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「The Nutcracker Family - Behind the Magic」(2006)

The Nutcracker Family - Behind the Magic

製作:2006年 / 95分

画像リンク先:amazon.com

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amazon.comのマーケットプレイスで購入。制作者が出品販売してるみたいです。レビューが割と好評だったので、つい買ってしまいました。NYCB「くるみ割り人形」にはSABの生徒たちが多数出演しますが、その生徒たちのオーディションと練習、本番を迎えるまでの様子を収めたもの。「The Other Side of "George Balanchine's Nutcracker"」と言えるかも。

商品情報

クレジット

Director: Virginia Brooks
Producer: Delia Peters
Filmed and Edited by:Virginia Brooks

出演:
Children's Ballet Mistress: Garielle Whittle
Pianist:Arkadiy Figlin

マリー:Flora Wildes 2002-2003
プリンス:Gregory Malek-Jones 2003
フリッツ:Ghaleb Kayali 2001-2003
ドロッセルマイヤー:Robert La Fosse
ウサギちゃん:Isabella DeVivo

感想

2003年のNYCB「くるみ割り人形」に出演する子供たちを追った映像です。ジョージ・バランシンの「くるみ割り人形」は1954年が初演で、ちょうどこの年が50年の節目の年だったそうです(50周年のAlmni Reunionの映像も少し)。

オーディションからリハーサル、衣装合わせの模様、そして「くるみ割り人形」の子供たちの出演シーンを(スタジオでの稽古ではありますが)字幕による説明と共に追って見せてくれます。合間には、選ばれた子役たちのコメント、1970年のドレスリハーサル(バランシン同席)やジェニー・ソモギとピーター・ボールのグラン・パ・ド・ドゥ アダージオ(スタジオで、レッスン着で)なども入っていました。

どうやらマリー、プリンス、フリッツは、中級生あたりの配役なのかしら。もっとお姉さんになると、逆に踊りの多いキャンディケーンなどが配役されていました。パーティシーン/天使たち/戦士たち/ジゴニューおばさんの子供たちキャンディケーンなど、全ての配役においてA/Bキャストの2通りが選ばれ、全46公演(!)の半分23公演ずつに出演するのだとか。凄いですね。最初はうまく踊れない子供たちを、7週間のリハーサルの間根気よく教えるChildren's Ballet Mistressには頭が下がりますし、彼ら全ての衣装フィッティングやメイキャップを担当するスタッフの膨大な仕事量にも驚くばかり。

オーディションは10月4日。翌日から7週間のリハーサルで踊りを仕上げ、8週目はスタジオでの通し稽古とNYCBのダンサーたちとのリハーサルが待っています。

舞台映像はありません。届いてみたら普通のジュエルケースに盤面プリントされたディスクが入っているだけだし、撮影されたものがいかにも"記録映像"ぽくて、最初は失敗したか?とがっかり...。でも、見ているうちにぐんぐん引き込まれました。リハの大変な7週間の細かい過程はすっとばして、各キャストのほんの一部のリハーサルと、子供たちの出演シーンを繋ぎ合わせて最後まで見せてくれるので、テンポよく見られます。

SABとNYCBの「くるみ割り人形」の歴史 -
この50年間で、クララ/マリーと金平糖の精の両方を踊ったことがあるダンサーはただ2人だけだそうです。Judith FugateとJennie Somogyi。ジェニ--・ソモギがマリーに選ばれた1987年の金平糖の精はJudith Fugateだったそうです(ソモギがオーディションでマリーに選ばれた時の映像もある)。他に1970年のドレスリハーサルでのプリンス(Christopher d'Amboise、ジャック・ダンボワーズの息子?)、1991年のプリンスAndrew Bellasの稽古映像などもありました。また、1954年の初演で金平糖の精を踊ったマリア・トルチーフが、1994年当時NYCBのアパレンティスだったジェニー・ソモギに(バランシン財団指導用アーカイブ収録のために)金平糖の精のヴァリを指導する映像もありました。

結局、この映像の主眼は教える方の苦労話でも子供たちの奮闘振りでもなく、結局SABとNYCBが紡ぎ続ける「くるみ割り人形」の歴史からサンプルとして1年分を取り出したに過ぎないのでしょう。彼ら(SABとNYCBのダンサーたち)は小さい頃からあらゆる役で12月のNYで舞台に立ち続けているのです。そして大人になると子供の頃の自分を見るようにSABのコたちと一緒に舞台に立つ。その長い年月の積み重ねがもたらす強い結束は私の想像を越えると、改めて思いました。SABの子供たちとリハーサルするNYCBのダンサーたちの目は優しく、大きな兄貴たちのようです。

その積み重なる歴史ゆえに、エンディングは2004年のオーディションでした。前年やんちゃなフリッツを演じた男の子はプリンスにキャスティングされ、ネズミの王様のしっぽを引っ張ったウサギちゃんだった女の子はマリー役に配され、そうしてまた歴史が綴られていくのです。

それにしても、ここに収録されたSABの長年の映像ったら!びっくりです。一応最後に謝辞が長々とクレジットされているので、ちゃんとオーソライズされているようです(笑)。バランシン財団は映像化に厳しいと思っていたのに、こういうのはアリなんでしょうかねぇ。

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