記事の更新履歴

  • 2018.08.04 - トレイラー、リンク切れにつき貼りなおしました
  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2016.07.28 - Arthaus Musik 再リリースDVD/Blu-ray追加
  • 2014.03.08 - リンクメンテナンス
  • 2013.04.20 - DVD-BOX「Teatro Alla Scala: The Ballet Classics」情報初出
  • 2012.08.09 - Arthaus MusikのYTチャンネルよりトレイラーを追加
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