Bejart Gala / The Tokyo Ballet

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出演:シルヴィ・ギエム、首藤康之、平野玲、宮本祐宜 他
収録:2009年2月9日 ゆうぽうとホール / 95分

録画

NHK教育『芸術劇場』にて。2009年2月に上演された東京バレエ団によるモーリス・ベジャール追悼公演<ベジャール・ガラ>より、「中国の不思議な役人」と「ボレロ」を放映。

(2011.01.19追記)この記事は「ベジャール・ガラ ハイライト」としてアップしたものですが、2009年10月に「ギリシャの踊り」を加えた全編がNHKで放映されたので、内容をそちらと差し替えます(今頃ですが…)。


収録

ギリシャの踊り

振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:ミキス・テオドラキス Mikis Theodorakis

I.イントロダクション
II.パ・ド・ドゥ(二人の若者):高橋竜太 - 小笠原亮
III.娘たちの踊り
IV.若者の踊り
V.パ・ド・ドゥ:吉岡美佳 - 中島周
VI.ハサピコ:井脇幸江 - 木村和夫
VII.テーマとヴァリエーション
ソロ:後藤晴雄
パ・ド・セット:西村真由美 / 高木綾 / 奈良春夏 / 福田ゆかり / 岸本夏未 / 川島麻実子 / 阪井麻美
VIII.フィナーレ:全員


中国の不思議な役人 Le Mandarin merveilleux

振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:ベラ・バルトーク Bela Bartok

無頼漢の首領:平野玲
第二の無頼漢―娘:宮本祐宜
ジークフリート:柄本武尊
若い男:西村真由美
中国の役人:首藤康之


ボレロ Bolero

振付:モーリス・ベジャール Maurice Bejart
音楽:モーリス・ラヴェル Maurice Ravel

シルヴィ・ギエム Sylvie Guillem
平野玲、松下裕次、長瀬直義、横内国弘

感想

2009年2月に収録した公演を翌3月に「芸術劇場」で、そして10月にBShiで全編が放映されました。私はこの一連の追悼公演は見なかったので、放映には心から感謝。

ベジャール作品は上の席から見るとすごく立体的に浮かび上がって感激する作品がけっこうあるのですが、「ギリシャの踊り」もそうですね。当たり役と言っていい中島周さんを最初のソロで見られなかったのは少々残念ですが、吉岡美佳さんとのパ・ド・ドゥも素敵だったから、いっか…。

初演から何回かは見ているのですが、久しぶりだった事もあってソリストの後ろで踊るダンサーたちの動きに新たな発見があったりもしました。


「中国の...」は、私は東京バレエ団初演の時に2回見たきりで、かなり久しぶりの鑑賞でした。平野さんは好きなダンサーだけれど、映像で見る限りではシェフとしては冷酷さが薄い気が。娘役の宮本さんはメイクが思っていたより似合っていて美人さんなのよ。でも体格とか動きが男なので、その部分が倒錯的。動きもそうだけど表情がよくて、特にちっとも死なない役人に対して腹をくくったような表情が上手いなーと思って。

首藤康之さんの役人も、映像で見る限りでは得体の知れない恐ろしさが薄くて、むしろ一途な恋心っぽい。ただ、その動きの素晴らしさ。特にあの腕から指先にかけての表現力は流石でした。

ボレロの方は、自分が会場で見ているときはメロディのダンサーに集中してしまって、リズムに集中するって事がないので、何度も繰り返して見てリズムにも注目できるのが新鮮です。

そんな中でとても印象に残っているのが、最初にリズムとして画面に入ってくる松下さん。無駄なところのないシャープで美しい踊りに惚れぼれしました。いいっすね、彼。

ギエムのメロディは姐さんというか隊長というか。とにかく東京バレエ団のリズムと共にあるのだと感じます。このボレロのありようはギエムと東京バレエ団とでしか存在し得ない。清々しいボレロでした。ベジャールさん、天国で楽しんでくださったかな。

この記事の更新履歴

  • 2011.01.19 - 全曲版に内容変更しました