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演出/振付:金森穣
指揮:小澤征爾(青ひげ公の城)/沼尻竜典(中国の不思議な役人)
収録:2011年8月 まつもと市民芸術館 / 43分+66分

録画

癌治療と腰痛の為休養なさっていた小澤征爾さんの本格復帰公演と注目を浴びた公演。金森穣さんがオペラ/バレエの振付演出を手がけ、ダンスファンにも見逃せない公演となりました。収録放映してくれたNHKさんに感謝。DVD/Blu-rayにもなるかなーと期待しています。DORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTSによる空間構成、好きです。


クレジット

音楽
べーラ・バルトーク Bela Bartok
演出/振付
金森穣
演出
金森穣
空間

田根剛
リナ・ゴットメ Lina Ghotmeh
ダン・ドレル Dan Dorell

衣裳
中嶋佑一
照明
伊藤雅一 / 金森穣
演奏
サイトウ・キネン・オーケストラ
公演プロデューサー
森安淳

収録

バレエ「中国の不思議な役人」

台本:メニヘールト・レンジェル Menyhert Lengyel
指揮:沼尻竜典
合唱:SKF松本合唱団

少女ミミ:井関佐和子
中国人:中川賢
中国人の影:櫛田祥光
悪党:宮河愛一郎 / 藤井泉 / 真下恵
老人:藤澤拓也
学生:宮原由起夫


歌劇「青ひげ公の城」

台本:ベーラ・バラージュ Bela Balazs
指揮:小澤征爾

青ひげ公:マティアス・ゲルネ Matthias Goerne
ユディット:エレーナ・ツィトコーワ Elena Zhidkova
吟遊詩人:アンドラーシュ・パレルディ Andras Palerdi

ダンス:
Noism1(井関佐和子 / 宮河愛一郎 / 藤井泉 / 櫛田祥光 / 中川賢 / 青木枝美 / 真下恵 / 藤澤拓也 / 計見葵 / 宮原由紀夫 / 亀井彩加 / 角田レオナルド仁) / Noism 2

感想

バレエ「中国の役人」とオペラ「青ひげ公の城」を合わせたバルトークプロ。いずれも金森穣さんの振付・演出。金森さんが明確にストーリーのある作品を手がけたのを見たのは初めてだったかな…(過去のサイトウ・キネンでも「利口な女狐の物語」の振付を手がけられていましたが、あれはオペラの一部分でしたから)。

スポットライトに浮かび上がる赤い台の上で踊る井関佐和子さんの真っ白な肌と赤い口紅がとても印象的な「中国の不思議な役人」。彼女の素晴らしさが堪能できます。しかし、なんと言っても強烈なのは中国人役の中川賢さん。怪しい!妖しすぎる。出て来た瞬間から不気味ですし、黒子(というか中国人の影、櫛田祥光さん)に操られている人形振り的な部分もお見事。櫛田さんとのコンビネーションが素晴らしいです。applause!

他のダンサーの皆さんもそれぞれにキレキレで、Noismのカンパニーとしての成熟ぶりも伝わります。金森さんのお仕事もお見事。振付と演出って割とどちらかがおろそかになりがちなのですが、これはその点もとてもレベルが高いと思います。余計な事を考えさせられる事なく、最後まで夢中になって見てしまいました。面白かった〜。

両作品ともDORELL.GHOTMEH.TANE/ARCHITECTSによる空間構成で、それも気に入った理由の1つ。中嶋佑一さんの衣装も好みです。照明も効果的でしたよねー。とっても素晴らしいお仕事にため息がこぼれます…


「青ひげ公の城」は登場人物の少ないコンパクトな作品ですが、扉を1つずつ開けていくという展開の多面性が、舞台美術とダンサーたちによってうまく表現されていたように思いました。こちらの演出もバレエとの共通項がいくつかあって、黒子と人形振りとか、効果的な赤とか。

歌手の方々にもぐいぐい引き込まれました。オペラの指揮は小澤征爾さん。公演期間中に何回か降板があり、体力的に本当にぎりぎりのところで指揮台に立たれていたと思うのですが…終演後、オケのみなさん一人一人をねぎらう姿にじーんときました。本当にお体大切に、無理なさらず体力を戻して劇場に復帰していただきたいです。


この記事の更新履歴

  • 2012.01.10 - 感想書きました。