- 2006/03/10 12:41|
- Category: 白鳥の湖|
Swan Lake / The Bolshoi Ballet
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ
主演:ナタリア・ベスメルトノワ/アレクサンドル・ボガティリョフ
収録:1983年 ボリショイ劇場 / 124分
画像リンク先:紀伊國屋書店 Forest Plus
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コメント
Kulturのビデオ鑑賞。これにはジーン・ケリーの解説が幕前だけでなく物語の中にも入っています。シアテレで放映された映像はFGL Productionのクレジット入りだったので欧州DVDと同じ映像だと思いますが、これは解説なしでした。新書館のDVDもFGL経由だと思います。(Kultur版DVDが2008年1月にリリースとなりますが、これにジーン・ケリー解説があるかどうかは不明)
商品情報
<国内向け>DVD(新書館:DD06-0101)詳細不明
<北米向け>DVD(Kultur Films:D1162)
フォーマット:NTSC、リージョン:0、画面サイズ:4:3、音声仕様不明
<欧州向け>DVD(FGL Productions) フォーマット:PAL、他詳細不明
クレジット
音楽:ピョートル・チャイコフスキー(P.I. Tchaikovsky)
原振付:マリウス・プティパ(Marius Petipa)、レフ・イワノフ(Lev Ivanov)
振付:ユーリー・グリゴローヴィチ(Yuri Grigorovich)
指揮:アリギス・ジュライティス(Algis Zhuraitis)
演奏:ボリショイ劇場管弦楽団(The Bolshoi Theatre Orchestra)
収録
オデット / オディール:ナタリア・ベスメルトノワ(Natalya Bessmertnova)
ジークフリード王子:アレクサンドル・ボガティリョフ(Alexander Bogatyrev)
ロットバルト:ボリス・アキーモフ(Boris Akimov)
道化:エフゲニー・ゼルノフ
感想
ベスメルトノワとボガティリョフの「白鳥の湖」は最近新書館からDVDが発売されましたが、私が見たのはKulturの輸入版ビデオの映像。Kulturの古い映像としては、画面が明るくてとても見やすいです。バレエの前後と3・4幕の間にホスト役のジーン・ケリーが解説をして、更に映像の中にも一言二言ずつ説明の音声が入っています。筋を知らない人には親切だと思いますが、物語の世界に入り込んでいる時に聞こえてくると少々興ざめ(笑)。2006年7月にシアテレで放映された映像は欧州のFGL Productionsのクレジット入りで、ジーン・ケリーの解説なしでした(でも、ところどころ音が一拍飛ぶのよね)。
クレジットに明記されているキャストはベスメルトノワ、ボガティリョフ、アキモフの3人。ジーン・ケリーが最後に3人とゼルノフの名前を紹介していました。日本ではJVCから映像が出ていたようで、主要キャストの他に「イリーナ・ネステロワ / Y. パプコ / マリア・ブィローワ / I. プロコフィエワ / T. ガヴリロワ / マリーナ・ジャチコーワ / G. プリトヴァロワ / ナターリャ・アルヒーポワ / イリーナ・ラザレワ / マリーナ・ヌジガ / M. シドロワ」と書いたソフトがありました。同じ映像かもしれませんが、何しろ私にはこの時代のダンサーはよく知らないのと、主要キャスト以外はあまり「寄り」がないので、確認はできず。
基本的にミハリチェンコの映像と同じ演出ですが、振付は細かく見ると変わっている部分もあります。ロットバルトがガンガン踊り、1幕の「誕生日前夜」に王子とその友人(男性陣)を引き連れてびしっと踊ったりするので、他の「白鳥」には見られないダイナミズムがある一方、花嫁候補とお付きのものたちによる舞踏会のディヴェルティスマンはリードが女性なので、華やかかつやわらかくて軽やかな雰囲気。ワガノワ「白鳥」至上主義の私には、ベスメルトノワをはじめとする白鳥たちは少し好みから外れますが、それでもなおグリゴロの演出は他のプロダクションにはない良さがあって、愛すべき版の1つです。
ベスメルトノワは清潔感のある白鳥。ティアラのみで白いヘッドピースは付けていないせいか「鳥」度は低め。オディールで出てきた時も同じティアラ姿だったのは「瓜二つなのよ」というアピールなのかしら。オディールもさっぱりめで「策を弄しなくても彼は私をオデットと間違えるから大丈夫」という風にも見えますが、全体に欲がない感じ。3幕でオディールが登場した後、通常4幕で使われる曲にのってオディールとおつきの者たちが踊るのですが、演出的にその場面で王子はすっかり彼女をオデットだと思ってしまうようなので、それでもいいのかもね。その後のロットバルトのソロは見事です〜。やっぱりグリゴロ版の要はロットバルトだね。
ボガティリョフの全幕を見たのは初めてで、いかにもボリショイの正統派王子という気がしました。気になる程ではなかったものの、首から上を少し前に出す癖があるみたい。あんなに背が高いのに軸のぶれない超高速ピルエットが回れるんですね、びっくり。ベスメルトノワがさっぱりした演技(笑)だったせいか、彼もオデットに対しては愛より尊敬という感じに見えましたが、3幕の舞踏会でのヴァリアシオンは「この人をお嫁にもらえるんだ!」という嬉しさにあふれているようで、印象に残っています。
1幕の王子の友人たちとして踊っているニーナ・アナニアシヴィリらしきダンサーがおります。
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