Romeo and Juliet / K-Ballet Company

熊川哲也 ロミオとジュリエット [DVD]

演出・振付:熊川哲也
出演:ロベルタ・マルケス/熊川哲也 他
収録:2009年10月 Bunkamuraオーチャードホール / 111分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

ロイヤル・バレエのプリンシパル、ロベルタ・マルケスを迎えての「ロミオとジュリエット」。


商品情報

国内|DVD(ポニーキャニオン:PCBE-53476) Release: 2010/02/26

クレジット

演出・振付
熊川哲也
音楽
セルゲイ・プロコフィエフ Sergei Prokofiev
舞台美術・衣装デザイン
ヨランダ・ソナベンド Yolanda Sonnabend
舞台美術・衣装アソシエイト
マシュー・ディーリー Matthew Delly
衣装アソシエイト
アラン・ワトキンス Allan Watkins
照明
足立恒
指揮
福田一雄
演奏
シアターオーケストラトーキョー

キャスト

ロミオ
熊川哲也
ジュリエット
ロベルタ・マルケス Roberta Marquez
マキューシオ
橋本直樹
ティボルト
遅沢佑介
ロザライン
松岡梨絵
ベンヴォーリオ
伊坂文月
パリス
宮尾俊太郎
キャピュレット卿
ステュアート・キャシディ Stuart Cassidy
キャピュレット夫人
ニコラ・ターナ Nicola Tranah
乳母
樋口ゆり
僧ロレンス
ブレンデン・ブラートリック Brenden Brantulic'
僧ジョン
小林由明

感想

「ロミオとジュリエット」もロイヤル系統の演出。熊川さんが親しんできたマクミラン版がベースになっていると思われますが、見ている側としても比較したくなる気持ちをぐっと抑えつつの鑑賞。

最大の特徴としては、ジュリエットが僧ロレンスに相談して仮死薬を飲みロミオに迎えに来てもらう為に手紙を書く→その手紙をロミオに届けに行った僧ジョンが途中で盗賊に命を奪われて伝言が伝わらない→ベンヴォーリオがロミオにジュリエットの死を伝えに行く、という他の版では省かれるところが描写されているところでしょうかね。原作では僧ジョンは殺されるのではなく、疫病と疑われる病人と接触した為に隔離されて役目を果たせなかったのですが、それをバレエで描くのは難しいものね。

登場人物のキャラクターも幾分違っていて、たとえば格式あるキャピュレット家の人たちにも人間味が感じられて(パパは娘の事を妻任せにしていないようだし、ロザラインはキャピュレット家の人間なのにビッチだし)、その分 重厚感は薄れているかな...衣装は豪奢ですけど、舞踏会も大人の世界じゃなく若者の為のものって感じで、舞台にあまり老け役の人がいないのでモブシーンも「薄いな」と。

でも、今回も舞台美術は美しいし、ダンサーの層が厚くなってきた事も実感できるのでわくわくしながら鑑賞しました。再演ではまた交通整理も入るでしょうし、ダンサーたちも経験を積んで更にいい舞台になるでしょうねー。


熊川さんのロミオは映像で見ると十分分別の備わった大人に見えてしまうのですが、さすがに踊りは若々しい。小柄で可愛らしいマルケスとの相性もよいようです。マルケスは私はそんなに好みのタイプではないけれど、Kに客演するのは初めて(だよね?)なのにとても馴染んで見えました。恋愛感情の演技がクールになりがちな熊川さんをエモーショナルにしたのは彼女の功績なのかも。

ロミオとマキューシオ、ベンヴォーリオのトリオは爽やかな悪ガキたち。橋本さんのマキューシオは言うまでもなく、他の版より存在感のあるベンヴォーリオの伊坂さんもよいダンサーですね。遅沢さん@ティボルトも熱かった。メンズの剣闘シーンは特にお見事。段取りっぽさが全くなくて、動きもキレイ。見とれました。

パリスの宮尾さんは、この時ちょっと太ってました?踊りが重そうだったし、素人目線では身体があまり引きあがってなかった気がするのですが。ビジュアルはパリスにぴったり。ロザラインの松岡さんは大熱演だったけど、どうもこの版のロザラインは下品に思えてねー。キャシディとニコラ・トラナさんがキャピュレット夫妻というのは重厚で贅沢なキャスティング。

思いつく事を挙げてみましたが、やっぱりKは男性陣が充実してますね。女性陣もいいのだけど、この作品だと主要キャラが少ないので(かつ他日に主演される方たちは出てこないから)余計にそう感じました。今度は男性をプッシュした新しい作品が見たいなー。

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この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え