TeZukA

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振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
出演:森山未來、ヨン・フィリップ・ファシストロム 他
収録:2012年2月27日 Bunkamuraオーチャードホール / 108分

録画

WOWOWで録画。日本、イギリス、ベルギーの共同制作「TezukA」日本公演が放映されました。日本公演には森山未來さんが参加。


クレジット

原拠
手塚治虫 Osamu Tezuka
振付
シディ・ラルビ・シェルカウイ Sidi Larbi Cherkaoui
音楽
ニティン・ソーニー Nitin Sawhney
美術・照明デザイン
ウィリー・セッサ Willy Cessa
映像
上田大樹 Taiki Ueda
衣裳デザイン
サッシャ・コヴァチェビック Sasa Kovacevic
演奏

堀つばさ Hori Tsubasa
ウージェー・パク Woojae Park
オルガ・ヴォイチェホヴスカ Olga Wojciechowska

音楽

ニティン・ソーニー Nitin Sawhney
ハンナ・ビール Hannah Peel
ダニー・キーン Danny Keane
ジェイエス・ウィリアムス Giles Williams

吹き替え
工藤聡 Satoshi Kudo

出演

森山未來 Mirai Moriyama
ヨン・フィリップ・ファシストロム Jon Filip Fahlstrom
ダミアン・ジャレ Damien Jalet
上月一臣 Kazutomi Kozuki
大植真太郎 Shintaro Oue
ダニエル・プロイエット Daniel Proietto
ギュロ・ナーゲルフ・スキア Guro Nagelhus Schia
ヘルダー・シーブラ Helder Seabra
ヴェヴョン・サンドビー Vebjorn Sundby
黄家好 Huang Jiahao, 中国河南省嵩山少林寺武僧
李波 Li Bo, 中国河南省嵩山少林寺武僧

鈴木稲水 Tosui Suzuki, 書道家

感想

シェルカウイの振付作品を見るたびに彼の頭の中を覗いてみたいとしみじみ思うのですが、今回も正にそんな感じでした。手塚治虫が発想の元でありながら、その思考と表現は規模や手段も様々に易々とこちらの想像を超えたものを次々に眼の前に差し出してくる。目で追い切れないくらいに。

映像の使い方はなかなか見応えあり、でした。一世代二世代前のクリエイターと違って、もう「映像とダンスのコラボ」とか気負わず(笑)ナチュラルに面白いものを作れちゃう人たちなんだよな、と。

それでもなお、映像とダンス(あるいは人間といってもいいかもだけど)、その共演はパワーバランスが難しいものなのね、とも。特にダンスに注目して見ちゃう人にとっては。例えば映像を使わないダンスあるいはバレエなら、その一挙手一投足はとても大きい空間を表現する事が出来るけれど、映像が後ろにあることによって、ダンサーの四肢はその映像以上の大きさを表現する自由を奪われている…ような気がしてしまうのです。劇場で見たらこんな風に思わなかったかも、とは自分でも思っていますけれど。

私が一番引き込まれたのはごくごく最初の方に出て来る、コミックを手にしつつダンサーたちが手で輪唱みたいに踊っていく(で伝わるのだろうか・笑)ところ。だんだん人数が増えていくのね。同じ動きでもダンサーたちのバックグラウンドによって醸し出されるものが違って、そしてそれぞれの音楽性みたいなものも浮き彫りになって。とてもシェルカウイらしいと感じた部分でもありました。曲もあそこが一番好きだった。ダンサーたちでは、少林寺の2人の身体性にとても引かれました。あとアトムとして登場した上月一臣さんの踊りは是非一度じっくり堪能してみたい。


唯一の不満はカメラワーク、かしら。カメラの方は演劇方面を撮り慣れた方なのでしょうかねー。踊っているダンサー撮るにはあんまりな、膝上腰上ショットが多くて「もそっと引いて!」と何度テレビ画面に突っ込んだ事やら。映像も使っているし、舞台の上にミュージシャンの方もいらっしゃるので困難な撮影だったろうとは思うのですが…せっかくの貴重な舞台中継なのに、非常に残念でした。