- 2003/10/30 21:09|
- Category: 映画|
White Nights
テイラー・ハックフォード監督作品
制作:1985年 / 136分
画像リンク先:amazon.co.jp
コメント
冒頭のバリシニコフによる「若者と死」は必見。バリシニコフとハインズのダンスは圧巻だし、ダンスだけが目当てでも見るべき価値があると私は思います。
商品情報
<国内向け>DVD(ソニーピクチャーズ:TSDD-10759)
フォーマット:NTSC、リージョン:2
DVD映像・音声特典:監督による音声解説 / メイキング・ドキュメンタリー(監督、ヘレン・ミレン、イザベラ・ロッセリーニのインタビューを交えたもの)20分 / オリジナル劇場予告編集
クレジット
テイラー・ハックフォード監督作品
出演:グレゴリー・ハインズ、ミハイル・バリシニコフ、イザベラ・ロッセリーニ
感想
東西冷戦時代のアメリカとソ連という舞台で、人気実力とも絶頂のソ連から亡命したバレエダンサーという役どころは、演じるバリシニコフと重なる。ストーリーよりも、そこに映し出される当時のキーロフ劇場やソ連の特権階級の人々が住む部屋の豪華さ、ダンスシーンの迫力が印象に残った映画。
キーロフの無人の舞台で、元恋人の芸術監督の前で当時ソ連で禁止されていたヴィソツキーの「馬」に合わせて踊るシーン。そしてその元恋人に「バランシン(も、ソ連の亡命者だ)なら僕はもうとっくに踊ったよ」と言うところ。ここはとても胸に響く場面だ。
また、監視されているキーロフのスタジオを屋根伝いに抜け出して、小学生の女の子たちがレッスンしているスタジオへと入り込むシーン。自分が(有名な)ニコライ・ロドチェンコだよ、と言っても亡命者の記録が抹殺された世界に住む彼女たちは彼のことなど知らない。そのことを認識したニコライ(バリシニコフ)の表情も痛々しい。もちろんそれは、こちらが勝手に主人公のニコライとバリシニコフ自身を重ね合わせて見てしまっているからではあるのだけど。
冒頭の「若者と死」も本当にすごい。振付家のプティが、バリシニコフが本当にすごいダンサーなので、彼向けに振付を少し変えることにして、それ以後はダンサー毎に振付を変えるようになった、と他のドキュメンタリーで言っていたけど、その「すごい」踊りが映像で見られるのは嬉しい。11回のピルエットも、グレゴリー・ハインズとのダンスシーンも素晴らしい。ダンスシーンだけでも、何度も見たい映画だった。
(2005.08.02 加筆)映像特典のドキュメンタリーはこのDVD発売の際に作ったもののようで、イザベラ・ロッセリーニもヘレン・ミレンも相応にお年を召されておりました。先頃なくなったグレゴリー・ハインズへのオマージュが最後にあって、じんわり来ました。できれば、バリシニコフの正直なところを聞いてみたかったなー、と思いますよね。監督による音声解説は、まだソ連との冷戦状態だった当時にどうやって撮影したかとか、冒頭の「若者の死」の話など、を始め興味深い話がたっぷり。
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