SINFONIETTA, SYMPHONY IN D, STAMPING GROUND / Nederlands Dans Theater

Jiri Kylian's Sinfonietta [DVD] [1980]

収録:Various(詳細参照) / 135分

画像リンク先:amazon.co.jp - 海外版DVD

NTSC / リージョン0のDVDなのですが、残念ながら今のところヨーロッパでしか販売されていないようです。特典として「Road to the Stamping Ground」というドキュメンタリーと「Symphony in D Workshop」というロイヤル・バレエ・スクールへのワークショップが収録されております。これが両方とも市販映像をまるっと収録したものなんですね。お得です。


商品情報

特典映像:Road to the Stamping Ground / Symphony in D Workshop

海外|DVD(Arthaus Musik:100444) Release: 2006/07/12

FORMAT:NTSC / REGION:0

海外|Blu-ray(Arthaus Musik/ナクソス・ジャパン:108148)

[国内仕様盤] Release: 2015/06/24

[海外盤] Release: 2015/05/04

クレジット

振付
イリ・キリアン Jiri Kylian
監督
Hans Hulscher

収録

「シンフォニエッタ」 Sinfonietta(1980)

音楽:レオシュ・ヤナーチェク Leos Janacek
美術:Walter Nobbe
照明:ヨープ・カボルト Joop Caboort
指揮:Karel Ancerl
演奏:Czeck Philharmonic Orchestra


「シンフォニー・イン・D」 Symphony in D(1983)

音楽:ヨーゼフ・ハイドン Joseph Haydn
美術:トム・シェンク Tom Schenk
照明:ヨープ・カボルト Joop Caboort
指揮:ダーヴィッド・ポルセライン David Porcelijn
演奏:ヘット・ネーデルランズ・パレットオルケスト Nederlands Ballet Orchestra


「スタンピング・グラウンド」 Stamping Ground(1984)

音楽:Carlos Chavez - Toccata for percussion instruments
装置:イリ・キリアン Jiri Kylian
衣装:Heidi de Raad
演奏:Makoto Aruga & Percussion Ensemble
照明:ヨープ・カボルト Joop Caboort

感想

去年ABTが持って来た「シンフォニエッタ」の映像をずっと探していたのですが、これが収録されている(このDVDとは違うカップリングで)北米版のVHSは入手困難な状況で、時々amazon.comのマーケットプレイスに出てくるちょっと高めのものを買う踏ん切りがつかないままだったんです。で、ヨーロッパでこのDVDが発売されたので購入してみました。

特典映像として「ロード・トゥ・・・」の方はドキュメンタリーが36分位なのですが、本編のダンス22分を加えると58分で、「Road to Stamping Ground」VHSの収録時間と一致します。そしてもう1つの「シンフォニー・・・」の方は、新書館から発売されている「イリ・キリアンのシンフォニー・イン・D 創造の現場」というDVDがフルで(字幕なし)収録。特典映像の画質はVHSなみですが、買う程でもないけど(失礼な〜)見てみたいという程度なら御の字ではないでしょうか。私は、大満足。

内容についてですが、「シンフォニエッタ」はABTで見た時の冒頭のマクシム・ベロツェルコフスキーとマルセロ・ゴメスの見事にシンクロしたジュテの華やかで強烈かつスイートな雰囲気(今も目に焼き付いている)はこの映像ではお目にかかる事が出来ず、ABTでプリンシパルダンサーが踊ったパートについてはABTの方が鮮やかでラインも綺麗だったみたい。ただ、全体として見た時のまとまりはNDTの方が素晴らしい。名前はわからないけど背があまり高くない男性ダンサーに素晴らしく美しく踊る人がいるんだけど、どなたかしら。演奏は生で見た時よりずっとよかったです(笑)。

