Le Jeune Homme et la Mort / Tetsuya Kumakawa

熊川哲也「若者と死」 [DVD]

振付:ローラン・プティ
出演:熊川哲也、ダーシー・バッセル
収録:2006年6月 ゆうぽうと簡易保険ホール / 本編18分 + 特典約23分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

DVD製作を目的として撮影されたもの。ゆうぽうとで撮影されたようですが、舞台映像ではなく、むしろ「ホワイトナイツ」の冒頭場面を彷彿させるような映画的なカメラワークが印象的です。


商品情報

特典映像:「The Document of "Le jeune homme et la mort" in Motion Pictures」「プティが語る作品とダンサー」「ルイジが語るムーブメントの魅力」(話:ローラン・プティ/熊川哲也/ダーシー・バッセル/ルイジ・ボニーノ)#英語字幕の有無を選べます

国内|DVD(ポニーキャニオン:PCBX-50783) Release: 2007/06/20

クレジット

振付
ローラン・プティ Roland Petit
音楽
ヨハン・セバスチャン・バッハ Johann Sebastian Bach「パッサカリアとフーガ ハ短調」
原案
ジャン・コクトー Jean Cocteau
装置
ジョルジュ・ヴァケビッチ Georges Wakhevitch
振付指導
ルイジ・ボニーノ Luigi Bonino
美術/照明監督
ジャン=ミシェル・デジレ Jean-Michel Desire
衣装
カリンスカ Karinska

出演

熊川哲也 Tetsuya Kumakawa
ダーシー・バッセル Darcey Bussell

感想

上にも書いた通り、とても映画的に撮られた映像です。ドキュメントにも「in Motion Pictures」とありますから、狙い通りなのでしょう。熊川さん、コレやりたかったんだろうなーずっと、と思わずにはいられない。彼の思い入れの大きさを感じます。

熊川さんの「若者」は非常に思い詰めた青年である一方で本人の持つまっすぐな屈託のなさも残っていて、カットごとにその色合いが変わる非常にアンバランスな存在。それがこの青年の持ち味であるならとても面白いと思うけれど、映画的に撮影した事で、舞台だったら気づかない(もしかしたら不要だったかもしれない)アンバランスさが出てしまったのかな、という気も。同じ事はバッセルにも言えて、彼女の本来の人のよさがクローズアップだととても目立つので、役柄を邪魔しているところもあるのかも、と感じたところもありました。あと、カット割りが細かいので、流れが途切れて見えたりするのは惜しいかも。

しかし2人ともムーヴメントの美しさは際立っています。バッセルの美しい脚はプティのヒロインとしては健康的すぎると思わなくもないけど、たとえば彼女が過去にこの役を深く踊りこんでいたなら、きっと更に素晴らしい「女」になっていたでしょう。

熊川さんはこの年齢まで映像化を待って正解だったと思います。内面描写が見事で引き込まれました。踊りについては、こういう映画的な作品の中でもジャンプの美しさ、高さが印象に残ります。ピルエットの背中が強くまっすぐなところも強く記憶に残っていて、正しいクラシックバレエの人だなぁ、と改めて思ったり。そういう意味で、熊川さんとバッセルの、ダンサーとして人としてのありようが伝わる映像でもあると思います。

この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2009.12.09 - セブンアンドワイ→セブンネットショッピングに変更
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