Romeo and Juliet / The State Ballet of Georgia

noimage

振付:レオニード・ラヴロフスキー
出演:ニーナ・アナニアシヴィリ、アンドレイ・ウヴァーロフ 他
収録:2010年3月12,14日 ゆうぽうとホール / 133分

録画

NHK教育劇場で放映。瑞々しく生命力にあふれたニーナのジュリエットと、そのニーナを本当にいとおしそうに楽しそうに踊るウヴァーロフのロミオ、映像に残ってよかったです。


クレジット

音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
振付
レオニード・ラヴロフスキー
振付改訂
ミハイル・ラヴロフスキー Mikhail Lavrovsky
装置
ダヴィッド・モナヴァルディサシヴィリ David Monavardisashvili
衣裳
ヴャチェスラフ・オークネフ Vyatcheslav Okunev
照明
ジョン・B・リード John B. Read
指揮
ダヴィド・ムケリア David Mukeria
管弦楽
東京ニューシティ管弦楽団

キャスト

ジュリエット
ニーナ・アナニアシヴィリ Nina Ananiashvili
ロミオ
アンドレイ・ウヴァーロフ Andrei Uvarov
ティボルト
ワシル・アフメテリ Vasil Akhmeteli
マキューシオ
岩田守弘
ベンヴォーリオ
ゲオルギー・ムシヴェニエラーゼ Giorgi Mshvenieradze
パリス
ダヴィド・アナネリ David Ananeli
ジュリエットの乳母
タチヤーナ・バフターゼ Tatiana Bakhtadze
キャピュレット卿
ユーリー・ソローキン Iuri Sorokin
キャピュレット卿夫人
ニーノ・オチアウーリ Nino Ochiauri
モンタギュー卿
マヌシャール・シハルリーゼ Manuchar Sikharulidze
ヴェローナの太守
パータ・チヒクヴィシヴィリ Paata Chkhikvishvili
吟遊詩人/道化
ヤサウイ・メルガリーエフ Yassaui Mergaliyev
ジュリエットの友人
ラリ・カンデラキ Lali Kandelaki

感想

ダンサーの英文表記はグルジア国立バレエのオフィシャルサイトを参照しました。
ニーナが日本でジュリエットを踊るのは今回が最後、という公演をNHKが収録放映。感謝です。しかもあとで知った事には、ウヴァーロフはこれが最後の日本公演で引退の予定とか...ショックですが、なおのこと今回の収録を感謝せずにはいられませんでした。

さて、このラヴロフスキー版ですが、余り記憶が定かではない&他の映像で確認した訳ではないので「印象として」ですが、ボリショイやマリインスキーで上演している(た?)ものとは違っているような。その部分がミハイル・ラヴロフスキーによる改訂って事なのかな。確かに、ダンサーの人数が多いとは言えないので、モブシーンなんかは淋しくならないような工夫が必要ですよね。

ニーナは愛らしく生き生きとしたジュリエット。ウヴァーロフは育ちのよいロミオっぽさが微笑ましい。古い印象のあるラヴロフスキー版ですが、大柄なウヴァーロフがニーナを高々とリフトする事で生まれるダイナミックさが、見慣れたパ・ド・ドゥにとても新鮮な印象を与えていたのが心に残りました。作品を古びさせないニーナの生命力あふれる存在感は、言うまでもなく最大の魅力。

あの神聖な結婚式の場面は、初めてウラーノワの映画で見た時に何て美しいんだと感動した場面。確かあの映画では2人が歩くバージンロードにロミオが花を散らしていたような記憶があるのだけど、それがなくてもニーナとウヴァーロフのこの場面も美しかったです。前途多難が予想される人生を、ロミオに支えながらそっとポワントで踏み出す繊細さ。ああ、やっぱりこの場面好きだ。

岩田さんのマキューシオも大熱演。マキューシオは道化的な性格描写があったりするけど、岩田さんはもう少しクール。最近あまり聞かない言葉だけど、ニヒルな感じ?マキューシオは今回初めて踊られたのではないかと思いますが、板についてて自然なのがよかったな。

グルジア国立バレエの面々もとてもよかったです。特にティボルト役のワシル・アフメテリとパリス役のダヴィド・アナネリはいいですね。演技的にも申し分ないし、団の中心ダンサーだと分かる存在感。着々と人材が育っているのだなーと嬉しくなりました。ダヴィド・アナネリはロミオもいけるよね。