- 2007/12/18 18:04|
- Category: くるみ割り人形|
Nutcracker / Mariinsky Ballet
振付:キリル・シーモノフ
主演:イリーナ・ゴールプ、レオニード・サラファーノフ
収録:2007年1月2日 マリインスキー劇場 / 88分
画像リンク先:amazon.co.jp
コメント
シェミャーキン/シーモノフ版の「くるみ割り人形」は、とても独特なバージョン。マリインスキーの美しいダンサーたちやチャイコフスキーの音楽の魅力を最大限に引き出すのは、たとえマリインスキー管をゲルギーが指揮したとしても!このバージョンではないように思います、私としては。
商品情報
<国内向け>DVD(ユニバーサル・クラシック:UCBD1066)
フォーマット:NTSC、リージョン:0、画面サイズ:16:9、音声:LPCM Stereo, DTS5.1
<海外向け>DVD(DECCA:0743217)
フォーマット:NTSC、リージョン:0、画面サイズ:16:9、音声:LPCM Stereo, DTS5.1
* Blu-ray盤あり(DECCA:0743301)
クレジット
台本:マリウス・プティパ(Marius Petipa)
改訂:ミハイル・シェミャーキン(Mikhail Chemiakin)
振付改訂:キリル・シーモノフ(Kirill Simonov)
美術:ミハイル・シェミャーキン(Mikhail Chemiakin)
照明:ヴラジーミル・ルカセーヴィチ(Vladimir Lukasevich)
指揮:ワレリー・ゲルギエフ(Valery Gergiev)
演奏:マリインスキー劇場管弦楽団(The Mariinsky Theatre Orchestra)
キャスト
シュタールバウム/ねずみの王様:ヴラジーミル・ポノマリョーフ(Vladimir Ponomarev)
シュタールバウム夫人/ねずみのお妃:エレーナ・バジェーノワ(Elena Bazhenova)
マーシャ:イリーナ・ゴールプ(Irina Golub)
フリッツ/ねずみ軍の指揮官:アントン・ルコーフキン(Anton Lukovkin)
ドロッセルマイヤー:アントン・アダシンスキー(Anton Adasinsky)
くるみ割り人形:アレクサンドル・クリコフ(Alexander Kulikov)
王子になったくるみ割り人形:レオニード・サラファーノフ(Leonid Sarafanov)
乳母:ナターリャ・スヴェーシニコワ(Natalia Sveshnikova)
コック:イーゴリ・ペトローフ(Igor Petrov)
2人の台所メイド:タチヤーナ・ゴリュノワ(Tatiana Goryunova)、イルミラ・バガトゥジーノワ(Ilmira Bagautdinova)
昆虫男:エドゥアルド・グーセフ(Eduard Gusev)
クリズリュー、ねずみの枢機卿:アンドレイ・ヤーコヴレフ(Andrei Yakovlev)
雪の女王:エカテリーナ・コンダウーロワ(Ekaterina Kondaurova)
くるみ割り人形の姉妹たち:エレーナ・アンドローソワ(Elena Androsova)、ダーリャ・ヴァスネツォーワ(Daria Vasnetsova)、エカテリーナ・ペチナ(Ekaterina Petina)、ダーリャ・スホルーコワ(Daria Sukhorukova)
こんぺい糖の精:オーリガ・バリンスカヤ(Olga Balinskaya)
他 出演:アントン・ピーモノフ(Anton Pimonov)、ユーリャ・カセンコワ(Yulia Kasenkova)、イスロム・バイムラードフ(Islom Baimuradov)、イーゴリ・ニキーチン(Igor Nikitin)、ピョートル・スタシュナス(Pyotr Stasyunas)、アレクセイ・ネドヴィーガ(Alexei Nedviga)、タチヤーナ・ネキペロワ(Tatiana Nekipelova)、アンドレイ・イワーノフ(Andrei Ivanov)、ヤナ・セーリナ(Yana Selina)、エレーナ・チミル(Elena Chmil)、エレーナ・ヴァシュコーヴィチ(Elena Vasyukovich)、ドミートリ・オゾーリン(Dmitry Ozolin)、ニコライ・ズプコフスキー(Nikolai Zubkovsky)、マクシム・ジュージン(Maxim Zuzin)、スタニスラフ・ブーロフ(Stanislav Burov)
感想
シェミャーキン改訂版「くるみ」、正直言ってものすごく"もったいない"としか、今の私には思えませんでした。ゲルギエフの指揮、マリインスキー管の音、そしてマリインスキーの美しいダンサーたちが揃いも揃って上演するのがコレですか、と。衣装にしても装置にしてもお金はものすごーくかかっていますが、チャイコフスキーの美しい音楽にそぐわない気がするのですよねー。主張の強い衣装や装置のセンスについていけない私。雪片の踊りや花のワルツ、せっかくのダンサーたちがもったいないわーと、観るたびにちょっと哀しくなる...。
設定も通常版とは違いますが、それ自体は受け入れられなくもない、かな。変わった「くるみ」はたくさんありますから。でも、恥ずかしながら私はドロッセルマイヤーのこのストーリーにおける役割が5回見てもよくわからなかったんですけど。マーシャ(あるいはクララ)がどれだけ虐げられたとしても、最後はやはり希望で終わってほしいな、というのは私の好みなのですが、このバージョンのエンディングのクララは幸せなのかな。
マーシャ役のイリーナ・ゴールプは、頭に2つお団子したボサボサの髪がかわいかったなぁ。振付のせいもあると思うけど、時々(ラトマンスキー版「シンデレラ」を踊った時の)ヴィシニョーワを思い出させるところがありました。親に虐げられるマーシャだから、余計にシンデレラとキャラが被って見えたのでしょうか。いずれにしても、前向きで元気で健気な女の子ではありました。かなり現代っコだけど。彼女の踊りがうんぬんと言う前に振付が微妙で踊りにくそう。
サラファーノフは、たぶん2幕からの登場。マスクと帽子をつけている時はともかく、帽子をとってマスクだけで登場した時に思わず「顔小っちゃ!」と一言。顔のサイズよりマスクが大幅に余っていました。マスクをとってから(=魔法が溶けてから)の時間がとても短いので、サラファーノフ目当てで買うとちょっと淋しいかもしれませんね。ゲルギーのテンポの早いクリスピーな音にも遅れる事なくピシっと踊り切るのはサスガでした。くるみ割り人形の王子は彼に合っているような気がするなぁ。
それにしても、マスクをつけて登場するダンサーの多い事。せっかくの最新のマリインスキー映像なのに、誰だかわからない人ばかりなのも「もったいない」と思う理由の1つでした。印象に残ったのはコンダウローワの雪の女王。威厳と美と風格があって、あの私好みの美しい踊りがじっくり見られたのは嬉しかったです。純クラシックならば尚よかったのになぁ(と、一事が万事こんな感じ)。
あ、そうそう!この映像はカメラワークもひどいです。私、けっこう頭にきました。って、辛口になっちゃいましたね(笑)。えーと、ゲルギーはたくさん映っててステキでしたよ。カーテンコールでのゲルギーは見てて楽しかったです。出て来ていきなりサラファーノフとゴールプに何か言いつけてたもんね。実はこの映像、ゲルギー好きな人が一番嬉しいんじゃないかという気がします(笑)。
この記事の更新履歴
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