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「バレエ・リュス・プログラム」パリ・オペラ座バレエ(2009)

  • Posted by: ゆう
  • Created: 2010/03/10 21:00|
  • Last Modified: 2010/05/27|

Soiree de Ballet Russes / Ballet de l'Opera national de Paris

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出演:マチアス・エイマン、イザベル・シアラヴォラ、ニコラ・ル・リッシュ、エミリー・コゼット 他
収録:2009年12月 パリ・オペラ座 ガルニエ宮 / 101分

録画

昨年末に上演/収録されたパリ・オペラ座バレエの「バレエ・リュス・プログラム」が2月半ばという早い時期にNHK芸術劇場に登場しました。

クレジット

指揮:ヴェロ・パーン Vello Pahn
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団

「ばらの精」 Le Spectre de la rose

振付:ミハイル・フォーキン Mikhail Fokine
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー Carl Maria Von Weber
編曲:エクトル・ベルリオーズ Hector Berlioz
美術:レオン・バクスト Leon Bakst

ばらの精:マチアス・エイマン Mathias Heymann
少女:イザベル・シアラヴォラ Isabelle Ciaravola

「牧神の午後」 L'Apres-midi d'un faune

振付:ワツラフ・ニジンスキー Vaslav Nijinsky
音楽:クロード・ドビュッシー Claude Debussy
美術:レオン・バクスト Leon Bakst

牧神:ニコラ・ル・リッシュ Nicolas Le Riche
ニンフ:エミリー・コゼット Emilie Cozette

「三角帽子」 Le Tricorne

振付:レオニード・マシーン Leonid Massine
音楽:マヌエル・デ・ファリャ Manuel De Falla
美術:パブロ・ピカソ Pablo Picasso
メゾ・ソプラノ:アンドレア・ヒル Andrea Hill

粉屋:ジョゼ・マルティネズ Jose Martinez
粉屋の女房:マリ・アニエス・ジロ Marie-Agnes Gillot
代官:ファブリス・ブルジョワ Fabrice Bourgeois

「ペトルーシュカ」 Petrouchka

振付:ミハイル・フォーキン Mikhail Fokine
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
美術:アレクサンドル・ブノワ Alexandre Benois

ペトルーシュカ:バンジャマン・ペッシュ Benjamin Pech
バレリーナ:クレールマリ・オスタ Clairemarie Osta
ムーア人:ヤン・ブリダール Yann Bridard
人形使い:ステファン・ファヴォラン Stephane Phavorin

感想

まずは舞台美術の素晴らしさに目を奪われてしまいました。バレエ・リュスの時代には今よりも照明は暗かったでしょうから、ひときわ鮮やかな舞台で観客を魅了する必要があったのでしょうが、それが今の世にも何の違和感もないところが凄い。「牧神の午後」のバックドロップの美しさ、「ペトルーシュカ」の鮮やかなお祭り広場...見ているだけで幸せです。また、こういう作品をきちんと上演してくれるパリ・オペラ座にも感謝せずにはいられません。総合芸術としてのバレエ作品を堪能しました。

以下とっても簡単に一言ずつ。
エイマンのばらの精は、跳躍やポーズはキレイだったけれどまだ「意識」が見えていて固いというか...シアラヴォラはとてもロマンティックでしたけれど、この2人の組み合わせはどうなのかな。

ニコラ・ル・リッシュの牧神は野獣的。それと同時に現代性というか、この特徴的な作品をニジンスキーから解き放つような存在感がありました。この作品を見る時は「ニジンスキーはいかに踊ったのだろうか」とかそういう事を考えがちな私ですが、ニコラは全くそうさせなかった、という意味で。子ゼットは、このル・リッシュの牧神と対峙するには何かが足りなかったかも。

「三角帽子」はジョゼが生き生きと粉屋を踊っていました。彼のこの役が映像に残ったのは何よりですが、こうしてみると、多少洗練されすぎの気も。ジョゼがあまりに軽々と踊るので、ジロの踊りが重く見える程でした。

「ペトルーシュカ」ではとにかく一場と四場の広場が素晴らしい。美術もそうですし、登場人物もみんな魅力的。衣装も素敵だし。ペッシュのペトルーシュカは人形に押し込められてしまった人間でした。それに対するオスタのバレリーナとブリダールのムーア人のいかにもな人形振りが強く印象に残ります。ファヴォランの人形使いもよかったです。

いずれの作品もダンサーの個性がよく出ていて興味深く鑑賞できました。が、ダンサー同士の相性という点では、あまりしっくりこなかったような...。もっとたくさん見倒せば印象が変わるのかな。

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