- 2006/03/01 01:55|
- Category: 眠れる森の美女|
The Sleeping Beauty / The Kirov Ballet
振付:コンスタンチン・セルゲイエフ
主演:アーラ・シゾーワ/ユーリー・ソロヴィヨフ
収録:1964年 / 86分
画像リンク先:amazon.co.jp
コメント
映画仕立ての「眠れる森の美女」。他のセルゲーエフ版と違ってカラボスが女性(ドゥジンスカヤ)でポワントで踊りまくります。
商品情報
<国内向け>DVD(アイ・ヴィー・シー:IVCF-2504 / IVCF-5151)
フォーマット:NTSC、リージョン:2、画面サイズ:4:3、音声:ロシア語DD(モノラル)、日本語字幕
<北米向け>
DVD(Kultur Films:D1280)
フォーマット:NTSC、リージョン:0、画面サイズ:4:3、音声:DDモノラル
クレジット
監督:コンスタンティン・セルゲイエフ(Konstantin Sergeyev)、イオシフ・シャピロ(Iosif Shapiro)
音楽:P.I. チャイコフスキー(P.I. Tchaikovsky)
美術:T. ワシリコフスカヤ(T. Vasilkovskaya)、V. ウリトコ(V. Nlitko)
指揮:B. ハイキン(B. Khaikin)、Y. ガマレイ(Y. Gamalei)
演奏:キーロフ劇場管弦楽団(Orchestra of the State Kirov Theater)
キャスト
オーロラ姫:アーラ・シゾーワ(Alla Sizova)
デジレ王子:ユーリー・ソロヴィヨフ(Yuri Soloviev)
リラの精:イリーナ・バジェノワ(Irina Bazhenova)
カラボス:ナターリヤ・ドゥジンスカヤ(Natalia Dudinskaya)
フロレスタン王:フセヴォロド・ウーホフ(Vsevolod Ukhov)
王妃:オリガ・ザボートキナ(Olga Zabotkina)
カタラビュット:ヴィクトール・リャザノフ(Viktor Ryazanov)
優しさの精:Emma Minchenok
やんちゃの精:インナ・コルネーエワ(Inna Korneyeva)
気前よさの精:リュドミラ・コヴァレワ(Ludmila Kovaleva)
度胸の精:カレリア・フェディチェワ(Kaleria Fedicheva)
のんきの精:N. Sakhnovskaya
4人の求婚者たち:アナトーリ・ニスネヴィチ(Anatoli Nisnevich)、A. Grigin、I. チェル ニショフ(I. Chernyshov)、V. Onoshko
フロリナ王女:ナタリア・マカロワ(Natalia Makarova)
青い鳥:ワレリー・パノフ(Valery Panov)
白い猫:ガリーナ・ケーキシェワ(Galina Kekisheva)
長靴をはいた猫:O. クズネツォフ(O. Kuznetsov)
感想
キーロフからは「眠れる森の美女」も何種類か映像がリリースされていますが、これが一番古い映像ですよね。セルゲイエフ版ながらカラボスが女性というのが、他のキーロフ版(といってもアスィルムラートワのビデオは未見)とは違うところ。他にも場面の入れ替えや省略が目につくのですが、これが映画のためなのか、当時はそういう演出だったのかはわかりません。
かなりいろいろ違う中で、一番大きいのは第3幕。オーロラと王子のアダージオの後に結婚式のゲストが登場し、猫と青い鳥、フロリナのヴァリエーションの後、王子とオーロラのヴァリエーションで大円団になるという点。せっかくマカロワとパノフがフロリナ / 青い鳥で登場するのに、ヴァリエーションしか見られないのはもったいなーい。
他にも見切れがあるなどの不満も確かにあるのですが、カメラアングルやセットに工夫があり、見慣れたあの振付や演出がとても新鮮で生き生きと見えるのには驚きました。なにより音楽とバレエが寄り添って輝いています。カットは多いけれど、その分展開がスピーディなので、ストーリーを上手く見せることには成功しているのではないでしょうか。古い映像なのでノイズも散見しますしカットによって明るさが全然違ったりもしますが、この時代のものとしては比較的きれいに修復されていると感じました。
アーラ・シゾーワの踊りをじっくり見たのは初めてですが、愛されて育った、そして王家に生まれた自覚や覚悟みたいなものが透けてみえる、比較的「大人」なオーロラでした。踊り出すと、軽い軽い!あのふんわりしたジュテの高さにはびっくりです。王子役のソロヴィヨフは踊りがピシッピシッと決まって気持ちよいです。2人とも技に秀でたダンサーながら、これ見よがしでなく、品がよくて安定したダンサーですね。
女性のカラボス(セルゲイエフの奥方であるドゥジンスカヤ)なので、カラボスは最初の序曲からポワントで踊りまくります。ドゥジンスカヤのカラボスは、現代のカラボスたちが表現する怒りやねたみの表現はあまりありませんが、悪の女王!という感じ。踊りやタイプは違うけれど、東バの井脇幸江さんが演じるカラボスのように強い存在感があります。
ということで、期待していなかった割ににはかなり楽しく見ることができました。「眠れる森の美女」の映像をどれか1本、と言われた時には選ばないとは思いますが(笑)、かなり気に入った、とは言えます。
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