「シンフォニー・イン・D」は東京バレエ団のレパートリーに入っていますが、私は残念ながらまだ見た事がありません。でも、写真で見た東バの衣装とは全然違うものだと思います。フェアリーのこのページ(http://fairy.ol.shopserve.jp/SHOP/1000000160000.html)のジャケット写真のものなんですが、東バとは違いますよねぇ?作品はハイドンの曲にのせて、クラシックのメソッドや決まり事を逆手にとったユーモアがたっぷり。客席も大受けしていますし、踊っているダンサーたちも楽しそう。ダンサーの個性や身長などの身体的条件も生かして音楽を殺すことなくユーモアたっぷりの洗練された作品に仕上げるキリアンに脱帽ですわ。これを東バが踊るとどうなのかしらーと見たくてウズウズしちゃいました。

3つめの「スタンピング・グラウンド」はアボリジニーの民族舞踊に影響を受けた作品とのこと。まんま民族舞踊の影響を見せつけるのではなく、リズム感をうまく捉えているというのかな。それと同時に、ベジャールの春の祭典のような動物的な動きがあったり、子供の遊びを思わせるようなところがあったりで飽きませんでした。もちろん、ちょっとひねって観客をクスっと笑わせるところもあり。この作品にはナチョ・ドゥアトが出演しておりました。ジャルディ・タンカートで振付家デビューを果たした後のようですが、まだ胸板もそんなに厚くない、若木のように瑞々しいナチョの踊りを堪能できます。なんたって衣装がパンツいっちょなので、その張りつめた美しい筋肉も堪能できるんですよ〜。

特典映像「Road to the Stamping Ground」

キリアンが作品のためにアボリジニの民族舞踊を見にいった際の、そのアボリジニのダンスやキリアンのインプレッション、それと作品の製作風景などを含んだドキュメンタリー。上のビデオにはこのドキュメンタリーと「Stamping Ground」本編が収録されているのではないかと思います。アボリジニのダンスを見ている時のキリアンに何か違和感があったのですが、それは彼のあのヒゲが綺麗さっぱりないせいだと気付きました。アボリジニたちの社会における何かの理由があるのでしょうか。後編の作品の振付け風景ではいつも通りの豊かな口ひげとあごひげがあるんですけどね。

それにしてもアボリジニのダンスには、見入ってしまう何かがあります。決して人に見せるためとか祝祭の為とかではなく、生活そのものにダンスが密着していて切り離せない存在なのですが、それだけに人々の身体にリズムがしみ込んでいて、食べることや寝ることのように必要不可欠であると感じられるダンスでした。

特典映像「Symphony in D Workshop」

新書館から発売されている「イリ・キリアンのシンフォニー・イン・D 創造の現場」と同等品。

キリアンがロイヤル・バレエ・スクールの生徒たちへのワークショップとして「シンフォニー・イン・D」を指導しています。1stから4thまでのムーヴメント毎に区切って、それぞれワークショップとキリアンのインタビューの後にそのパートを踊るNDTの映像(本編と同じもの)を流して「完成形」を視聴者に見せる感じで進行していました。


この映像を含んだ商品

The Jiri Kylian Edition BOX SET(2014.11.02記載)

海外|DVD-BOX(Arthaus Musik:107545)) Release: 2015/01/05
海外|Blu-ray-BOX(Arthaus Musik:107546)) Release: 2015/01/05

この映像を含んだ商品

Jiri Kylian Collection(2010.10.22記載)

欧州|DVD-BOX(Arthaus Musik:102201)

この記事の更新履歴

  • 2018.01.15 - HMV & BOOKS online 店名変更による差し替え
  • 2015.08.24 - The Jiri Kylian Edition BOX SET情報更新
  • 2015.04.11 - Blu-ray(単体)情報掲載
  • 2014.11.02 - Arthaus Musik「Jiri Kylian Edition」DVD/Blu-ray BOX情報掲載
  • 2014.03.08 - リンクメンテナンス
  • 2011.11.05 - Arthaus Musik URL変更
  • 2010.10.22 - Arthaus Musik BOX SET追記
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