- 2008/06/12 12:00|
- Category: 白鳥の湖|
Swan Lake / Kirov Ballet

出演:ソフィア・グメローワ、イーゴリ・コールプ 他
収録: 2000年11月23日 オーチャードホール / 120分
録画
コメント
2000年の日本公演を収録放映したものを見る機会に恵まれました。若くフレッシュなペアによる上演。
クレジット
音楽:P.I. チャイコフスキー
原振付:マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
改訂振付:コンスタンチン・セルゲイエフ
美術:イーゴリ・イワノフ
衣装:ガリーナ・ソロヴィヨーワ
照明:ウラジーミル・ルカセーヴィチ
指揮:ボリス・グルージン
演奏:キーロフ歌劇場管弦楽団
キャスト
オデット/オディール:ソフィア・グメローワ
ジークフリート王子:イーゴリ・コールプ
悪魔ロットバルト:イリヤ・クズネツォフ
道化:キリル・シーモノフ
王妃:エレーナ・バジェノワ
家庭教師:ピョートル・スタシュナース
王子の友人:イリーナ・ジェロンキナ、エルヴィラ・タラーソワ、アントン・コルサコフ
小さな白鳥:タチヤーナ・ネキペローワ、スヴェトラーナ・イワノーワ、ヤナ・セーリナ、ユーリヤ・カセンコーワ
大きな白鳥:アレクサンドラ・イオシフィディ、クセーニャ・ドゥブローヴィナ、ナターリヤ・ソログープ、ヤナ・セレブリャコーワ
二羽の白鳥:クセーニャ・オストレイコフスカヤ、ナターリヤ・ソログープ
スペインの踊り:ガリーナ・ラフマーノワ、アレクサンドラ・イオシフィディ、イスロム・バイムラードフ、ニコライ・ゴドゥノフ
ナポリの踊り:ポリーナ・ラッサーディナ、マキシム・フレプトフ
ハンガリーの踊り:アレクサンドラ・グロンスカヤ、アンドレイ・ヤコヴレフ
ポーランドの踊り:オリガ・バリンスカヤ、エカテリーナ・ミハイロフツェワ、ガリーナ・ヤブロンスカヤ、エカテリーナ・コワリョーワ、セルゲイ・サリコフ、ドミトリー・シャラポフ、ソスラン・クラーエフ、イーゴリ・ニキーティン
感想
2000年の日本公演を収録放映したもの。当初はロパートキナがキャスティングされていたそうですね。当時のロパートキナとコールプが組んでいたらどんな舞台になっただろうかと思いもしますが、グメローワとコールプの組み合わせもまたフレッシュでした。また、会場がオーチャードホールという事で、キーロフの白鳥を上演するには少々手狭に感じます。NHKの撮影にしてはアングルが今一つなのも会場の制限によるものかもしれませんね。
さすがに8年前だけあって、コルプの役作りや王子っぷりは(近年の彼のジークフリートを見た身には)未熟さを感じます。だからといって、そのまま若さとイコールではないのが舞台の不思議なところ。見た目や表現の点では自己を確立した現在の方が却って若く見える気がする。この舞台での彼は「原石」だと感じました。踊りの美しさや跳躍の高さはこの頃から見事です。
グメローワは脚の細い、そして長いダンサーですね。オデット/オディールとしては、少なくともこの映像を見た限りで安定感に欠けるところがあり、発展途上の印象。コルプとのパートナーシップもまだうまく機能していないように感じました。ただ、いかにも儚げな彼女のオデットには非常に興味をそそられます。もしかしたらそれは技術の不安定さがもたらすものかもしれないのですが、出会いの瞬間から王子を拒否しながらも頼っている風情があるので、それは王子を惹き付けてやまないだろう、と。オディールとの演じ分けも自然で好感が持てました。
ロットバルト役のクズネツォフは大熱演。俺はここにいるぜオーラがあり、ドラマを盛り上げていました。踊りもキレキレ。あとは大きな白鳥のオストレイコフスカヤが、当時から素晴らしいですね。いつまでも見ていたかったです。
この時道化を踊っているキリル・シーモノフというのは、あの不評な「くるみ割り人形」の振付を担当した人と同じ名前ですが、同一人物なのでしょうか?道化を踊るようなバネの効いたタイプではないので物足りない部分もあるのですが。脚が長くて重心が高いのに回転系で全く軸がぶれないのは見事。それに、つま先がとても綺麗なのが印象に残りました。
特筆したいのはパ・ド・トロワの3人。最近のマリインスキーではここまで見とれてしまうパ・ド・トロワはお目にかかれない気がします。ジェロンキナもタラーソワもベテランさんですがふんわりと優雅。そしてコールサコフがまた素晴らしい。溌剌とした若さとサポートの確実さと勢いがあって美しい踊りとで、そりゃあ見事でした。この頃のコールサコフ、生で見ておきたかったなぁ。
という感じでしっかりどっぷり堪能致しました。このような貴重な映像を見る機会が与えられた事に深く感謝します。
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