Dancing for Dollars: The Bolshoi In Vegas / The Kirov in Petersburg

ダンシング・フォー・ダラー ロシア二大バレエ団のある記録

出演:ライサ・ストルチコワ、オレグ・ヴィノグラードフ、オリガ・モイセーエワ、マハール・ワジーエフ 他
制作:1997年 / 収録:約100分(50分 + 50分)

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

「ボリショイ・イン・ヴェガス」は、ボリショイ・バレエの1996年の悪夢のようなラスベガス公演の記録(1997年国際エミー賞最優秀芸術ドキュメンタリー賞受賞作)。キーロフ・バレエの首席振付家、ヴィノグラードフの在籍最後の年に起こった、賄賂によるスキャンダルを取り上げたもの。

あまり親切な仕様ではなく、デフォルトが字幕なしになっています。メニュー画面でSUBTITLEを日本語に指定すると、日本語字幕が出ます(英語字幕も選択可能)。


商品情報

国内|DVD(ワーナーミュージック:WPBS-90225) Release: 2007/03/21
北米|DVD(Kultur Films:D4196) Release: 2007/03/26

FORMAT:NTSC / REGION:1

欧州|DVD(Warner Classics:5101199302) Release: 2007/03/26

FORMAT:NTSC / REGION:不明

収録

ボリショイ・イン・ヴェガス

出演:エド・マーティン Ed Martin, 興行師 / ライサ・ストルチコワ Raisa Struchkova, バレエミストレス / ヴャチェスラフ・ゴルデェーエフ Vyacheslav Gordeyev, バレエマスター / ウラジーミル・ココーニン Vladimir Kokonin, ボリショイ・バレエ総裁 / イーゴリ・ベリスキー Igor Belski, 元ダンサー / オリガ・レペシンスカヤ Olga Lepeshinskaya, 元プリマバレリーナ

収録映像

  • 「白鳥の湖」 Swan Lake
  • 「スパルタクス」 Spartacus

キーロフ・イン・ペテルスブルク

出演:ヴァジム・ガエフスキー Vadim Gayevski, 評論家 / オレグ・ヴィノグラードフ Oleg Vinogradov, 芸術監督 / オリガ・モイセーエワ Olga Moiseyeva

収録:

  • 「白鳥の湖」
  • 「ゴヤ・ディヴェルティスマン」
  • 「ジゼル」
  • 「眠れる森の美女」
  • 「バフチサライの泉」
  • 「復活」
  • 「農奴ニキシュの物語」バリシニコフ(1969年)
  • 「海賊」ヌレエフ(1958年)
  • 「瀕死の白鳥」(1972年)

感想

外貨獲得をめざすロシアの2大バレエ団のドキュメンタリー。「ボリショイ・イン・ヴェガス」はボリショイ・バレエ団の1996年のラスベガス公演を取材したもの。ありとあらゆる対比が盛り込まれていました。『59年の大成功だったアメリカツアー / 今回(96年)のラスベガスツアーの惨状』、『資本主義アメリカの最も廃頽した場所である(と描かれている)ラスベガス / そこに来るロシアのダンサー、そして出資者のオクラホマの老人たち』、『スターリン時代のボリショイ / 現在のボリショイ』『大規模な娯楽施設 / ボリショイの公演』、他にもまだまだありますが挙げきれません。

ラスベガスでの公演は、巨大なコストでボリショイ・バレエを招聘したにもかかわらず一向にチケットが売れず大赤字になります。興行主のエド・マーティンはボリショイの招聘に際し、オクラホマの人々に出資を求めました。本人は儲かるものだと思っていたようだし悪い人ではなさそうですが、公演場所を間違えたよね。ラスベガスみたいに他にいくらでも娯楽がある場所でクラシック・バレエを見る人は少ないだろう、と私でも思います。それに会場もバレエ向きではなく、オケピは舞台の下手方面に急造(しかも指揮台は公演の前日につくられた)。踊っているのはグラチョーワとウヴァーロフなのですから、本当にもったいない...興行主の会社はこれが元で倒産してしまったとのこと。

ドキュメンタリーとしては、何となく「西側の優越感」のようなものを感じたりはしますが、意外にも(?) ロシアのカンパニーを招聘する時の苦労話はあまり声高に語られていませんでした。全く語られない訳ではなかったけど、それよりチケットが売れないから赤字、という語られ方。興行主が優しすぎたのかも。グラチョーワのオデット / オディールが抜粋ながら見られたのは嬉しかったです。


「キーロフ・イン・ペテルスブルク」は共産主義体制から民主化へ体制が変化する中でのロシアという国、キーロフ・バレエとペテルブルクの人々、そしてキーロフの芸術監督(当時)オレグ・ヴィノグラードフについてのドキュメンタリー。共産主義体制でバレエが果たした役割や、バレエ団そのものとヴィノグラードフについてが主で、バレエをモチーフにした西側から見たロシアのドキュメンタリーとして見ると面白いです。

オール・ロシア・ロケだと思われますが、何しろその街並や劇場が美しい。劇場内の様々な場所にカメラが入っているのも興味深いところです。バレエシーンは「ボリショイ」より多いですが、ロパートキナが象徴的に扱われている割に踊るところはほとんど映っていないのがとっても残念。ロパートキナの話ではじめるなら、せめて「白鳥」はたっぷり見せてほしかった...。


この記事の更新履歴

  • 2018.08.04 - リンクメンテナンス
  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2014.03.08 - リンクメンテナンス
  • 2011.12.01 - Warner UK URL変更、 NVC Artsリンク削除
  • 2010.02.08 - Kultur URL変更
  • 2009.12.09 - セブンアンドワイ→セブンネットショッピングに変更
  • 2009.08.23 - NVC Artsリンク, HMV欧州版リンク追加
  • 2009.03.08 - Warner UK URL追加
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