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放映:2010年12月05日/TBS/30分
出演:熊川哲也

録画
http://www.mbs.jp/jounetsu/2010/12_05.shtml

「情熱大陸」600回記念シリーズとして、熊川哲也さんが登場。私は今までの熊川さんの回は見た事がなかったので、以前の回も興味深く拝見しました。


今回の取材は6月の「眠れる森の美女」の頃から始まったのでしょうかね。夏のトリプルビルから中村恩恵さんとのクリエーションが見られたのは嬉しかったです。中村さんと熊川さんがどんな風にリハーサルしていたのかはすごく興味があったので。

今やカンパニーの芸術監督でもありバレエ学校もかかえる身。そのバレエ学校の生徒に対しては音楽を感じて表現しなさいという指導をし、「白鳥の湖」で抜擢された浅田良和さんに対しての指導も、技術的な事ではなく、いかにノーブルに王子として存在するかを細かく教えていて、以前この役に抜擢されてきたダンサーたちへの指導とはだいぶ変わってきたなーとしみじみ。つまりはそれだけバレエ学校とカンパニーの実力も底上げされて来たのでしょうけど。しかも浅田さんには舞台メイクまでしてあげていて、すごーくびっくりしました。

かと思えば、クラスレッスンで一緒に踊る誰よりも高くジャンプしてたり、吉祥寺にオープンした新しいスタジオの内装に「俺の案がよかったね」と大喜びしたり。やっぱりこういう熊川さんが見たいよね。最後の最後、ピルエットは凄かったですわ。

過去の放映に存在する若い熊川さんと今の熊川さんとの一番の違い、それは自分の言葉を、そして想いを相手に確実に届けようという意識の強さなのかなと思いながら見ていました。その背景にあるのは、カンパニーとバレエ学校という大きな母艦の艦長さんである事の重責でしょうし、バレエそのものに対する責任もお持ちでしょう。その覚悟の強さが、今の話し方に現れているのかなーと思います。

「情熱大陸」が続いていく限り、何年かに1度、こうして定点観測のように熊川哲也さんを取材してほしいな。ひいては、それがイコール日本のバレエ界への定点観測にもなるでしょうから。