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「ピナ・バウシュ ダンスも演劇も超えて」(2008)

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2008年1月20日/NHK BS2/45分
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2007年の京都賞を受章したピナ・バウシュ。浅田彰氏によるピナへのインタビュー(京都東山の霊鑑寺にて)を中心に、作品映像などもふんだんに盛り込まれた番組。

ピナ・バウシュはインタビュー嫌いだと番組中で紹介されていましたが、最初に彼女自身が言葉で話すより舞台の上で様々な要素を使って表現する方が落ち着く、とはにかんで言っていました。でも浅田彰さんはピナの作品を世界中でたくさんご覧になっているようで造詣も深く、自分の言葉で(通訳を介さず、自分の伝えたいニュアンスで)彼女と話し、またじっくり話を聞く事ができるので(そういう意味でNHKでしか作れない番組ですねー)、ピナ・バウシュもくつろいで話す事ができたようでした(でも11月の京都は寒そうだった!)。ピナのはにかむ表情の可愛らしいこと。

インタビューの内容としては、クルト・ヨース(緑のテーブルの振付家でもありますね)の芸術大学で学んだ経験が彼女の作品にある『開かれた心』を培った事、作品を製作する過程(ダンサーにあるテーマについて質問を投げかけながら、ダンサーの個人的体験を作品に投影しながら作っていく)の事、今の難しい時代におり明るく軽快になってきた彼女の作品について、また、65歳以上でダンス未経験の人たちによる「コンタクトホーフ」の上演についてなど、興味深い話をじっくり聴けました。

一番印象的だったのは、それだけ作品に深くかかわったダンサーがいなくなり、他の新しいダンサーが入ると作品自体が変わってしまうのでは?という質問に対するピナの答え。確かに長年連れ添ったダンサーが辞めてしまったら、と思うととても恐ろしい。作品自体を変えてしまう事はないが、新しいダンサーが作品の中に入るのには時間がかかるので、新しいダンサーに歩み寄り、その可能性を探りながら時間をかけて育てる事が大切だと。最初の舞台を懐かしく思うことももちろんあるけれど、新しいダンサーによる舞台の方がよくなることもある。「あなたは忍耐強いですね」「そうですね、それは本当です」と微笑むピナ。

なお、番組中に登場した作品は以下の通り。
「春の祭典(Fruhlingsopfer)」
「カフェ・ミュラー(Cafe Muller)」
「カーネーション(Nelken)」
「フルムーン(Vollmond)」
「天地 TENCH(Tenchi)」

他に、第23回京都賞授賞式 (2007年11月10日)や京都賞のワークショップ、「天地リサーチ・ドキュメンタリー(撮影・編集・選曲:マティアス・ブルカート)」も。そしてドミニク・メルシー、アイーダ・ヴァイニエリ、ミヒャエル・シュトレッカーがピナを評した言葉も紹介されました。

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