Swan Lake / Royal Ballet

英国ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」 [DVD]

演出:アンソニー・ダウエル
出演:マリアネラ・ヌニェス、ティアゴ・ソアレス 他
収録:2009年3月16,24日 コヴェント・ガーデン王立歌劇場 / 本編125分+特典映像53分

画像リンク先:amazon.co.jp -DVD

ロイヤル・バレエの「白鳥の湖」は読み替え版でこそありませんが、独自のエッセンスをたっぷり注ぎ込んだユニークなもの、だと思います。私はかなり好き。
(2010.08.22追記)2010年10月に国内盤DVDが発売になります。


商品情報

特典映像:アンソニー・ダウエル インタビュー/映像によるストーリー解説/キャスト・ギャラリー/4人の歴代バレリーナ、オデット/オディールを語る(ペリル・グレイ、モニカ・メイソン、レスリー・コリア、マリアネラ・ヌニェス)

国内|DVD(日本コロムビア:COBO-4992) Release: 2010/10/20
海外|DVD(Opus Arte:OA1015D) Release: 2009/09/07

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Opus Arte:OABD7042D) Release: 2009/09/07

クレジット

振付

マリウス・プティパ Marius Petipa
レフ・イワーノフ Lev Ivanov

改訂振付

フレデリック・アシュトン Frederick Ashton
デヴィッド・ビントレー David Bintley

制作
アンソニー・ダウエル Anthony Dowell
音楽
P.I. チャイコフスキー P.I. Tchaikovsky
美術・衣装
ヨランダ・ソナベント Yolanda Sonnabend
照明
マーク・ヘンダーソン Mark Henderson
指揮
ワレリー・オブシャニコフ Valeriy Ovsyanikov
演奏
王立歌劇場管弦楽団 The Orchestra of the Royal Opera House
映像
ロス・マクギボン Ross MacGibbon

キャスト

オデット/オディール:マリアネラ・ヌニェス Marianela Nunez
ジークフリート王子:ティアゴ・ソアレス Thiago Soares
ロットバルト:クリストファー・サウンダース Christopher Saunders
王妃(ジークフリートの母):エリザベス・マクゴリアン Elizabeth McGorian
ベンノ(ジークフリートの親友):デヴィッド・ピッカリング David Pickering
パ・ド・トロワ:ラウラ・モレラ Laura Morera / 崔由姫 Yuhui Choe / スティーヴン・マクレイ Steven McRae

感想

ロイヤル・バレエのこのプロダクション、ロイヤルならではの演劇的要素たっぷりで私はとっても楽しかったです。この作品が誕生した頃の帝政ロシアを舞台にしたそうですが、このヨランダ・ソナベントの美術がたまらなくツボでねー。もちろんロイヤルらしく1/3幕の登場人物の小芝居が楽しいし、脇まで生き生きとキャラクターを演じているので場にリアルさがありますよね。家庭教師のアラステア・マリオットさんが怪演!で笑ってしまいましたよ。3幕の式典長(かしら)ギャリー・エイヴィスのスマートなかっこよさも素敵でした。トロワのメンツも豪華だし、衣装も可愛かった〜。

3幕の演出でいうと、どうやらディヴェルティスマン軍団はロットバルトのお持ち込みらしく、そしてスペインだけでなくチャルダッシュやマズルカまで曰くありげに踊られるのがたまりません。いずれも黒を基調にした衣装なんだけど、これが美しいのよー。ナポリは照明が明るくなったのでロットバルト一味ではないのかもしれないけど(ラウラ・モレラとリッカルト・セルヴェラのダンス、素晴らしかったです)、まぁとにかく、この演出は私のツボにはまりました。難点といえば、これだけ層の厚い物語になると、ロットバルトの存在感が意外に薄くなっちゃうことかしらね...。

