- Created: 2009/12/14 21:00|
- Last Modified: 2010/01/19|
Caravaggio / The Staatsballett Berlin
振付:マウロ・ビゴンゼッティ
出演:ウラジーミル・マラーホフ、ポリーナ・セミオノワ 他
収録:2008年12月 ベルリン国立歌劇場 / 本編90分 + 特典29分
画像リンク先:amazon.co.jp - DVD
カラヴァッジョを題材にしたマウロ・ビゴンゼッティの全幕バレエ。ビゴンゼッティのバレエは中毒性がありますね...。これはモンテヴェルディ(を元にした)音楽も私のツボで、サントラがあったら欲しいくらい。
商品情報
- 国内|DVD(Naxos Japan:101463)
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- 海外|DVD(Arthaus Musik:101463)FORMAT:NTSC / REGION:0
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- 海外|Blu-ray(Arthaus Musik/Naxos Japan:101464)
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特典映像:メイキング(監督:Marita Stocker)*海外盤も日本語字幕あり
クレジット
振付:マウロ・ビゴンゼッティ Mauro Bigonzetti
音楽:クラウディオ・モンティヴェルディに基づきブルーノ・モレッティ Bruno Moretti, based on Claudio Monteverdi
美術/照明:カルロ・チェッリ Carlo Cerri
衣裳:クリストファー・ミラー Kristopher Millar / ロイス・スワンダル Lois Swandale
指揮:ポール・コネリー Paul Connelly
演奏:ベルリン国立歌劇場管弦楽団 Staatskapelle Berlin
映像:Andreas Morell
キャスト
カラヴァッジョ:ウラジミール・マラーホフ Vladimir Malakhov
ポリーナ・セミオノワ Polina Semionova / ベアトリーチェ・クノップ Beatrice Knop / ミハイル・カニスキン Mikhail Kaniskin / ドミトリー・セミオノフ Dmitry Semionov / エリサ・カリッロ・カブレラ Elisa Carrillo Cabrera / 中村祥子 / ミヒャエル・バンジャフ Michael Banzhaf / レオナルド・ヤコヴィナ Leonard Jakovina
感想
カラヴァッジョの人生そのものを描いたバレエではないので、私は1度見ただけでは理解が及ばず...何度も続けて見ているうちにハマってしまいました。今もしっかりわかっているとは言えないけれど、それこそ絵画と同じで、見て感じるものがあればそれでいいのよね、と。
初めて見た時は、クローズアップを多用した映像にもいらつきを覚えました。だって初めて見るのだから、舞台全体で起こっている事を知りたいと思いますよねー。しかし、そのクローズアップによって、マラーホフを始めとするダンサーたちの美しい肉体の筋肉のうねりが照明で陰影をつくる様に圧倒されました。カラヴァッジョが描いた光と影を意識して、カメラは舞台でそれをとらえたのでしょうか。特典映像でヤコヴィナが「ビゴンゼッティは筋肉が好きなんだよ」って言ってましたけど、きっと映像監督のMorellもそうなんでしょうね。
マラーホフのカラヴァッジオは無垢な魂として存在しているように見えました。光に啓示を受け寵愛されていたハズなのに、いつしか光に幻惑されそして見放されてしまう...。光を演じたセミオノワの存在は本当に素晴らしかったし、無垢な魂が血に汚れ殺人者となっていくシーンは衝撃的。そして光を失ったカラヴァッジョの最後は余りに悲しくて胸が締め付けられます。
セミオノワと対になる存在であるベアトリーチェ・クノップもまた、見事でした。それに、2幕でカラヴァッジョの分身を演じるレオナルド・ヤコヴィナも素晴らしかった。もちろん、中村祥子さんとミヒャエル・バンジャフもね。彼らが2幕で連なっていくところはまさに宗教画のよう。エリサ・カリッロ・カブレラ、ミハイル・カニスキン、ドミトリー・セミオノフも生き生きと美しく、彼らがそのまま美術館で彫刻か絵画として飾ってあっても不思議じゃないくらい。エリサ・カリッロ・カブレラはよいダンサーですねー。オリジナルキャストで日本に持ってきてほしいなぁ。
ビゴンゼッティの作品はとにかくデュオやトリオがよいと思うのだけど、この作品ではローマの謝肉祭の群衆たち=群舞もデュオの複数形として動くから、なんというか見ていてものすごくテンション上がるんです。ムーヴメントの限界を探りました!みたいな動きも多くて、ダンサーたちは大変だったでしょうけど、ビゴンゼッティとのクリエーションは楽しかったのでしょうね、カーテンコールはみなよい顔をしていました。
「カラヴァッジョ」といえばデレク・ジャーマンの映画がありますが、国内版のDVDは廃盤(レンタルはまだ普通に置いてあるところが多いはず)。若き日のカラヴァッジョを演じたデクスター・フレッチャーが、何となくマラーホフと似てる、と言えなくもないかも。
来年2010年はカラヴァッジョ没後400年にあたるので、ぜひDVDの再発売をお願いしたいところです。そして、これも没後400年にあたってのことですが、アンジェロ・ロンゴーニ監督の「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」(2007)が公開になるそーです。また、1月16日からは東京都美術館「ボルゲーゼ美術館展」で「洗礼者ヨハネ」も日本初公開されますよね。楽しみです。
- Category: ヨーロッパ 市販映像
この記事の更新履歴
- 2010.01.19 - タワーレコード サイトリニューアルにつきURL変更
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