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「ロミオとジュリエット」リヨン・オペラ座バレエ(1992)

Romeo and Juliet / Opera National de Lyon

Romeo Juliet

振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
主演:パスカル・ドワイエ/ニコラ・デュフルー
収録:1992年 / 85分

画像リンク先:amazon.co.jp 北米版

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欧州版(PAL)購入。プレルジョカージュ振付によるリヨン・オペラ座バレエのロミジュリ。

商品情報

クレジット

音楽:セルゲイ・プロコフィエフ(Sergei Prokofiev)
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ(Angelin Preljocaj)
音楽再編成:Goran Vejvoda
装置・衣装:Enki Bilal
照明:Jacques Chatelet
指揮:ケント・ナガノ(Kent Nagano)
演奏:リヨン・オペラ座管弦楽団(Orchestre de L'Oplera de Lyon)

出演

ジュリエット:パスカル・ドワイエ(Pascale Doye)
ロミオ:ニコラ・デュフルー(Nicolas Dufloux)
マキューシオ:ハセイン・バヒリ(Hacene Bahiri)
ティボルト:ピエール・アドヴォカトフ(Pierre Advokatoff)
乳母:Jocelyne Mocogni、Kasumi Sanada
ロレンス神父:Stanislas Wiesniewski
ベンヴォーリオ:Philippe Lormeau
他 出演:Elisabeth Amiel、Nathalie Delassis、Christelle Dorier、Dominique Laine、Daniele Pater、Chantal Requena、Thierry Allard、Jean-Pascal Cottalorda、Boucif Hamdaoui、David Regeffe、Arnold Workschies、Anne-Marie Chayet、Sylvie Dhuyvetter、Anne-Sylvie Gaches、Francoise Joullie、Jane Plaisted、Patrick Azzopardi、Bernard Espinasse、Gerald Joubert、Nicolas Stifter

感想

プロコフィエフの音楽を使っていますが、全曲ではなく全体の何割かを順番を入れ替えたりして使っていました。最初に見たときは少し違和感があったものの、何度か見ていると、これはこれでいいのかなという気もします。音楽を再編成したことで、作品自体もコンパクトになっています。

だぶだぶでよれよれ、薄汚れた「ねずみ色」のスーツを着た浮浪者のような労働階級のロミオたち。黒い細身のスーツに赤いベスト、高圧的なティボルト。取り巻き(黒やグレーの衣装)と一緒に自警団のようなことをしているのかしら。ロミオたちが目障りで仕方がない様子。ジュリエットは白のスパッツとオーバーシャツ(後に下着姿)で、色から見ても、他の人たちとは異端の存在。いつもジュリエットを監視している乳母2人は白と黒ツートーンの衣装。仮死状態になるための赤い布、と色が大きな意味を持っていたと思います。この版ではティボルトは死ぬこともなく、ロミオとジュリエットの死を冷然と見ているのですが、彼のベストの赤が「死を与える側」を表すのかなーと漠然と思いました。

ジュリエットのパスカル・ドワイエは背が高くてとてもかっこいいダンサー。乳母の2人よりよっぽど大人っぽく見えるのですが、いつも2人が監視しているために、他の版ならジュリエットの子どもっぽい無邪気さを表す曲のところも、抑圧された感じのおとなしい踊り。自分から何かをするということがないように見える彼女が、ロミオと出会った瞬間に変わって、自分の感情のまま、相手に自分をぶつけることができるようになる、それがものすごくわかりやすく描かれていました。

まるで浮浪者狩りのように、ティボルトと覆面をした取り巻きがが労働階級の青年たちを襲い、マキューシオをためらいもなく殺してしまう。自分たちと異質のものを排除しようとするその行動が(戦争と同じ)、非常に怖いです。互いを失ったロミオとジュリエットが命を落とさなければならないのは悲劇ですが、この世界は2人には生きにくい世の中でしょう。現実世界には「死んだ方が幸せ」なんてことは絶対にあってはならないと思います。でもこの2人にとっては、その方がよかったのかも、、、と思えたり。

振付的には、ジュリエットとロミオが互いに力いっぱい自分を相手にぶつけていくパ・ド・ドゥが強く印象に残りました。結局人間関係って、そうやって自分のありのままを相手にぶつけていかないと何も始まらないんだよね、と。

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