- 2006/05/03 23:33|
- Category: ジゼル|
Giselle / Ballet Nacional de Cuba
振付:アリシア・アロンソ
主演:アリシア・アロンソ/アザーリ・プリセツキー
収録:1963年 / 99分
画像リンク先:amazon.co.jp 北米版
- 北米版|amazon.co.jp|amazon.com|
コメント
モノクロでスタジオ撮影。アリシア・アロンソ、脚が強いですね。
商品情報
VHS(Kultur Films)フォーマット:NTSC、画面サイズ:4:3、モノラル、モノクロ
クレジット
音楽:アドルフ・アダン(Adolphe Adam)
振付:アリシア・アロンソ(Alicia Alonso)
装置:Elfren del Castillo
衣装:Eduardo Arocha
指揮:Manuel Duchesne Cuzan
演奏:National Symphony Orchestra of Cuba
キャスト
ジゼル:アリシア・アロンソ(Alicia Alonso)
アルブレヒト:アザーリ・プリセツキー(Azari Plisetski)
ヒラリオン:フェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)
ベルタ:Ana Marini
ウィルフリード:Jose Pares
バチルダ:ロイパ・アラウホ(Loipa Araujo)
ミルタ:Mirta Pla
ドゥ・ウィリ:Margarita de Saa、Josefina Mendez
感想
前奏曲が始まる前に3分くらいかけてクレジットが表示されます。出演者の名前がかなりたくさん出た(と思う)んですが、字がつぶれて解読不能でした(^^;) 映像は、白飛びまではいかないもののコントラストは強め。少々見にくかったです。それと映像の処理もこの時代の特徴でしょうか。2幕で精霊になったジゼルがすっと消えたりするんですが(^^;) もちろん今見るとかなり稚拙な処理です。40年以上前のものですからね・・・。たぶん「バレエを映像にする」ということは当時の関係者としては「実際のバレエでは見せられないことを映像で」という意識だったのかもしれませんね。
アリシア・アロンソは1921年生まれということなので、この撮影の時は42歳。10代でヒラリオン役のフェルナンド・アロンソ(って名前のF1ドライバーがいますが・笑)と結婚し、アロンソ姓を名乗るようになったそうです。アルブレヒト役のアザーリ・プリセツキーはプリセツカヤのいとこ(で合ってましたっけ?)で、牧「ドンキ」の改訂振付をした人でもありますよね。
見たところアロンソのジゼルは、「母親に大切に大切に育てられすぎて婚期を逃した」風(失礼だよ〜)。しっかりしていて分別もありそうけど、世間知らずなのね。それだけに出会った恋に夢中にもなっただろうし、裏切られた時のショックも大きいと理解できます。狂乱の場は大騒ぎしない分だけ胸を打ちました。2幕でのしっとりした包み込む愛情の表現もとてもよかったです。なぜ彼女が名を残したか、すこし分かった気がしました。また、踊りやプロポーションは「昔のダンサー」なのですが、40過ぎてもバランスがふらつかないのは凄いと思いました。シェネも嘘みたいに高速でびっくり。
1幕のアルブレヒトの登場が非常に印象的でした。ウィルフリードに先に進ませて誰にも見られていないのを確認してから、マントで全身をかくして登場します。(この時はまだ貴族の衣装を着ている)そして、ウィルフリードが持っていた村人の服を彼に手渡して着替えさせる。今はこういう出方をするアルブレヒトは見かけませんよね。
プリセツキーはこの時代の男性ダンサーとしてはプロポーションに恵まれている方ではないかしら。まっすぐ育った素直な青年っぽくて、ジゼルに対して敬愛の気持ちが見えるし、踊りもそんな素直さがあるような気がしました。別の言い方をすればあまり癖がないとも言えますが・・・たぶん「ヌレエフ以前」ってこんな感じだったのかも。
コール・ドは2幕の方がよかったと思います。一糸乱れぬ、という訳にはいきませんでしたが、かなり揃っていたのでは。全体に、現代の「ジゼル」の解釈からすると、かなりあっさりとしたものになっていると思います。古いものだしモノクロだしで、どなたにでもお勧めできるという代物ではありません。でも、アロンソのジゼルは、私にはかなり新鮮でした。
