ボリショイ黄金期の芸術家たち

出演:ガリーナ・ウラノワ、マイヤ・プリセツカヤ、ユーリー・コンドラートフ、マリーナ・セミョーノワ、ヴラジーミル・プレオブラジェンスキー
収録:1951年 モスクワ(ジゼルのみ1956年10月25日 コヴェントガーデン王立歌劇場) / 170分

画像リンク先:amazon.co.jp - DVD

これを「名場面集」としていいのかどうか、「映画」カテの方がいいのかもしれません。ボリショイ劇場創立175周年を記念して制作された音楽映画。


商品情報

国内|DVD(ニホンモニター・ドリームライフ:DLVC-1045) Release: 2000/04/25

クレジット

脚本
J. マクシメンコ
演出
V. ストローエヴァ
撮影
ギンディン、V. ニコラーエフ
監督
F. フィリーボフ
音楽
N. クリューコフ
美術
I. シビネーリ / P. キセリョーフ / E. セルガーノフ
指揮
ニコライ・ゴロヴァーノフ Nikolai Golovanov
ユーリー・ファイエ Yuri Faier

演目

  • ロシア民謡「陽気に遊びましょう」
  • 歌劇「イーゴリ公」より抜粋

    イーゴリ公=アレクサンドル・ピロゴーフ / ヤロスラーヴナ=エフゲニヤ・スモレンスカヤ / ウラディーミル公=イワン・コズロフスキー / コンチャク汗=マクシム・ミハイロフ

  • ボリショイ劇場付属博物館にて

    ヴァレーリヤ・バールソヴァ / イワン・コズロフスキー

  • 歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりレンスキーのアリア

    イワン・コズロフスキー

  • ロシア民謡「あの谷間で」 / 「労働コルホーズの生活」 / ロシア民謡「黒い瞳の」 / 「夜鳴き鶯」 / 「心は喜びに溢れ」

    ナターシャ・ズヴァーンツェヴァ / マリーヤ・モルダーソヴァ / ヴェーラ・ダヴィードヴァ / マリーヤ・マクサーコヴァ

  • モスクワ音楽院声楽科入学試験風景

    歌劇「ホーヴァンシチナ」より あなたを待ち受けているのは ラリーサ・アヴデーエヴァ
    チャイコフスキー「ロマンス」 アレクサンドル・オーグニツェフ
    歌劇「ルスランとリュドミラ」より ナターシャ・ズヴァーンツェヴァ

  • バレエ「白鳥の湖」第2幕(舞台稽古)

    マイヤ・プリセツカヤ Maya Plisetskaya / ユーリー・コンドラートフ Yuri Kondratov

  • バレエ「白鳥の湖」第4幕(舞台稽古)

    マリーナ・セミョーノワ Marina Semyonova / ヴラジーミル・プレオブラジェンスキー Vladimir Preobrazhensky

  • バレエ「ロミオとジュリエット」(抜粋)

    第1幕ヴェローナの街の広場 / キャピュレット家の舞踏会 / 第2幕街の広場(決闘) / 第3幕ジュリエットの寝室
    ジュリエット:ガリーナ・ウラーノワ Galina Ulanova
    ロミオ:ミハイル・ガボーヴィチ Mikhail Gabovich
    ティボルト:A.イェルモラエフ A. Jermolajew
    マキューシオ:S.コレン S. Korenj

  • 歌劇「イワン・スサーニン」第4幕2場

    スサーニン=マルク・レイゼン

  • コルホーズの文化会館での卒業コンサート?

    「祖国の歌」

  • バレエ「ジゼル」(ボーナス・トラック)

    ジゼル:ガリーナ・ウラノワ Galina Ulanova
    アルブレヒト:ニコライ・ファジェーチェフ Nicolai Fadeyechev
    ヒラリオン:ウラジーミル・レヴァショフ Vladimir Levashev
    ミルタ:リンマ・カレーリスカヤ Rimma Karelskaya

感想

モスフィルム制作の古い映画で原題は「ボリショイ・コンサート」というようです。ボリショイ劇場創立175周年を記念して制作された音楽映画ということなのですが、現代の目で見るとソ連時代の労働者を鼓舞するようなプロバガンダ的映画、とも言えそうです。歌劇やバレエの合間に、「コルホーズで働く労働者たちがボリショイ劇場に集まりソ連が誇る芸術を鑑賞する」とか「歌のうまい娘がコルホーズで見いだされてモスクワで専門的教育を受ける」などのエピソードが添えられています。

全体の流れとしてはこんな感じ。
コルホーズからやってきた人たちがボリショイ劇場で「イーゴリ公」(抜粋、収録は40分強、ポロヴェッツ人の踊りも入っています)を鑑賞し、イーゴリ公の衣装のままの(笑)ピロゴーフが彼らをボリショイ劇場付属博物館に案内する。そこでコズロフスキーに「エフゲニー・オネーギン」レンスキーのアリアをおねだり。

場面はかわって、今度はコルホーズ員たちがボリショイ劇場のスターたちをコルホーズに招待して歓迎する。そこでナターシャという歌のうまい少女を発掘して、モスクワ音楽院で勉強するように勧める。試験に受かった少女たちはレッスンに励む傍ら、ボリショイ・バレエのリハを見学する。

ふう、ここでやっとバレエの登場です(笑)。既に75分経過。バレエのリハを見学する生徒たちのところにロスチスラフ・ザハーロフが登場して、彼らに説明してあげています。舞台では衣装をつけたプリセツカヤ / コンドラートフとコールドによる「白鳥」2幕アダージオ。5分程度収録。その後客席で見ていたセミョーノワとプレオブラジェンスキーによる4幕の稽古。プリセツカヤも割とぽっちゃりした体型ですが、セミョーノワに至ってはぷくぷくしています。持ち上げる男性も大変だろうな、と。セミョーノワの方は2分位しかありませんでした。あっという間。

今度は音楽学校の生徒たちはバレエ「ロミオとジュリエット」の公演を見にきています。上演されるのは4場面の抜粋で15分弱。キャストはロミオ役以外は市販されているバレエ映画とほぼ一緒のようです。このロメジュリは舞台の奥行きがひたすら広いのに驚かされます。その後、歌劇「イワン・スサーニン」第4幕を見て、音楽学校の生徒たちも卒業の時を迎えます。ここまでが本編で106分くらい。

第2部というか、ボーナストラックの「ジゼル」は「栄光のボリショイ・バレエ」に収録されているものと同じものですが、こちらの方が長いんじゃないかな(未確認)。1時間くらいあるので、抜粋とはいえ、ほとんど全幕に近いと言えるのではないでしょうか。このジゼルはウラノワの素晴らしさを伝えているよい映像だと思いますが、これだけの為にこのDVDを買うには定価が高いんですよね。安い中古があって、ウラノワのジゼルに興味をお持ちだったら、ぜひご覧になっていただきたいです。

この記事の更新履歴

  • 2009.12.09 - セブンアンドワイ→セブンネットショッピングに変更
vc