この版の王子はそれなりに俗物で(そういうキャラがソアレスに合っているのか、ソアレスが演じるからそうなのかは不明だけど)、まだ未熟ながら王になる為に自分を律しなければとも思っている等身大の青年なのに好感を持ちました。ベンノを始めとする友人たちとのやりとりの年頃の男の子っぽさもいいと思うし、そんな王子を前にした女の子たちがそわそわと媚びを売ったりする1幕も微笑ましい。

ヌニェスは元が陽性のダンサーなので、オデットはどうかなーと思っていました。2幕の彼女は最初から夢見る少女のようでしたし。でも4幕では王子への愛しさと呪いがとけない以上死ぬしかないという絶望とが見事に表現されていました。白鳥の女王というより一人の女性として、仲間たちから愛され大切にされる存在と感じました。4幕でも嘆き悲しむオデットに対して他の白鳥たちが心配してくれるのですが、そういう演出にも彼女のオデットはハマっていましたし。

できればマイムで境遇を語るところとかはもう少しシャープに見せて欲しい気もするし、ラインもロシアの私好みの白鳥さんたちとはやっぱり違う。それでも、彼女の存在には人を惹きつけるところがあって好きにならずにはいられません。

オディールの方が似合うのは予想していましたが、実に楽しそうに生き生きとオディールを踊っていましたね。ソアレスも一緒に踊ってて楽しそうだったし。オデット/オディールの踊りだけを見ても、プティパ/イワノフ版からは、かなり細かく手が入っているなーという印象。いい悪い、好き嫌いにかかわらず、難易度はぐんと上がっているんじゃないでしょうか。

2/4幕の白鳥たちは腰蓑系のチュチュなので好みが分かれるところでしょうか。まぁ、独自の演出だと思えば私は気にならないのですが、大柄なダンサーはより大柄に、小柄な(スクール生も入ってる?)ダンサーはより小柄に見えるなぁ、とは思いました。実際 湖にいる白鳥は雛から成鳥までいる訳なので、これもリアリズムかもしれません。

(2012.01.05)BD映像について追記しておきますと、ブレもなく綺麗な映像でした。


この映像を含んだ商品

英国ロイヤル・バレエ「ザ・コレクション」BOX(ロイヤル・チャーター60周年記念,15枚組)(更新日:2017/02/03)

海外|DVD(Opus Arte:OA1222BD) Release: 2016/09/30

FORMAT:NTSC / REGION:0

[国内仕様盤] Release: 2016/11/11

[海外盤] Release: 2016/09/30

海外|Blu-ray(Opus Arte:OABD7210BD) Release:

[国内仕様盤] Release: 2016/11/11

[海外盤] Release: 2016/09/30


この映像を含んだ商品

Tchaikovsky: Classic Ballets(2013.08.21記載)

海外|DVD BOX(Opus Arte/ナクソス・ジャパン:OA1119D)

[国内仕様盤] Release: 2014/07/30

[海外盤] Release: 2013/09/02

海外|Blu-ray BOX(Opus Arte/ナクソス・ジャパン:OABD7131D)

[国内仕様盤] Release: 2014/07/30

[海外盤] Release: 2013/09/02

Official Trailer


この記事の更新履歴

  • 2016.09.15 - Opus Arte「The Royal Ballet Collection」DVD/Blu-ray Box 追加
  • 2015.01.05 - 国内代理店変更によるリンク貼り替え
  • 2014.03.08 - リンクメンテナンス
  • 2013.08.21 - Tchaikovsky Classic Ballets DVD/Blu-ray BOX 情報初出
  • 2013.07.27 - Opus Arte URL変更
  • 2012.08.10 - Opus ArteのYTチャンネルよりトレイラーを追加
  • 2012.01.05 - BD視聴雑記追記
  • 2010.10.05 - コロムビア ミュージックエンタテインメント→日本コロムビアへ変更
  • 2010.08.22 - 国内盤発売情報追記
  • 2010.05.25 - Opus Arte URL変更
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