Bejart Gala Highlight / The Tokyo Ballet

出演:シルヴィ・ギエム、首藤康之、平野玲、宮本祐宜 他
収録:2009年2月9日 ゆうぽうとホール / 55分
録画
NHK教育『芸術劇場』にて。2009年2月に上演された東京バレエ団によるモーリス・ベジャール追悼公演<ベジャール・ガラ>より、「中国の不思議な役人」と「ボレロ」を放映。
中国の不思議な役人 Le Mandarin merveilleux
振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:ベラ・バルトーク Bela Bartok
無頼漢の首領:平野玲
第二の無頼漢―娘:宮本祐宜
ジークフリート:柄本武尊
若い男:西村真由美
中国の役人:首藤康之
ボレロ Bolero
振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:モーリス・ラヴェル Maurice Ravel
シルヴィ・ギエム Sylvie Guillem
平野玲、松下裕次、長瀬直義、横内国弘
感想
2009年2月に収録した公演を翌3月に放映してくれたのは、今までの例からすれば凄い早業。「芸術劇場」では、本編の前の情報コーナー(15分ほど)でベジャールの足跡と東京バレエ団とベジャールの関係などを紹介。ギエムや指導の為に来日したジル・ロマン、小林十市などのインタビューと、過去のベジャール映像、それと今回のリハーサル映像などが挟まれていました。
私はこの一連の追悼公演は見なかったので、放映には心から感謝。でも一言だけ言わせてほしい。どーして「ギリシャの踊り」も入れてくれないのー?
「中国の...」は、私は東京バレエ団初演の時に2回見たきりで、かなり久しぶりの鑑賞でした。平野さんは好きなダンサーだけれど、映像で見る限りではシェフとしては冷酷さが薄い気が。娘役の宮本さんはメイクが思っていたより似合っていて美人さんなのよ。でも体格とか動きが男なので、その部分が倒錯的。動きもそうだけど表情がよくて、特にちっとも死なない役人に対して腹をくくったような表情が上手いなーと思って。
首藤康之さんの役人も、映像で見る限りでは得体の知れない恐ろしさが薄くて、むしろ一途な恋心っぽい。ただ、その動きの素晴らしさ。特にあの腕から指先にかけての表現力は流石でした。
ボレロの方は、自分が会場で見ているときはメロディのダンサーに集中してしまって、リズムに集中するって事がないので、何度も繰り返して見てリズムにも注目できるのが新鮮です。
そんな中でとても印象に残っているのが、最初にリズムとして画面に入ってくる松下さん。無駄なところのないシャープで美しい踊りに惚れぼれしました。いいっすね、彼。
ギエムのメロディは姐さんというか隊長というか。とにかく東京バレエ団のリズムと共にあるのだと感じます。このボレロのありようはギエムと東京バレエ団とでしか存在し得ない。清々しいボレロでした。ベジャールさん、天国で楽しんでくださったかな。
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