- 2006/04/16 23:55|
- Category: 他 パリ・オペラ座バレエ|
Air / Le Ballet de l'Opera de Paris

振付:勅使川原三郎/
出演:ミテキ・クドー、ジェレミー・ベランガール
収録:2003年2〜3月 パリ・オペラ座ガルニエ宮 / 43分
録画
コメント
CSで録画。2003年にエックの「アパルトマン」と同時上演されたものとのこと。勅使河原さんが日本人として初めてオペラ座に振付をした作品として話題になりました。
クレジット
音楽:ジョン・ケージ(John Cage)
Fotur Walts, Act 1, scene VII-1944(musique enregistree) Dream -1948, One5-1990, In a Landscape-1948
振付・美術・衣装・照明:勅使川原三郎(Saburo Teshigawara)
出演
ジェレミー・ベランガール(Jeremie Belingard)、ミテキ・クドー(Miteki Kudo)
カロリーヌ・ボンス(Caroline Bance)、ミュリエル・アレ(Murielle Halle)、Mirentchu Battut、オーレリア・ベレ(Aurelia Bellet、マリ=ソレーヌ・ブレ(Marie-Solenne Boulet)、セヴェリヌ・ウェステルマン(Severine Westermann)、Christelle Granier、アリス・ルナヴァン(Alice Renavand)、Sarah Kora Dayanova、Ninon Raux
ジル・イゾアール(Gil Isoart)、ブルーノ・ブーシュ(Bruno Bouche)、Nicolas Paul、マルタン・シェ(Martin Chaix)、Aurelien Houette、Francesco Vantaggio、Benjamin Alexandre
感想
NHKで以前放映された勅使河原作品「風花」もシンプルな美術でしたが、こちらも(それよりはハコが大きい分だけ空間も大きく使っていますが)シンプルなことに代わりはなく、パリ・オペラ座だからという気負いもなく「自分の作品」を作っているように見えました。パウル・クレーの有名な天使の絵(谷川俊太郎『クレーの天使』の表紙になったあの絵)をバックドロップに使った場面があって、この本が好きな私としては嬉しかったです(単純)。
ミテキ・クドーがなんと言っても素晴らしい。彼女のコンテに対する賞賛はよく耳にしますが、めったに見ることができないのでこの映像は貴重。まさに流れる空気のごとき柔らかな動きは振付家のイメージ通りだったのではないかしら。他のダンサーはどうしても「空気を切り裂いて」しまうように見えるのですが、彼女だけは漂うような、周囲を包み込む暖かな柔らかさがありました。たぶん、そのダンサーたちの特質の差も作品の一部なのでしょう。
ベランガールは勅使河原作品の「間」みたいなのは足りないかなという気もしますが(というか、私も語れるほど知りはしないのにね)、本来の甘い雰囲気が消えてもがく若者という感じ?これを振付家本人が踊ったらもっとストイックで鋭く「求道者」になるのだろうと思うのですが、どちらが正解というものでもないでしょうし、ベランガールの佇まいも好感が持てます。しかしこの人はコンテが似合うね〜。
あとはジル・イゾアールかな。私、ミテキと彼が並んで踊っているの初めて見たかも(笑)。地に足のついた、落ち着いた存在感が印象に残りました。全体として見るとまだダンサーたちに踊りが馴染んでいないように見受けられましたが、パリオペは日本には持ってきてくれそうもないし(笑)、映像でも見られてよかったです。
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