John Cranko: The Lady and the Fool / Pineapple Poll
振付:ジョン・クランコ
出演:スヴェトラーナ・ベリオゾワ、ロナルド・ハインド、メール・パーク、デヴィッド・ブレア 他
収録:1959年 / 89分
画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD
ジョン・クランコがシュツットガルト・バレエ団の芸術監督に就任するより前、当時のサドラーズ・ウェールズ・シアター・バレエに振り付けたものから1959年にテレビ放映用に収録した2作品がDVD化されました。「パイナップル・ポール」には”The Royall Ballet”のクレジットいり。両タイトルとも音楽はチャールズ・マッケラス。それぞれヴェルディとサリヴァンの曲から抜粋編曲しています。
商品情報
- 海外|DVD(ICA Classics/ナクソス ミュージックストア:ICAD-5040)FORMAT:NTSC / REGION:0
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「貴婦人と道化師」 The Lady and the Fool
振付:ジョン・クランコ John Cranko
音楽:ジュゼッペ・ヴェルディ Giuseppe Verdi
衣装:Jane Scrase Dickins
美術:Guy Sheppard
ナレーション:Dino Galvani
編曲/指揮:チャールズ・マッケラス Charles Mackerras
演奏:ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団 Orchestra of the Royal Opera House, Covent Garden
1959年5月3日放送
La Capricciosa:スヴェトラーナ・ベリオソヴァ Svetlana Beriosova
Moondog:ロナルド・ハインド Ronald Hynd
Bootface:レイ・パウエル Ray Powell
Signor Midas:David Shields
Capitano Adoncino:Bob Stevenson
The Prince of Arroganza:Peter Wright
「パイナップル・ポール」 Pineapple Poll
振付:ジョン・クランコ John Cranko
音楽:アーサー・サリヴァン Arthur Sullivan
美術:オズバート・ランカスター Osbert Lancaster
編曲/指揮:チャールズ・マッケラス Charles Mackerras
演奏:ロンドン交響楽団 London Symphony Orchestra
1959年11月放送
Poll, A flower-seller:メール・パーク Merle Park
Captain Belaye:デヴィッド・ブレア David Blair
Jasper, the pot boy:スタンリー・ホルデン Stanley Holden
Blanche, Captain Belaye's fiancee:ブレンダ・テイラー Brenda Taylor
Mrs Dimple, her aunt:ゲルド・ラーセン Gerd Larsen
感想
いずれも今回初めて観た作品でした。
「貴婦人と道化師」はヴェルディの15ものオペラからマッケラスが選んだ曲を編曲したもので(彼とクランコの共同作業は「パイナップル・ポール」に続く2作目だったそう)、クランコは台本と振付を担当したとのこと。DVDのリーフレットにも簡単なあらすじは用意されていますが、2010年にBRBがこの作品を上演した際にアンジェラ・加瀬さんがDance Cubeに寄稿されたレポートは更に詳しいです。
この作品、出演する人数は多くないのですが、舞踏会というシチュエーションの為に衣装や装置が美しく(といってもこの映像はモノクロ)、踊りも満載。特に男性陣は宿無しの道化から王子だの何だのまでヴァラエティに富んだ踊り巧者が何人も必要で、見せ場も様々。生舞台で見たら楽しめる事間違いなし。今年シュツットガルト・バレエが上演しますし、上述の通りBRBも2010年に上演しています。どちらのカンパニーも男性陣の層が厚いのでおあつらえ向きでしょうね。
貴婦人役のベリオゾワは少し淋しげな表情が印象的な美女。ずっと仮面をつけているので外すとそんな風に感じるのかもしれません。でも仮面(目元を隠すタイプの)を付けていても美女まるわかり。求婚者たちと次々に踊る スタミナを求められる役でもありますが、すいすいと綺麗に踊っていました。有力者たちに求婚されても袖にして、道化のBootfaceを選ぶ目。Bootfaceへの甘やかな感情表現はこの当時のハリウッド映画を思い起こさせるよう。
彼女に愛される道化のBootfaceはレイ・パウエル。メイクは道化メイクながら、明らかにノーブルなところが見え隠れして貴婦人に愛される事に説得力があります。反面、相方のMoondog(ロナルド・ハインド)とのコミカルなデュオも多才で、見応えがありました。よくお世話になるデータベースAustralia Dancingの彼のページにも、このBootface役でのポートレートが。当たり役だったのですね。
なお、こちらにもサー・ピーター・ライト、ご出演です〜。
もう1つの「パイナップル・ポール」も昨年11月にアンジェラ・加瀬さんのDance Cubeレポートあり。ストーリーはとても判りやすくて、少しばかり皮肉を効かせた滑稽な喜劇。気軽に楽しめます。モノクロ映像で知らないダンサーが多数なのに引き込まれるのは、勢いのあるダイナミックなダンスが盛りだくさんだからでしょうね。冒頭の船乗りたちの踊りから引き込まれます。
そして登場するポール役のメール・パークのバネの効いた踊りとチャーミングなキャラクターににっこり。モテ男船長さんはデヴィット・ブレア。2場の甲板で見せ場のダンスシーンがあるのですが、残念ながらカメラに近めの場所で踊るとステップがあまり映らないんですよねー。(当時のカメラアングルを考えると、もう少し後ろで踊ってくれたらよかったのに、ってところなのですが)それがなんとも惜しい。ジャスパー役のスタンリー・ホールデン、ダンスよりは演技の方が印象に残る役だけれど、とてもいい味を出していました。
エンディングがまたエナジーあふれるダンスのオンパレード。楽しかった!となるバレエです。
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