Romeo and Juliet / The Royal Ballet

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振付:ケネス・マクミラン
出演:吉田都、スティーヴン・マックレー 他
収録:2010年6月29日 東京文化会館 / 分

録画

都さんのロイヤル引退公演は東京での「ロミオとジュリエット」。それをNHKさんが収録放映して下さいました〜。感謝感激。


クレジット

振付
ケネス・マクミラン Kenneth MacMillan
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
美術/衣装
ニコラス・ジョージアディス Nicholas Georgiadis
照明
ジョン・B.リード John B. Read
指揮
ボリス・グルージン Boris Gruzin
演奏
東京フィルハーモニー交響楽団

キャスト

ジュリエット
吉田都
ロミオ
スティーヴン・マックレー Steven McRae
マキューシオ
ブライアン・マロニー Brian Maloney
ティボルト
トーマス・ホワイトヘッド Thomas Whitehead
ベンヴォーリオ
セルゲイ・ポルーニン Sergei Polunin
パリス
ヨハネス・ステパネク Johannes Stepanek
キャピュレット公
ギャリー・エイヴィス Gary Avis
キャピュレット夫人
ジェネシア・ロサート Genesia Rosato
エスカラス(ヴェローナ大公)
ベネット・ガートサイド Bennet Gartside
ロザライン
タラ=ブリギット・バフナニ Tara-Brigitte Bhavnani
乳母
クリステン・マクナリー Kristen McNally
僧ロレンス
アラステア・マリオット Alastair Marriott

感想

いやー、なんという男前揃い(あ、いきなりすみません・笑)。ギャリーのジュリエットパパはもちろんの事、ロミオボーイズにティボルト、パリスまでみんな素敵って事はなかなかない気がします。いずれも見目麗しいだけでなく踊りも綺麗だし演技も達者で、正に眼福。ホワイトヘッドのティボルトには目が釘付けでしたし、ヨハネス・ステパネクなんてパリスやる為に生まれたのではっていう位、気品といい優しく美しい様といい完璧じゃないですか〜。パリスとしてはジョゼ(ヌレエフ版だけど)以来のスマッシュヒットかも。最後に殺されちゃうの、ホントに不憫だわ。

都さんのジュリエットは、本当に少女そのものでした。そして最後までその少女性が失われる事なく真っ直ぐにロミオを愛していくんですよね。純粋にロミオだけを見つめて、短い一生を走り抜けてしまう。フェリのジュリエットに代表されるような、幼い女の子が恋をしってぐっと大人になるという演じられ方が多い中で、都さんのジュリエットは或いは少し異色かもしれない。でも、都さんの個性にはあのジュリエットがしっくり来るし、だからこそ余計に悲劇性が際だって泣けてきます。

マックレーのロミオは、幼さとまでは言わないにしてもやはり少年らしさがあって。これから先もずっと彼はロミオを踊っていくだろうし、今後も見る機会はあるかもしれない。でも、今この時期の彼のロミオが映像に残った事は本当に幸せだと、心から思います。

この放映の少し前に放映された都さんの「プロフェッショナル」で、彼はロミジュリのリハーサルを見たピーター・ライト卿に「もっとパッションを!」ってアドバイスをもらっていたのだけど、都さんのジュリエットに恋したロミオなら、こんな風に彼女を大切にしようって思うんじゃないかな。

決して背が高くはない彼だけど、ロミオボーイズで踊ると真ん中の彼に目が吸い寄せられます。踊りが大きいのですね。同じ踊りでも使っているスペースが他の2人より大きいし、ジャンプ1つや足を上げるにしても、誰よりも高く美しい。それはもちろん素材の良さもあるのだろうけど、彼が自分の身体と向き合って習得したものなのでしょう。踊りの精度ももちろんすごく高くて、凄い事してるのだけどそれが物語から浮き上がらない。私、彼がいる場面では彼しか見てなかった気がします。彼のデ・グリューも是非見たいなぁ。

ハイビジョン撮影のおかげで画面の隅々まで小芝居チェックもできたし、オケもよかったですよね。コンミス(だったような…)が鳴らしまくってくれて、豊かな音楽も堪能しました。最後の感動のカーテンコールまで放映してくれたのも嬉しかったです。