New Universe of Manuel Legris - magic moments from past and present - Program A

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出演:マニュエル・ルグリ、パトリック・ド・バナ 他
収録:2010年2月2,3日 ゆうぽうとホール / 103分

録画

WOWOWによる制作。「ルグリ×ド・バナ×東京バレエ団 スーパーコラボレーション」と銘打たれた公演が映像として残った事に感謝。


収録

「クリアチュア」 Creature

振付:パトリック・ド・バナ Patrick de Bana
音楽:デム・トリオ(トルコの伝統音楽) / マジード・ハラジ Madjid Khaladj / ダファー・ヨーゼフ Dhafer Youssef

オレリー・デュポン Aurelie Dupont, パリ・オペラ座バレエ / フリーデマン・フォーゲル Friedemann Vogel, シュツットガルト・バレエ

奈良春夏 / 矢島まい / 渡辺理恵 / 川島麻実子 / 河谷まりあ
長瀬直義 / 井上良太 / 柄本弾 / 杉山優一 / 森川茉央


「ザ・ピクチャー・オブ・・・」 The picture of...

振付:パトリック・ド・バナ
音楽:ヘンリー・パーセル Henry Purcell

マニュエル・ルグリ Manuel Legris


「ホワイト・シャドウ」 (世界初演) White Shadows

振付:パトリック・ド・バナ
音楽:アルマン・アマー Armand Amar
照明:高沢立生
装置:野村真紀
衣裳:髙井秀樹 stödja

マニュエル・ルグリ / パトリック・ド・バナ

吉岡美佳 / 上野水香 / 西村真由美

松下裕次 / 氷室友 / 小笠原亮 / 宮本祐宜 / 岡崎隼也
高木綾 / 奈良春夏 / 川島麻実子

梅澤紘貴 / 青木淳一 / 井上良太 / 杉山優一 / 中村祐司
吉川留衣 / 河合眞里 / 矢島まい / 渡辺理恵 / 河谷まりあ

感想

パトリック・ド・バナがルグリと東京バレエ団に振り付けた世界初演「ホワイト・シャドウ」は、公演前からNBSがブログなどを通じて熱心にPRしていた事もあり興味津々だったので、WOWOWで放映されると聞いた時はとてもうれしくて、放映を心待ちにしていました(その割に実際に見るまで数ヶ月経ってしまうのが情けない...)。公演映像の他に、成田到着時のルグリの様子や「三人姉妹」の衣装姿でのインタビュー、打ち上げや楽屋の様子なども挿入されていました。ホールバーグまで映りこんでいたなぁ。


「クリアチュア」はオレリーとフォーゲルくんの別次元の存在感に釘付け。2人が一緒に踊ると聞いた時はあまりピンと来なかったんだけど、なかなかよい感じではありませんか。特にオレリーの四肢が能弁で目が離せなかったわ。カーテンコールでフォーゲルくんがオレリーのほっぺにチュってするのも微笑ましくてにっこり。

東京バレエ団のダンサーたちはカメラの切り替えが頻繁すぎてじっくり見られなかった事もあり、あまりよいところが見えず。東バのダンサーたちが並んでいるところで、すっと目がいくのは柄本弾くん。恵まれた体躯のせいもあるかなー。他の男の子たちより身体に厚みがあるもんね。「視線を集める」事はダンサーの強みだろうと思うから、どんなダンサーになっていくのかという先の楽しみが増えたのも収穫。


「ザ・ピクチャー・オブ・・・」は今までも何度か日本で披露されているけれど、私は初見。上演の度にダンサーと振付家とでブラッシュアップされているのでしょうね。私は見ててどうもしっくりこなくて...感想が難しい。個人的にはパーセルとルグリの組み合わせならもっと詩的で美しい作品が見たいと思ってしまうのですが、バナが目指すのはそういうところじゃないし、ルグリもそうなのでしょう。


「ホワイト・シャドウ」も、自分の中で落としどころがなかなか見あたらず...バレエ鑑賞から離れている時期に見る作品としてはあまりふさわしくなかったのかしら...(笑)。自分の感受性がひからびているのかと思うと情けなや。

この作品のハイライトはなんだかんだ言ってもルグリとド・バナのデュエットなのでしょうけど、私の一番好きな場面は、中盤 舞台が明るくなったところでのルグリと西村真由美さんの短いデュエット。水香さんも古典よりこういう役の方が好きかも。美佳さんは憑依系でしたね。想像してたのとちょっと違ってたけど、東京バレエ団ならやはり美佳さんしかこの役はいない気がする。

カーテンコールでのダンサーたちの表情を見ていると単純に感動しちゃう位よい笑顔だし、1つの作品を振付家とゼロから作り上げた達成感も感じられて、彼らがこの作品から得たものは大きそうだなーと私も嬉しくなってしまいますけどね。東バのコンテ系作品のカーテンコールって、体育会入ってるところが微笑ましくて好き。


この3作品を見ただけで言える事でもないのでしょうが、ド・バナの振付について感じたのは、ダンサーにプラスアルファを要求する振付だなーという事。振付通りに踊るだけで完成されたものになる訳じゃなくて、ダンサーの表現力に負うところが大きいというか。動きそのものには他の振付家を思い起こさせるものもあるけど、それはもう今の振付家なら避けては通れない部分もあるでしょう。ただ、何となく彼のつくるムーヴメントはあまり好みじゃないな、というのが現時点での正直なところ。また違う機会に見たら印象も変わるかもしれないし、その時を待ちたいと思います。

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この記事の更新履歴

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