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「くるみ割り人形」Kバレエ・カンパニー(2005)

The Nutcracker / K-Ballet Company

熊川哲也 くるみ割り人形

振付:熊川哲也
出演:康村和恵、熊川哲也、中平絢子、スチュワート・キャシディ
収録:2005年12月 東京文化会館 / 100分(+特典33分)

画像リンク先:amazon.co.jp

コメント

熊川版の演出はとても筋が通っていてわかりやすい。衣装も豪華でまさに夢の世界。

商品情報

DVD(ポニーキャニオン:PCBX-50844)
フォーマット:NTSC、リージョン:0、画面サイズ:16:9、音声:PCMステレオ
DVD2枚組(特典ディスク:熊川哲也の新たなる挑戦と舞台裏)

クレジット

演出・再振付:熊川哲也(Tetsuya Kumakawa)
原振付:レフ・イワーノフ(Lev Ivanov)
オリジナル台本:マリウス・プティパ(Marius Petipa)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(P.I. Tchaikovsky)
美術・衣装:ヨランダ・ソナベンド(Yolanda Sonnabend)、レズリー・トラヴァース(Leslie Travers)
照明:足立恒(Hisashi Adachi)
指揮:磯部省吾(Shogo Isobe)
演奏:Kバレエ・シアター・オーケストラ(K-Ballet Theater Orchestra)

キャスト

マリー姫:康村和恵(Kazue Yasumura)
くるみ割り人形 / 王子:熊川哲也(Tetsuya Kumakawa)
ドロッセルマイヤー:スチュアート・キャシディ(Stuart Cassidy)
クララ:中平絢子(Ayako Nakahira)
雪の女王:松岡梨絵(Rie Matsuoka)
雪の王:輪島拓也(Takuya Wajima)
人形王国の王様 / Dr.シュタールバウム:ギャビン・フィッツパトリック(Gavin Fitzpatrick)
人形王国の王妃 / シュタールバウム夫人:天野裕子(Yuko Amano)
ねずみの王様:カルロス・マーティン(Carlos Martin)
フリッツ:ピエトロ・ペリッチア(Pietro Pelliccia)
粉雪:長田佳世(Kayo Nagata)、東野泰子(Yasuko Higashino)、神戸里奈(Rina Kambe)、小林絹恵(Kinue Kobayashi)
花のワルツ:長田佳世(Kayo Nagata)、東野泰子(Yasuko Higashino)、輪島拓也(Takuya Wajima)宮尾俊太郎(Shuntaro Miyao)
アラビア人形:松岡梨絵(Rie Matsuoka)、カルロス・マーティン(Carlos Martin)、スティーブン・ウィンザー(Steven Windsor)
スペイン人形:鶴谷美穂(Miho Tsurutani)、浅川紫織(Shiori Asakawa)、リッキー・ベルトーニ(Ricki Bertoni)、デイヴィット・スケルトン(David Skelton)
中国人形:小林絹恵(Kinue Kobayashi)、小林由明(Yoshiaki Kobayashi)
ロシア人形:田中一也(Kazuya Tanaka)、ピョートル・コプカ(Piotr Kopka)
フランス人形:荒井祐子(Yuko Arai)、神戸里奈(Rina Kambe)、副智美(Satomi Soi)

感想

制作費10億円!と話題になったKバレエの「くるみ割り人形」。熊川哲也の演出も大きな話題になったので、DVD化を楽しみにしていました。いつも通り(というか、いつもよりも更に)価格が高いのですが、その分ディスクが2枚(特典映像が別ディスクになっている)だったり、いつもより更に写真が多くあらすじもきっちり解説してある小冊子がついていました。この辺の美意識にはいつも感心します。でも、あと少し安いと大勢の人に見てもらえるとも思うんだけどな。

この「くるみ」、とーっても素敵です。まず熊川哲也の演出が見事。上手く出来てると思うピーター・ライト版でも金平糖の精がいきなり登場して見せ場を踊ってという部分は唐突すぎる印象は確かにあるし、それを「ネズミに変えられたマリー姫」とすることでストーリーを動かして行くのは見事です。クララを従来よりずっと芯の強い女の子として描いているところも好感が持てるし、感情移入もしやすいと思う。それに、ドロッセルマイヤーのキャラも秀逸だわー。見事なプロダクションだと思います。

お金の掛け方を知っている人がつくった衣装と装置は品がよくてゴージャス。特に雪の精たちのチュチュは本当にきれいでした。花ワルのダンサーたちはクリームイエローで所々浅葱色のグラデーションが入った生地のたっぷりしたフレアースカートなのですが、これはちょっと地味だったかも。民族衣装の類いも好みが別れるかもしれません。チュチュ系衣装の素材やデザインはホントに私のツボなんですが。「時」が大きなキーワードにもなっているので舞台のあちこちに時計があり、それも雰囲気をもり立てています。装置はね、生で見た方が絶対によかっただろうと思います。1幕のガラス張りの客間は映像ではわかりにくいし(でもガラスに映るツリーのライトがとてもゴージャスなのよ)、ツリーが大きくなって舞台転換するところもほとんど映ってなかったりで、非常にもったいない気が。

クララ役の中平絢子さんがとてもキュートでした。表情豊かでかわいいの。そしてキャシディ!このプロダクションはドロッセルマイヤーにもそこそこ踊りの見せ場が用意されているので「キャシディの無駄遣い」度は低めだったかな。主役をたっぷり踊ってほしいダンサーではありますが、Kバレエにとってはバイ・プレイヤーとして欠かせない人になってしまいましたね。また、人形劇(マリー姫とくるみ割り人形のお話)はKバレエスクールの生徒さんたちが踊っていました。パーティの子役を付属スクールの生徒さんに踊らせるところは多いけど、人形劇というのは珍しいですよね。

グラン・パ・ド・ドゥは映像になってるロイヤルのライト版準拠で多少アレンジが入っていたかも。これはねー、康村さんも好きなタイプのダンサーではありますが、吉田都さんの完璧な踊りを見てしまっているので点が辛くなってしまいました。もっと伸びやかに踊る人だと思うので、もしかしたらあまりコンディションがよくなかったのかもしれません。マリー姫のヴァリエーションと王子のヴァリエーションの間にドロッセルマイヤーの短いソロとクララとドロッセルマイヤーのパ・ド・ドゥが入ります。この時の曲は初めて聴いた気がする。熊川さんはジャンプの高さ等相変わらず見事ですが、踊りの正確さと気品が加わって見事でした。

なお、特典の制作過程ドキュメンタリーもとても面白かったです。特に衣装好きテクスチャー好きの私としては、衣装合わせの時に至近距離から衣装をじーっくり見られたのが嬉しかった。関わったスタッフのインタビューやそれぞれの打ち合わせなども見られるので、こだわりの舞台は本当に自信作なのねーというのもわかります。

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